平成27年度 1級土木施工管理技術検定 学科試験総評
7月5日に、「平成27年度 1級土木施工管理技士 学科試験」がありました。
総評
学科試験は四肢択一式で行われ、問題A(選択問題)は61問の出題から30問を選択解答し、問題B(必須問題)は35問すべてを解答するもので、例年通りの出題形式でした。
昨年の本試験と比較すると、問題A、Bともに難しかったと思われます。具体的には以下に記載します。
(1)問題A〔選択問題〕
土木一般(15問中12問選択)、専門土木(34問中10問選択)、法規(12問中8問選択)から出題され、出題数と選択数は例年通りでした。
土木一般(No.1〜No.15)に関しては、過去問そのものの出題が比較的少なく、初出題の用語や記述が目立ちました。
一例として、No.1(土工)では、土の性質を示す「圧縮指数」が、No.6(コンクリート)では、セメントの種類として「普通エコセメント」が新規用語として出題されました。また、No.13(基礎工)では、鋼管杭の「現場溶接時の風速制限」が出題され、正確な数値を覚えていないと解けない難しい問題でした。
問題Aは選択問題のため、自分が解ける問題を上手に選択することができたかどうかがポイントと言えますが、過去問を暗記する学習を中心に準備してきた受験生にとっては、自分が解ける問題を指定解答数選び出すこと自体が困難なことだったと思われます。
(2)問題B〔必須問題〕
共通工学4問と施工管理法31問が出題され、出題数は例年通りでした。
1級土木施工管理技士として当然知っておくべき施工管理手法に関する一般知識が多く出題されたため、しっかり学習してきた受験生にとっては、比較的解きや
すい問題が多かったと推察されますが、一方で、No.4(機械)やNo.27(品質管理)のような難易度が高い問題も散見されました。
No.4では、運転の半自動化、電子化された操作機構、ハイブリッド型油圧ショベルなど、「建設機械の最近の動向」について出題され、新技術について知識が求
められました。
No.27は「レディーミクストコンクリートの受入検査」に関する問題でした。例
年、受入検査についてはJIS規格に基づく数値が問われていましたが、今年度は一転して「コンクリート標準示方書」の規定が出題され、戸惑った受験生は多かったと思われます。
問題Bについては、過去問の内容や一般知識を問う基本問題を取りこぼさないことは当然のこと、新規出題に対しての知識を十分に備えておかなければ、攻略は難しかったと推察されます。
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