平成28年度 1級土木施工管理技術検定 実地試験総評

経験記述テーマは「現場状況から特に留意した安全管理(ただし、交通誘導員の配置“のみ”に関する記述を除く)」

必須問題(問題1:経験記述) :テーマは 安全管理具体性がポイントになる!

経験記述テーマは「現場状況から特に留意した安全管理(ただし、交通誘導員の配置“のみ”に関する記述を除く)」でした。
安全管理は平成23年度と平成26年度にも出題されましたが、当時のただし書きは「交通誘導 員の配置に関する記述を除く」だったため、交通誘導員に関する記述をしてしまうと、大幅な減点あるいは失格に繋がった可能性がありました。
今年度は交通誘導員の配置に関する記述も部分的に認められることになったため、受験生にとっては、以前に比べて解答しやすいテーマとなりました。

しかし、今年度は問題文と解答欄の一部に変更が加えられて出題されたため、事前に準備していた記述を単に解答するのではなく、問題を注意深く読み、設問の要求を満たす適切な内容と記述量で解答できたかどうかが大きなポイントになったと推察されます。

今年度の出題テーマは多くの受験生が予想していたと推察されますが、解答欄の「行数が変更」される、設問で「評価の記述」が問われるなど、昨年度に比べ変化が見られ、動揺された受験生もいらっしゃったのではないでしょうか。
今年度の経験記述問題が変更された意図は、単に「出題テーマに合致した内容であればよい」というものではなく、「工事を成功に導くための適切な判断力が受験生に備わっているかどうかを判断したい」というものであったと推察されます。

したがって、今後の経験記述では、安全・品質・工程等の各施工管理項目に関して、現場で実際に行った内容について、より具体性が求められるものと推測されます。出題が予想されるテーマの記述を準備しておくだけでなく、高い評価を得るためのポイントを押さえた記述を事前に準備しておくことが、次年度対策として重要になると考えられます。

<選択問題(問題2〜問題>

昨年度は選択問題の解答形式に大幅な変更が加えられましたが、今年度は昨年度と同形式の出題となり、選択問題(1)、(2)の各5問から3問ずつ選択して解答する形式でした。出題科目に関しても、土工、コンクリート、品質管理、安全管理、建設副産物、施工計画が例年通り出題されました。
選択問題(1)(2)とも、初出題の内容を含み、かつ正解するのが難しい問題が数問含まれていたため、昨年に比べると難易度が上がったと推察されます。受験生は自分が解ける問題をしっかり選択できたかどうかが、選択問題で高得点するポイントだったと言えます。

■選択問題(1)

選択問題(1)は、問題2から問題6の5問すべてが穴埋め形式で出題され、難易度は、問題2・問題4が高く、問題3・問題5・問題6が標準レベルでした。
出題内容に関しては、問題2の「建設発生土の現場利用」および問題4の「コンクリート構造物の非破壊検査」は、過去に出題された範囲の内容でしたが、空欄に入る語句は初出題が散見され、すべてを正解するのは難しかったと推察されます。

問題3の「コンクリートの打込み・締固め」および問題5の「土止め支保工の安全管理」については、実地試験で初出題の語句が含まれていましたが、問われた内容は学科試験において出題頻度が高い基本事項でした。学科試験の学習をしっかりと行えていたかどうかがポイントでした。その点でも、この2問は確実に正解しておくべき問題と言えます。
問題6は「建設副産物適正処理推進要綱」より、条文の一部が空欄として出題されました。これまでの出題傾向を踏まえて、学習を行えていたかどうかがポイントなった問題でした

■選択問題(2)

選択問題(2)は、問題7から問題11の5問すべてを文章で記述する形式で出題されました。
特に難易度が高かったのは問題9で、「盛土の施工管理における締固め規定方式」が出題されました。盛土の締固め規定方式に関しては、過去にも出題され、また学科試験でも問われる内容ですが、今年度の実地試験では、品質規定方式と工法規定方式の名称を解答するだけでなく、各方式の施工管理方法を具体的に述べることが必要だったため、得点するのは困難だったと推察されます。

その他の問題については、問題7・問題8・問題11が標準、問題10は基本的な内容でした。 ただし、問題10(移動式クレーン作業の現場状況図から災害防止対策を読み取る問題)は、現場実務を題材としているため、現場経験が乏しく過去問の暗記学習が中心だった受験生は、クレーン作業においてどこに着目し、何をしなければならないのかを問題イラストから読みとることができず、正解するのは難しかったと推察されます。

平成29年度 1級土木施工管理技術検定学科試験 合格実績

全国合格率66.2.7%に対して

平成28年度 1級土木施工管理技術検定実地試験 合格実績

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