令和3年度より施工管理技術検定は、新試験制度となり従来の実地試験は、令和3年より第二次検定に変更となりました。
初の第二次検定となった令和3年度の問題構成は、全問題数と解答数は従来から変化がなかったものの、必須問題が2問追加され、選択問題が2問減少しました。そのため、令和2年までの実地試験と比べて、問題選択の自由度が狭まりました。

問題１の経験記述テーマは「安全管理」が出題されました。解答が「設問で求められた内容以外」、「具体性が乏しい」等の場合は、知識・応用能力が不十分と判断される可能性もあるため、細心の注意をはらって解答する必要がありました。

また、令和2年度まで必須問題は問題１のみでしたが、問題２・問題３も必須問題として出題されたことが、今年度の大きな変更点でした。旧学科試験でも見覚えのある出題内容でしたが、実務知識と現場管理経験の有無が試される内容も含まれており、過去問学習のみでは対応するのが、難しい問題もありました。

問題４以降は選択問題で、土工、コンクリート、安全管理、品質管理、施工計画、建設副産物が出題されました。選択問題は、自分がより多く得点できる問題を的確に見極めることができたかどうかがポイントでした。

試験突破の大きなポイントとなる「経験記述」に関しては、記述内容・表現方法ともにしっかりとした準備をする必要があります。
しかしながら、自分では自身が書いた記述を客観的に評価することが難しく、記述力をレベルアップさせるためには、添削指導をうけることが効果的です。その他科目に関しては原理原則の理解にもとづく知識と記述力を身につけることが重要です。

令和3年度はこれまで選択問題だった科目が必須問題として出題され、解答の自由度が狭まり難度が上昇しましたが、今後に関しても、全問題に対してより多く正解できる実力を身につけておくことが、第二次検定に合格するポイントとなります。

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