横濱建築祭 第24回学生卒業設計コンクール
横濱建築祭 第24回学生卒業設計コンクール
名称 |
横濱建築祭 第24回学生卒業設計コンクール |
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開催日 |
2013年2月23日〜2月24日 |
会場 |
みなとみらい線馬車道駅コンコース |
主催 |
社団法人 日本建築家協会・JIA神奈川 |
特別協賛 |
株式会社総合資格 |
社団法人 日本建築家協会・JIA神奈川が主催する「第24回学生卒業設計コンクール」が、2月23日(土)〜2月24日(日)に横浜市中区のみなとみらい線馬車道駅コンコース会場でに行われた。この設計コンクールは、JIA神奈川が毎年開催している「横濱建築祭」の一環。神奈川県内の学生の卒業設計を展示し、公開審査する。会場となったのは、馬車道駅構内。「横濱建築祭」のテーマにもなっている「CROSS×CROSS」〜建築家と様々な人々との建築を通しての交流〜を具現化した、実験的な会場での開催となった。
今回は、神奈川大学、関東学院大学、横浜国立大学、東海大学、東京工芸大学、明治大学、慶応義塾大学の7校から35人が作品を出品。審査委員長には、小泉雅生氏(小泉アトリエ)、審査委員に末光弘和氏(SUEP)、西田司氏(オンデザインパートナーズ)、原田真宏氏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)を迎えた。
学生ならではの視点や、問題意識のもとに設計された作品の数々はユニークで、見所のある公開審査会となった。厳しい寒さにもかかわらず、大勢の来場者で賑わい盛況のうちに幕を閉じた。
- 「横濱建築祭」のテーマは建築家と人々との建築を通しての"交流"
- コンクール会場となったのは馬車道駅構内!
●審査委員長
小泉雅生氏(小泉アトリエ)
●審査委員
末光弘和氏(SUEP)
西田司氏(オンデザインパートナーズ)
原田真宏氏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)
■金賞
「共生の礎〜地域と海外労働者の懸け橋となる産業教育」
明治大学 荻野航さん
【建築家としての将来の夢】
地域ごとに建築の評価軸は違う。その地域の持つ建築の良さ、強さを学び、表現できる建築家になりたい。いつかは世界に飛び出していきたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
自分の育った地域が過疎化や海外労働者との融合の難しさなど、さまざまな問題を抱えていることを感じ、建築を通してどうにかしたい、メッセージを発信したいという思いで制作しました。
■銀賞
「紡ぐ」
神奈川大学 野口この実さん
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野口この実さん
【建築家としての将来の夢】
職人に近い建築家になりたい。現場で職人と話し合いながら、協力して建物を作りたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
お手伝いの子(レギュラーメンバー4名)みんなを大好きになりました。
■銀賞
「植えた木は切らない―熱帯アジアにおける新しい都市成長のあり方と生活の提案」
横浜国立大学 YAP MINWEIさん
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YAP MINWEIさん
【建築家としての将来の夢】
横浜国立大に留学して、変わりつつある建築を勉強しました。新しい建築の姿を模索していきたい。アジアにその新しい建築のヒントが隠れていると思う。アジアから世界に新しい建築を発信したい。
【卒業設計制作時のエピソード】
制作を手伝ってくれた後輩は、韓国人、中国人、日本人、そして自分はマレーシア人。4か国の学生でグローバルに制作した。
■総合資格学院賞
「KICHIJOJI ハモニカ〜ハーモニカ横丁の高層化」
慶應義塾大学 鶴見奈々さん
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鶴見奈々さん
【建築家としての将来の夢】
幅広い層のより多くの人に受け入れられる、居心地のよい空間を作る建築家になりたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
卒業制作を大学内の講評会に出展するつもりはなかったが、教授やまわりの薦めで1週間前になって出展することになった。その講評会で最優秀賞を頂いて、本コンクールにも出展するこになりました。
■審査員特別賞/小泉賞
「じいちゃんが障がいを教えてくれた。〜光のグラデーションが作り出す生活の秩序」
東海大学 大越菜央さん
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大越菜央さん
【建築家としての将来の夢】
教育施設や商業施設などを、子供や老人、障害者など社会的弱者の視点から作っていきたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
おじいちゃんのことをわかっているつもりでいたのに、実はわかっていないことが多く、建築に表現することも難しくて大泣きしました。
■審査員特別賞/西田賞
「TOKYO OMNIBUS〜7人のシーンをつなぐ家」
明治大学 森田夏子さん
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森田夏子さん
【建築家としての将来の夢】
高校生のときにものつくりの仕事がしたいと思い、生活に一番かかわる住宅に興味を持ちました。人を幸せにする住宅を作りたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
2か月ぐらい研究室の仲間みんなで、研究室に寝具を持ち込んで共同生活をしました。
■審査員特別賞/末光賞
「彩の種」
神奈川大学 下岡由季さん
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下岡由季さん
【建築家としての将来の夢】
人にやさしい建築、人をゆたかにする建築を作りたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
着色にコピックを使用したが、その扱いに苦戦しました。模型を立ち上げる構造を考えるのが大変でした。
■審査員特別賞/原田賞
「時をかける建築〜風化への意識改革の場」
東海大学 鈴木和真さん
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鈴木和真さん
【建築家としての将来の夢】
建築としての、メディアとのつきあい方をテーマに考えていきたい。
【卒業設計制作時のエピソード】
自分の研究テーマと人との出会いが奇跡的につながった。普通ではお会いできないような多忙な方にも、アプローチした時にたまたまスケジュールが空いていてアポイントメントが取れたりもしました。