卒、17(1日目)

卒、17

名称

全国合同建築卒業設計展 卒、17

日程 開催日:2017年2月26日(日)〜28日(火)
会場 T-Art Gallery(建築倉庫のとなり)
ゲスト
クリティーク

2月26日(日)ゲストクリティーク
吉村 靖孝氏(吉村靖孝建築設計事務所)
宗本 晋作氏(立命館大学准教授・宗本晋作建築設計事務所)
種田 元晴氏(種田建築研究所)
菅原 大輔氏(SUGAWARADAISUKE)

2月27日(月)ゲストクリティーク
西田 司氏 (on designパートナーズ)
倉方 俊輔氏 (大阪市立大学大学 准教授)
冨永 美保氏 (tomito architecture)
鈴野 浩一氏 (トラフ建築設計事務所)

主催 「卒、17」実行委員会
特別協賛 株式会社総合資格/総合資格学院

建築の素晴らしさや楽しさを伝える「卒、」、開催

16大学257作品が堂々集結!
16大学257作品が堂々集結!
多くの学生で賑わう展示会場

今回で14回目を迎える学生企画卒業設計展「卒、(そつてん)」が、2017年2月26日(日)〜2月28日(火)の3日間、T-Art Gallery(東京都品川区、建築倉庫となり)で開催されました。「卒、」は、関東を中心に、有志の建築を学ぶ学生で構成されています。建築学生の大学生活の集大成とも言える卒業設計を発表する場を設け、より多くの人に建築の素晴らしさや楽しさを伝えていくことに加え、大学・学年・地域を超えて様々な学生と意見を交わし刺激し合うフラットな関係を構築することを目的としています。

今年は関東の12の大学から計55作品をが出展されました。会期3日間のうち、26・27日はそれぞれ異なるゲストクリティーク4名による講評会が行われ、一次審査で選出された10作品の中から、二次審査を経て最優秀賞1作品と、ゲストクリティーク賞4作品、協賛賞2作品を選出しました。

両日ともに、一次審査は学生が作品の前に立ち、巡回してくるゲストクリティークに対してプレゼンテーションを行う形式で行われ、二次審査は8分という限られた時間の中で、学生によるプレゼンテーション(3分)と、ゲストクリティークによる質疑応答(5分)が行われました。

真剣な眼差しのゲストクリティーク ※1日目
真剣な眼差しのゲストクリティーク
意見を摺り合わせ10選を選出 ※2日目
一次審査で10選を選出

開会宣言をする「卒、17」代表大沼謙太郎さん
開会宣言をする「卒、17」代表大沼謙太郎さん

1日目の講評会レポート

2日目の講評会レポート

1日目:2月26日(日)

● ゲストクリティーク

吉村 靖孝氏
吉村 靖孝氏
宗本 晋作氏
宗本 晋作氏
種田 元晴氏
種田 元晴氏
菅原 大輔氏
菅原 大輔氏

学生たちは課題選定の背景や、綿密なリサーチに基づく、新しい建築計画の提案などについて発表。ゲストクリティークからは、建築家の観点で鋭い質問を投げかける場面や、作品制作や発表方法について的確なアドバイスを送る場面など、お互いに白熱した内容となりました。

全員のプレゼンテーション終了後、ゲストクリティークの投票により最終4作品が選出され、その中から最優秀賞を決めるべく、ゲストクリティーク4名によるディスカッションが行われました。途中、ゲストクリティーク同士で作品の良さや、作品としての将来性・社会性などについて議論する場面や、選出者に改めて質疑応答を求める場面があるなど、”建築”というテーマに対して、熱い思いを持った人たちによる世代を超えたディスカッションが繰り広げられました。

厳正な審査の結果、最優秀賞1作品とゲストクリティーク賞4作品、協賛賞2作品が選出されました。結果は、下記の通りです。

審査風景(1日目)
二次審査・講評会の風景
学生に質問を投げかけるゲストクリティーク(1日目)
学生に質問を投げかけるゲストクリティーク

【10選選出者・作品】

作品名 名前 学校名
<小さな交通>が都市を変える
- 車社会に対する新たなライフスタイルの提案 -
小林 寛和さん 法政大学
イエ、48ノ不在ノパズル 早坂 覚啓さん 明治大学
身体からの学び 佐藤 康行さん 東京理科大学
100Mの都市 酒井 健太郎さん 東京理科大学
あばれ櫓 福田 奎也さん 日本大学生産工学部
協奏するショッピングウォール 河鰭 公晃さん 東京理科大学
エベレストの迷宮
- 自己のコラージュによる三次元空間の超越 -
野村 健太郎さん 東京理科大学
第一海堡の九相図 伊東 亮祐さん 日本大学理工学部
SEX AND THE CITY 大久保 陽平さん 千葉大学
蛇行する川
- 物理的切断と客観的偶然から生まれる建築 -
児林 幸輔さん 日本大学生産工学部

【受賞作品】

最優秀賞
野村 健太郎さん (東京理科大学)「エベレストの迷宮- 自己のコラージュによる三次元空間の超越 -」
野村 健太郎さん (東京理科大学)「エベレストの迷宮- 自己のコラージュによる三次元空間の超越 -」

エベレストの迷宮- 自己のコラージュによる三次元空間の超越 -

野村 健太郎さん (東京理科大学)

日常に存在する建築よりも、建築物の中には何があるのだろうと、興味を抱かせるような建築こそ魅力があるのではないかと考え設計。自らが描いた建物のドローイングに濃淡を加えたり、コラージュを行うことで大小さまざまな要素を生み出し、それらを組み合わせ三次元化することで、興味や疑問など自由な発想を抱かせる空間・建築物をつくりだす。

吉村氏のコメント
二次元の作品を多様な方向から眺めることで、全てを計画しきる建築物では生まれない、計画されたものと計画されないものの狭間にある三次元的な“何か”が、うまく表現されていると感じました。「コラージュ」から生まれる作り手が本来意図しない空間を偶発的に作り出す建築手法を提案したことを評価したいと思います。

宗本氏のコメント
「建築」を変えようとしたときに、最初のノーテーションを変えることで過去の建築家は成功を収めてきました。今回、卒業設計で「絵画」を用いた新しい設計手法に挑戦した姿勢と、社会的な環境や調和性を考慮したらどう変化するのか、という今後の将来性に期待したいと思いました。

吉村 靖孝賞
池児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)「蛇行する川 -物理的切断と客観的偶然から生まれる建築-」
児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)「蛇行する川 -物理的切断と客観的偶然から生まれる建築-」

蛇行する川 -物理的切断と客観的偶然から生まれる建築-

児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)

宗本 晋作賞
早坂 覚啓さん(明治大学)「イエ、48ノ不在ノパズル」
早坂 覚啓さん(明治大学)「イエ、48ノ不在ノパズル」

イエ、48ノ不在ノパズル

早坂 覚啓さん (明治大学)

種田 元晴賞
伊東 亮祐さん(日本大学理工学部)「第一海堡の九相図」
伊東 亮祐さん(日本大学理工学部)「第一海堡の九相図」

第一海堡の九相図

伊東 亮祐さん (日本大学理工学部)

菅原 大輔賞
小林 寛和さん(法政大学)「<小さな交通>が都市を変える - 車社会に対する新たなライフスタイルの提案 -」
小林 寛和さん(法政大学)「<小さな交通>が都市を変える - 車社会に対する新たなライフスタイルの提案 -」

<小さな交通>が都市を変える - 車社会に対する新たなライフスタイルの提案 -

小林 寛和さん (法政大学)

三栄建築設計賞
福田 奎也さん(日本大学生産工学部)「あばれ櫓」
福田 奎也さん(日本大学生産工学部)「あばれ櫓」

あばれ櫓

福田 奎也さん (日本大学生産工学部)

総合資格学院賞
大久保 陽平さん(千葉大学)「SEX AND THE CITY」
大久保 陽平さん(千葉大学)「SEX AND THE CITY」

SEX AND THE CITY

大久保 陽平さん (千葉大学)

授賞式
懇親会
懇親会
集合写真

集合写真

pagetop

2日目:2月27日(月)

● ゲストクリティーク

西田 司氏
西田 司氏
倉方 俊輔氏
倉方 俊輔氏
冨永 美保氏
冨永 美保氏
鈴野 浩一氏
鈴野 浩一氏

2日目も、出展作品はそのままに、1日目とは異なった4名のゲストクリティークを迎えて二次審査・講評会が行われました。4名のゲストクリティークは、発表中から各々席を立ち、あらゆる角度から模型を眺めており、必然、その後の質疑応答は発表者とゲストクリティークが模型を囲んで対話するような形で行われ、1日目とはまた異なる審査風景となりました。

10名がプレゼンテーションを終えた後は、ゲストクリティークによるディスカッションが行われました。共通の審査基準は設けず、4名それぞれが気になった作品とコメントを述べながら議論が進められましたが、なかなか決め手とならず、急遽選出者10名全員による、一言ずつの最終プレゼンテーションが行われる場面がありました。

最終的に、ゲストクリティークによる投票で最優秀賞1作品が選定され、各ゲストが選出したゲストクリティーク賞4作品と、協賛賞2作品が決定しました。結果は、下記の通りです。

審査風景(2日目)
二次審査・講評会の風景
二次審査へと進む9作品が決定
作品を囲みながら発表・質疑応答が行われた

【10選選出者・作品】

作品名 名前 学校名
イエ、48ノ不在ノパズル 早坂 覚啓さん 明治大学
100Mの都市 酒井 健太郎さん 東京理科大学
シェアの重層 宝迫 嘉乃さん 日本大学理工学部
舟運都市 池田 遼太さん 千葉大学
1000の境界がひきもどす風景 権藤 弘之さん 千葉大学
LIVING CITY
- 都市街区更新の糸口 -
藤田 彩加さん 法政大学
潤いの成長拠点
- ツーリストと共に生きるコムルー村 -
上田 紗矢香さん 日本大学理工学部
半[築/居/外部]
- 域の塗りかえによる地方公営住宅の更新のしかた -
佐々木 毬乃さん 東京理科大学
SEX AND THE CITY 大久保 陽平さん 千葉大学
蛇行する川
- 物理的切断と客観的偶然から生まれる建築 -
児林 幸輔さん 日本大学生産工学部

【受賞作品】

最優秀賞
児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)「蛇行する川- 物理的切断と客観的偶然から生まれる建築 -」
児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)「蛇行する川- 物理的切断と客観的偶然から生まれる建築 -」

蛇行する川- 物理的切断と客観的偶然から生まれる建築 -

児林 幸輔さん (日本大学生産工学部)

千葉県習志野市の大久保商店街を計画地とし、築年数や用途の異なる既存建築を段階的にスケルトンまで解体し、その場所が街の人々の共有部となるという提案。目抜き通りを中心とした線的な街の構成に段階的に共有部を生じさせることで、人々が奥まで踏み入っていける面的な広がりをもった街をつくっていくことを目的としている。

冨永氏のコメント
見たことない風景が生まれる不思議さがあり、どのような暮らしがそこにあるのか知りたいと思いました。街区全体の風景や構造・設備に対して、コンサル的に携わるような新しい形の建築家のあり方も考えられ、興味深く感じました。

西田氏のコメント
自分が提案したものに対して、都市がどう呼応するかという、反作用への視点が必要だと思って作品を見ていました。最優秀賞作品は、建築によって都市の風景がどのように変化していくかまではっきりとイメージでき、そこに共感できる点を評価しました。

西田 司賞
佐々木 毬乃さん(東京理科大学)「半[築/居/外部]- 領域の塗りかえによる地方公営住宅の更新のしかた -」
佐々木 毬乃さん(東京理科大学)「半[築/居/外部]- 領域の塗りかえによる地方公営住宅の更新のしかた -」

半[築/居/外部]- 領域の塗りかえによる地方公営住宅の更新のしかた -

佐々木 毬乃さん (東京理科大学)

倉方 俊輔賞
池田 遼太さん (千葉大学)「舟運都市」
池田 遼太さん (千葉大学)「舟運都市」

舟運都市

池田 遼太さん (千葉大学)

冨永 美保賞
権藤 弘之さん(千葉大学)「1000の境界がひきもどす風景」
権藤 弘之さん(千葉大学)「1000の境界がひきもどす風景」

1000の境界がひきもどす風景

権藤 弘之さん (千葉大学)

鈴野 浩一賞
酒井 健太郎さん(東京理科大学)「100Mの都市」
酒井 健太郎さん(東京理科大学)「100Mの都市」

100Mの都市

酒井 健太郎さん (東京理科大学)

三栄建築設計賞
藤田 彩加さん(法政大学)「LIVING CITY- 都市街区更新の糸口 -」
藤田 彩加さん(法政大学)「LIVING CITY- 都市街区更新の糸口 -」

LIVING CITY- 都市街区更新の糸口 -

藤田 彩加さん (法政大学)

総合資格学院賞
諸星 佑香さん(日本大学)「町の中庭 - 密集した住宅地での生活に新たな習慣をつくる -」
上田 紗矢香さん(日本大学)「潤いの成長拠点- ツーリストと共に生きるコムルー村 -」

潤いの成長拠点- ツーリストと共に生きるコムルー村 -

上田 紗矢香さん (日本大学)

授賞式
懇親会
懇親会
集合写真

集合写真

pagetop

カテゴリトップに戻る 前のページに戻る pagetop