平成27年度 1級建築施工管理技術検定 学科試験総評

総評

今年の試験の特徴として、各種構造、建築材料、法規で新規出題が増加し難化傾向がみられました。また、過去に出題された内容であっても、一部文言を変えて出題することで、判断を迷わせるものが目立ちました。このように、単なる暗記では対応できない出題が散見され、理解を伴った学習と出題傾向に対応した解答トレーニングが必要となってきています。

【環境工学・各種構造・構造力学・建築材料】 午前の部No.1〜No.15 

■構造力学を得点源に!

この範囲では例年以上に各種構造、建築材料の難易度が高くなりました。例えば、建築材料の出題でガラスに関する13の選択肢1は、内容としては同じものが近年2回出題されていますが、今回は文言を変え、答えとなる不適当な選択肢として出題されたところ、2割台の正答率(※)という結果でした。また、環境工学でも、例年3問中1問は目新しい問題が出題されていることもあり、15問中12問を選択するという選択幅が狭いこの範囲で、基本的な出題がされている構造力学を得点源にする必要性が高くなってきたことがうかがえます。

  • (※)正答率については当学院独自のデータに基づき算出したものです。

【施工共通】 午前の部No.16〜No.20

■満点を目指し得点源とする分野!

この範囲の正答肢は過去問ではありますが、過去問の正誤を変えて出題された問題もあるため、単に過去問を解くだけでなく、出題内容をしっかり理解しながら学習し、満点を目指し得点源とする分野といえます。

【躯体工事・仕上げ工事】 午前の部No.21〜No.45

■知識整理とポイントを絞った学習が必要!

ここでの問題は非常に広範囲からの出題であると共に、昨年同様、過去問比率は50%程度であり、全問題の中では比較的難易度が高い範囲でした。特に数値を問う出題が半数を占め、しっかりとした知識整理が求められています。ただし、21〜33(躯体工事)では、13問中5問を選択、34〜45(仕上げ工事)では12問中5問を選択すればよいので、ただ闇雲に学習するのではなく、しっかりとポイントを絞って学習し、確実に解答できるようにすることが必要です。

【施工管理法】 午後の部No.46〜No.70

■単に過去問に取り組むだけでなく理解を伴った学習が必要

この範囲は過去問比率が高く、出題傾向に対応した学習カリキュラムにより、正しい知識を身につければ8割以上の得点は取れる出題だったと推察されます。ただし、正答肢が過去問であるにもかかわらず、他に誤答するような紛らわしい選択肢があったために、正答率(※)が低い問題がありました。このような出題に対しては、単に過去問に取り組むだけの学習では不十分であり、理解を伴った学習が必要です。

  • (※)正答率については当学院独自のデータに基づき算出したものです。
  • 紛らわしく誤答しやすかった選択肢(エレベーターとクレーンの落成検査の混同)

    H27-No.69−2.積載荷重1.0t以上のエレベーターの設置における落成検査の荷重試験は、エレベーターの積載荷重の1.2倍に相当する荷重の荷をのせて、行なわなければならない。

    【過去の出題の例】
    H26-No.69−4.つり上げ荷重が3t以上のクレーンの落成検査における荷重試験は、クレーンの定格荷重に相当する荷重の荷をつって行った。×(正しくは、定格荷重の1.25倍に相当する荷重)

【法規】 午後の部No.71〜No.82

■難化する法規には出題に対応した解答トレーニングが必要!

正答肢が初出題である問題は12問中6問であり、難化傾向となりました。例えばその中で、例年得点し易い建設業法についても、76の正答率(※)は非常に低かったものと推察されます。過去問の言い回しを変えたり、周辺事項等を問う発展した出題に対する解答トレーニングが必要であり、一般的な過去問学習だけでは対応が難しかったといえます。

  • (※)正答率については当学院独自のデータに基づき算出したものです。

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