平成30年度 1級建築施工管理技術検定 学科試験総評

総評

平成30年度の出題構成は、試験時間の配分が変更(午前の部が従来の2時間20分から2時間30分に、午後の部が従来の2時間10分から2時間へ変更)となった平成29年度と同形式で、午前の部で50問出題され32問を解答、午後の部で32問出題され28問を解答する形式でした。

出題の特徴としては、専門性の高い知識が必要な「解体工事」や「改修工事」など、過去の出題では選択問題で出題されていた問題が、必須問題の『施工管理法』で出題され、例年以上に幅広い知識が要求されました。
『法規』については、過去に出題があった内容でも非常に難易度の高い問題が多く出題され、特に「建築基準法」では難易度の高い出題が目立ち、例年より難しかった平成29年度と同程度の難易度だったと推察されます。

この分析結果から推察すると、実地試験においても、平成29年度と同様に専門性が高く、難易度の高い出題が予想されるので、学科試験で合格見込となった方は、速やかに実地試験対策をスタートすることが合格に近づく第一歩といえます。

午前の部:No.1〜No.15(選択問題12/15) 
【環境工学・各種構造・構造力学・建築材料】 

■理解をともなった学習をすることがポイント

  • 比較的苦手とする受験生が多い構造力学については2問出題されました。平成30年度の出題は、2問とも3ヒンジ系ラーメンに関する問題(反力・応力図)で、解法の流れの理解度がポイントでした。
  • 建築材料については、No.13(熱線反射ガラス)のような、過去の出題よりさらに詳細な部分の理解が試される出題も含まれていました。

建築材料の出題

No.13−4
熱線反射ガラスは、日射熱の遮蔽を主目的とし、ガラスの両面に熱線反射性の薄膜を形成したガラスである。  × (両面→ 片面)

建築材料は、出題範囲が広く学習しづらい分野ですが、単に過去問を解くだけではなく、過去出題の周辺事項に加え、さらに詳細な部分を理解できるレベルになるまで学習対策を行う必要があります。

午前の部No.16〜No.20(必須問題5/5)【施工共通】 

■反復学習でしっかり知識を身につけることがポイント

  • 『舗装工事』については、新傾向の内容で非常に難易度の高い出題でした。
  • 施工共通は、出題される問題数が5問と少なく、また必須問題があることから、出題が予想される内容を正確に把握し、繰り返し学習することで確実に得点すべき範囲です。

午前の部No.21〜No.45(選択問題5/13・5/12)【躯体工事・仕上げ工事】 

■知識整理と効率的な学習がポイント

  • 躯体工事や仕上げ工事は、非常に広範囲且つ様々な特徴が問われます。特に、数値に関する問題や大小比較問題(……より大きい、……より小さい)、過去出題のある周辺関連事項などを押さえて学習することが重要です。

躯体工事(鉄筋工事)の出題

H25-No.29−2
暑中コンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、原則として、40℃以下となるようにする。  × (35℃以下)

過去の出題では、上記のように暑中コンクリートの荷下し時のコンクリート温度が問われました。

No.28−3(過去問発展形の出題)
マスコンクリートの荷卸し時のコンクリート温度は、原則として、40℃以下となるようにする。 × (35℃以下)

マスコンクリートの荷下し時のコンクリート温度も暑中コンクリートと同じ規定であり、類似した周辺関連事項も一緒に覚え、効率的に学習をしていく必要があります。

午前の部:No.46〜No.50・午後の部:No.51〜No.70(必須問題25/25)
【施工管理法】

■現場の管理者としての幅広い知識に対応できたかがポイント

  • 施工管理法は、25問の出題全てを解答しなければならず、ここで得点できるかどうかが合否に大きく影響します。特に平成30年度は『施工計画』で例年、躯体工事や仕上げ工事の選択問題で出題され、回避する受験生が多かった解体工事(No.48)や改修工事(No.49,No.50)が、必須問題で出題されたことで戸惑った受験生が多かったと推察されます。また、『安全管理』では、工具とその携帯に関する規定のある法律の組合せ(No.70)の目新しい問題が出題されました。

施工計画の出題

No.48−1(初出題)
排出するアスファルト・コンクリート塊及び建設発生木材の重量の合計が200tであったため、再生資源利用促進計画を 作成しないこととした。
× (作成しなければならない)

正答肢は施工管理をする上での5大管理(QCDSE)の1つであり、実地試験にも関係する『環境管理』についての出題でした。解体工事については、環境に関する知識・学習も必要となります。

安全管理の出題

No.70−1(初出題)
工具とその携帯に関する規定のある法律の組合せとして、誤っているものはどれか。

1.ガス式ピン打ち機 ― 火薬類取締法 × (火薬類取締法に該当しない)
2.ガラス切り ― 軽犯罪法
3.作用する部分の幅が2cm以上で長さが24cm以上のバール ― 特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律 (ピッキング法)
4.刃耐の長さが8pを超えるカッターナイフ ― 銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)

工具とその携帯に関する規定のある法律の問題は、4肢全ての法律が初出題の内容でしたが、学科試験ではこのような知識まで求められるようになっています。

  • 施工管理法は『施工計画』『工程管理』『品質管理』『安全管理』の4項目から出題され、『工程管理』以外の3項目については、午前の部で出題される『躯体工事』や『仕上げ工事』の知識が必要な問題が多く出題されています。今年度は、例年、『躯体工事』や『仕上げ工事』のみで出題されていた『解体工事』や『改修工事』が施工管理法の範囲で出題され、より『躯体工事』や『仕上げ工事』に関する理解の重要性が浮き彫りになりました。

午後の部:No.71〜No.82(選択問題8/12)【法規】

■建築設計に関する知識(建築基準法)、最新の知識(改正内容)に対応できたかがポイント

  • 1級建築施工管理技士 学科試験の『法規』については、建築の施工管理の知識だけでなく、設計検査(中間検査)の知識も必要となります。
  • 平成29年度同様、建設業法の改正部分が出題され、最新の知識が問われました。

建築基準法の出題

No.71−3
鉄筋コンクリート造3階建共同住宅の3階の床及びこれを支持する梁に鉄筋を配置する工事の工程は、中間検査の申請が必要な特定工程である。 × (3階→2階)

特定工程に関する出題は過去問の中でも頻出の内容ですが、過去の出題では全て正しい記述の選択肢で出題されていましたが、平成30年度は誤った記述が正答肢として出題されたことで正答できなかった方が多かったと推察されます。過去問に対する学習は、正答肢で出題されたときに正しく判断できるように、正誤の暗記だけでなく、理解がともなった学習をすることが重要です。

建設業法の出題

No.76−1(改正内容の出題)
工事一件の請負代金の額が5,000万円である事務所の建築一式工事において、工事の施工の技術上の管理をつかさどるものは、工事現場ごとに専任のものでなければならない。 × (7,000万円以上)

建築施工管理技士の試験では、建設業法や労働安全衛生法などの改定内容が、他資格の試験と比較しても非常に早い段階で出題される傾向があり、最新の知識を取得しておくことが重要となります。

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