平成29年度 1級建築施工管理技術検定 学科試験総評

総評

平成29年度の1級建築施工管理技術検定学科試験では、試験時間の配分が変更(午前の部が従来の2時間20分から2時間30分に、午後の部が従来の2時間10分から2時間へ変更)になったことに伴い、午前の部が5問増の50問となり、午後の部が5問減の32問となりました。

学科試験解答・解説書

全体の中でも午後の部の必須問題である施工管理法では初出題の問題が目立ち、また『品質管理』では品質用語や品質管理に関する数値問題等、難易度の高い問題が出題されました。

加えて、『専門知識(実務経験)を必要とする出題』『1級建築士レベルの出題』『過去出題された内容について、一部文言を変えて出題』等難易度の高い出題が目立ち、単なる過去問の暗記では対応できない出題が見られ、幅広い知識理解を伴った学習が必要とされました。

午前の部:bP〜15(選択問題12/15) 
【環境工学・各種構造・構造力学・建築材料】 

■確実に正解できる問題を多くつくることがポイント!

  • 建築材料については、5問中3問(11、12、15)が初出題であり、例年通りの難易度の高い出題でした。
  • 15問中12問を選択するという選択幅が狭いこの範囲では、この範囲で出題される基本的な問題を確実に得点することに加え、対策で差がつきやすい構造力学について得点でき たかどうかがポイントでした。

建築材料の出題

15−1(初出題)
合成樹脂エマルションペイントは、水と樹脂粒子が融合(←水が蒸発し樹脂粒子が融合)し、塗膜を形成する。 ×

建築材料は、15のように、初出題の問題が多い上、範囲が広く学習がしにくい分野です。過去出題の周辺事項を含めた学習対策が必要です。

午前の部No.16〜No.20(必須問題5/5)【施工共通】 

■的確な試験対策が重要!

  • 施工共通は、出題される問題数も5問と少なく、また、すべて必須問題であることから、出題される問題を正確に把握し学習することで得点に結び付ける必要があります。なお、本年度は新規の用語を含む選択肢もありましたが、正答肢は基本的な学習をしっかりとしていれば、導き出せる出題内容でした。

午前の部No.21〜No.45(選択問題5/13・5/12)【躯体工事・仕上げ工事】 

■知識整理と正確な理解が必要!

  • 特に数値を問う出題が正答肢の8割を占め、しっかりした知識整理が求めらました。
    また、単に数値を覚えるだけでなく、その数値の内容についても正確に理解していなければ正解が難しい高いレベルの出題もありました。

躯体工事(鉄筋工事)の出題

H24-25−3
同径の異形鉄筋相互のあき寸法は、1.5d、粗骨材最大寸法の1.25倍、25mmのうち最も大きい数値とした。

過去の出題では、上記のように規定の数値のみが問われていました。

25−1(過去問発展形の出題)
D16の鉄筋相互のあき寸法の最小値は、粗骨材の最大寸法が20oのため、25oとした。

本年度の試験では、規定値を覚えるだけでなく、その『数値』を正確に理解し使えるかが問われました。(建築士試験レベルの出題)

午前の部:46〜50・午後の部:51〜70(必須問題25/25)
【施工管理法】

■最大の得点範囲であり、幅広い知識と試験対策が必要!

  • 施工管理法は、25問の出題について全てを解答しなければならず、出題配分の多いここで得点できるかどうかが合否に大きく影響します。
    特に今年度は『品質管理』『安全管理』過去問の応用問題や目新しい問題等が目立ちこの範囲は、昨年より難易度が高かったと考えられます。
  • 施工管理法は『施工計画』『工程管理』『品質管理』『安全管理』の4項目から出題され、『工程管理』以外の3項目については、午前の部で出題される『躯体工事』『仕上げ工事』の知識が必要な問題も多く出題されます。『躯体工事』『仕上げ工事』は、午前の部では選択問題(5問選択/13問中、5問選択/12問中)ですが、試験全体としては、幅広く知識が問われるため、『躯体工事』や『仕上げ工事』で苦手な分野を作らないことが重要です。

品質管理の出題

60−1(初出題)
(エックスバー)管理図は、サンプルの個々の観測値(←群の平均値)を用いて工程水準を評価するための計量値管理図である。 ×

60は、全選択肢が初出題でした。また、それらの選択肢はJISのハンドブックに掲載されている品質管理図の用語の出題であり、施工管理の経験が豊富でも、品質管理を専門とした業務に携っていなければ、自信をもって解答することは難しい問題でした。非常に幅広く専門的な知識が問われました。

安全管理の出題

68−2(初出題)
つり足場における作業を行うときは、その日の作業を開始する前に、脚部の沈下及び滑動の状態について点検を行わなければならない。 × (つり足場を除く足場の作業前点検事項)

上記について、単管足場や枠組足場の作業開始前の点検事項としては、適当ですが、設問の『つり足場』では、不適当となります。
この問題を誤答した多くの方は、問題文の『つり足場』の形状(つり足場に脚部は無い)を正しく理解できていなかったかもしくは、『つり足場』をしっかり意識して読み解くことができなかったと考えられます。施工現場(施工管理)の経験や知識だけでなく、正しく問題を読み解く力(試験対策)が必要な問題でした。

午後の部:71〜82(選択問題8/12)【法規】

■建築設計に関する知識(建築基準法)、最新の知識(改正内容)が求められる

  • この資格で求められる『法規の知識』は、建築の施工管理の知識だけでなく、設計段階の知識も問われています。
  • 昨年同様、建設業法の改正部分が出題され、最新の知識が問われています。

建築基準法の出題

73−4(初出題)
政令で定める窓その他の開口部を有しない事務所の事務室は、その事務室を区画する主要構造部を準耐火構造とし、又は不燃材料で造らなければならない。 × (準耐火構造→耐火構造)

71〜73の建築基準法からの出題の難易度は、建築士試験では基本的な出題ですが、建築施工管理技士の試験では、法令集なしで解答しなくてはならないため、しっかりした理解と知識が必要となります。

建設業法の出題

76−3(改正内容の出題)
発注者から直接建築一式工事を請け負った特定建設業者が、下請契約の総額が6,000万円以上となる工事を施工する場合、工事現場に置く技術者は、監理技術者でなければならない。

建築施工管理技士の試験では、建設業法や労働安全衛生法などの改定された内容が他の試験と比較しても非常に早い段階で出題される傾向があります。

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