平成30年度 構造設計一級建築士講習修了考査 総評

平成30年度の修了考査の特徴

新規出題が、構造設計で8割程度、法適合確認で5割程度と多く、依然として、過去の修了考査のみの学習では対応が難しいと言えます。全体的に計算量が多く、実務で使用する規準やその成り立ちについての正しい考え方や原理原則からの理解と、正確な計算力が問われました。また、計算結果を踏まえた上で「構造設計者としての判断」が問われる記述問題も出題され、文章記述力も試されたと言えます。

特徴的な出題としては、「マトリクスによる固有値と等価質量の計算(限界耐力計算関連)」、「PΔ(ピー・デルタ)効果を考慮した荷重・変形関係図」など正しい知識と考え方を理解していなければ対応できない出題などが見られました。また、法適合確認、構造設計ともに、日本建築学会「鉄筋コンクリート造建物の靱性保証型耐震設計指針・同解説1999.8」からの出題がありました。一方で、近年よく出題されていた「一貫計算プログラムでのモデル化」、「近年の事件、事故等を受けて」といった出題は見られませんでした。

法適合確認について(記述式5問)

出題傾向

● 「過去の大地震による建築物等の被害を契機とした法などの変遷」が法適合確認で出題

問題1は、過去に構造設計の4肢択一で主に出題されていた問題ですが、平成30年は記述による解答が求められました。青本の該当する部分を確認し、的確に記述する必要がありました。

● 「木造の壁量、四分割法の検討」が再出題

平成27年、28年に出題された、「木造の壁量、四分割法」が本年度の問題2で再び出題されました。問題の条件にある、「吹き抜け部分の面積も含める」といった条件を見落とさないように注意する必要があった他、計算だけでなく、構造計画上の問題点、対策等の記述解答を求められました。

● 「限界耐力計算に用いられる振動固有値」に関する問題でマトリクスが出題

問題5は、限界耐力計算での振動計算に関する問題でした。解答にあたって、行列、因数分解といった数学の知識と、与式の前後関係を見極めて必要な数値等を正しく代入することが求められ、知識と計算力が問われた出題でした。

出題傾向からの対策

過去に出題されている内容について理解しているだけでなく、十分なアウトプットトレーニングによって計算や記述を正確に行う力を身につけ、応用力を強化することが重要になります。構造種別を問わず全般にわたって、理解を伴った構造関係規定と構造計算方法についての学習が必要です。

構造設計について(4枝択一式20問、記述式3問)

出題傾向

● 4肢択一式 計算問題2問は新規出題で高難度

計No.2は、高張力ボルトによって鋼管にプレストレスが与えられる問題であり、その状態をイメージできなければ、解答は難しかったと思われます。また、No.3は、解答のためにモール円の書き方の知識が必要でした。

● 記述式 平成29年に法適合確認で出題された応力図を描く問題が構造設計で出題

問題2では、解答するにあたって、応力図を描く力とPΔ(ピー・デルタ)効果の知識が必要でした。問題3では、杭基礎、直接基礎のそれぞれに対して検討を行い、その数値を踏まえた上で、どちらを採用するのが適切かという「構造設計者としての判断」が問われました。

出題傾向からの対策

出題されるそれぞれの用語の意味を理解し、与式に多くの数値、単位を間違わずに代入し、計算する力が求められます。また、計算の結果を踏まえた上で、構造設計者としての考えを整理し記述する解答トレーニングを十分行うことが必要です。

平成31年度 構造設計構造設計一級建築士講習 修了考査対策

2018年度(平成30年度) 1級建築士学科試験 合格実績

2018〜2014年度 1級建築士設計製図試験 合格実績

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