どこよりも早い全問採点!7/2(日)の19時頃より「全問」の採点結果を配信開始!!

試験当日、本ページよりアクセスできる解答入力フォームに、「本試験の解答」と「必要事項」をご入力&お申込みいただければ、令和5年度 2級建築士学科試験の採点結果をメールでお知らせします。

利用のメリット 

  • ●7/2(日)の19時頃より「全問」の採点結果を配信開始!!
  • 合格発表より50日以上早く合否の目安がわかる!
  • ご利用も簡単!入力フォームにあなたの解答と簡単なご本人様情報を入力するだけで登録は完了。あとはメールを待つだけ!
  • 1級建築士試験合格実績No.1スクールのサービスだから、信頼度も抜群!

ご利用の流れ

お申し込みの流れ
STEP.1

●本試験での解答と必須事項を入力して送信!

STEP.2

●採点結果がEメールで届きます

step1で入力したメールアドレス宛てに、採点結果がEメールで届きます。(自動システム)

試験分析

【本試験の傾向がよくわかる】
令和4年度 2級建築士 学科試験
解答・解説会サンプル映像公開中!

>>令和4年度 2級建築士 学科試験 解答・解説会(フルver)の視聴は
コチラからお申込みください!
(来校 or Web選択可能)

全体総評

令和4年の試験は正答肢が初出題の問題が100 問中28問と、令和3年度よりも増え、例年並みの初出題割合に戻りました。科目別でみると、学科Ⅰ(建築計画)は、易しかった令和3年度試験から、初出題が増え、例年並みの難易度となりました。学科Ⅱ(建築法規)および学科Ⅲ(建築構造)の初出題割合は、例年並みでしたが、取り組みやすい問題は比較的多かったと考えられます。学科Ⅳ(建築施工)については、初出題割合、難易度ともに例年並みとなりました。

全体的には、各科目において、新しい用語や事項についての出題が目立ちましたが、 そういった問題に冷静に対応することに加え、過去問とその周辺知識を正しく理解・習得したうえで、問題を正しく判断し、正確に計算することで、十分に合格圏内へと入ることができる内容でした。また、初出題の問題にも落ち着いて対処し得点を加えることで、高得点での合格も可能な試験でした。

学科Ⅰ
(建築計画)
学科Ⅱ
(建築法規)
学科Ⅲ
(建築構造)
学科Ⅳ
(建築施工)
合計
令和4年度 9問 7問 4問 8問 28 問
令和3年度 6問 4問 1問 9問 20問

学科Ⅰ(建築計画)

各分野の出題数は、令和3年度同様、建築史の問題が2問、計画原論が8問、計画各論が8問、建築設備が7問の出題でした。

建築史(No.1~2):「日本の歴史的な建築物」と「海外の歴史的な建築物とその建築様式」の問題が1問ずつ出題されました。「海外の歴史的な建築物とその建築様式」については、5肢すべてが初出題の作品でした。

計画原論(No.3~10):No.5(湿り空気)では、用語の正確な定義が問われました。No.6(外皮平均熱貫流率)では、各外皮部材の面積と熱貫流率が与えられ、外皮熱損失量の合計を外皮総面積で割って求める計算が出題されました。また、No.10 では、近年話題になっている「カーボンニュートラル」が初めて出題されました。

計画各論(No.11~18):No.16(車椅子使用者に配慮した建築物の計画)は、数値に関する問題でしたが、「ドアモニターや空調スイッチ」「番号札の発券機の操作ボタン及び取り出し口」「サッカー台」など初出題の用語が多くみられ、No.17 では「案内用図記号とその表示事項との組合せ」の問題が初めて出題されました。

建築設備(No.19~25):建築設備は、過去問から言い回しを変えた発展問題が多くみられました。No.19-1「NC-30」は、過去問よりも具体的な内容が問われました。また、No.19-2「HEMS」、No.21-2「LPガス(液化石油ガス)のガス漏れ警報装置の検知器」など初出題の用語がみられました。

学科Ⅰ(建築計画)については、比較的易しかった令和3年度試験に比べ、新規の出題や過去問を発展させた内容が多く含まれている印象があり、問題文の読み取りや計算の正確さが求められました。

学科Ⅱ(建築法規)

令和3年度同様、建築基準法が20問、関係法令が5問出題されました。

建築基準法の計算問題としては、「No.1(建築面積)」「No.5(天井の高さ)」「No.6(木造軸組計算)」「No.16(容積率)」「No.17(高さ制限)」が出題され、問題数としては令和3年度から2問増え、5問となりました。

建築基準法の文章問題は15問出題されており、No.1で「用語の定義」ではなく、「面積・高さ等の算定」が出題されたのは、平成30年度以来でした。またNo.7(構造強度)、No.9(防火区画)、No.10(避難施設等)、No.12(敷地等と道路)、No.18(高さ制限と日影規制)、No.20(雑則・その他の規定)については、正答肢について当該条文が適用されるかどうかを判断した上で解答する必要があり、あいまいな知識で解答している受験生は難しく感じたと考えられます。

関係法令については、例年通り「建築士法」が2問出題され、残りの3問は全て関係法令融合問題でした。また、No.22(建築士法)の正答肢1は電子情報処理組織を使用する方法での書面の提供であり、近年の法改正事項が出題されました。

No.10(避難施設等)については、これまでの過去問とは異なり、いわゆる無窓居室を有するという前提であり、読み落とした受験生もいたと考えられます。

No.16(容積率)については、1つの緩和のみの検討でよかったこれまでの出題は異なり、共用の廊下・階段と宅配ボックスの2つの緩和を確実に計算できたかどうかが問われた出題でした。

これまで問われたことのない範囲からの、完全な新規出題は少なく、正答肢の多くは過去問か、過去問の関連問題でした。しかし、正答肢以外の選択肢は、新規の出題や過去問であっても難度の高い問題が含まれており、それらの肢を回避し、過去問を正確に判断する必要がある問題構成でした。

学科Ⅲ(建築構造)

出題構成は、例年通り構造力学6問、一般構造13 問、建築材料6問が出題されました。

構造力学(No.1~6):No.4(3ヒンジラーメン)については、等分布荷重が作用した架構について、4つの反力すべてを求め、かつ、等分布荷重が作用している範囲でせん断力が0になる点を求める内容でした。平成29年に梁のせん断力を求める出題はありましたが、せん断力が0になる点を求める出題は初めてでした。No.5(トラス)については、1つの反力と2つの軸方向力を求める内容であり、反力計算を正しく行うことができて、軸方向力0部材の判断ができれば、正答を導き出せる内容でした。ただし、このような組合せで問われることは、トラスでは初めてでした。

一般構造(No.7~19):No.8(風圧力と最も関係のないもの)は、地震力については過去に同様の出題がありましたが、風圧力については初めてでした。No.12(木造)については、木造2階建ての住宅における地震力に対する必要壁量を計算する際の各階の床面積に乗ずる数値の大小関係の出題で、重い屋根の2階と軽い屋根の1階の大小関係の判断がしにくかったと考えられます。No.15(鉄筋コンクリート構造における配筋等)については、学科Ⅳ(建築施工)に関連する、科目で共通した知識が必要な問題も見受けられました。No.19(構造計画)については、「高サイクル疲労」や「特定天井」など初出題の用語がみられました。

建築材料(No.20~25):No.22(コンクリートの圧縮強度)については、問われている圧縮強度は、応力度-ひずみ度曲線の最大応力度であり、最大荷重を用いて計算するという知識が必要でした。

学科Ⅳ(建築施工)

過去に出題されている選択肢の他、実務的で詳細な知識を要する出題がありました。高得点を取るためには、過去問の内容について、完全に正誤の判断ができることは必須で、そのうえで、実務の知識や細かい施工上の数値を記憶しておく必要がありました。

契約・計画・管理(No.1~4、25):No.3(管理計画)は、「労働基準監督署長あてに提出するもの」と届出先を限定し、従来の出題とは異なった切り口で問われました。また、No.25(請負契約)は、令和元年以降「民間建設工事標準請負契約約款(甲)」で出題されていますが、内容は新規であり、過去問+αの知識が要求されました。

各部工事(No.5~22):木造に関しては、No.6(木造住宅の基礎工事)の他に、No.15・16(木工事)で出題されており、例年通り3問の出題でした。また、No.18(左官・タイル・石工事)では、法改正等で過去の出題とは異なる表現で出題がされており、最新の知識が必要でした。

その他(No.23、24):No.23(測量)は、近年、計算問題が出題されていましたが、平成23年以来の文章問題として出題され、用語の理解が不足していると解けない問題でした。