令和3年度 2級建築士 設計製図試験 合格発表

令和3年12月2日(木)に、9月12日に実施された令和3年度2級建築士設計製図試験の合格発表がありました。概要は下記の通りです。

受験者数 11,450人 ※うち、製図から3,917人
(前年 11,253人、対前年197人増)
合格者数 5,559人 (前年 5,979人、対前年420人減)
合格率 48.6% (前年53.1%)
採点結果の区分等

〇採点結果については、ランクI、II、III、IVの4段階区分とする。
〇採点結果における「ランクI」を合格とする。

ランクI(48.6%):「知識及び技能」(※)を有するもの
ランクII(7.7%):「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII(31.9%):「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV(11.8%):設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの

※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

総評

令和3年12月2日(木)に、令和3年度2級建築士設計製図の試験の合格発表がありました。受験者数は11,450人、合格者数は5,559人となり、合格率は48.6%でした。令和2年度と比較すると、受験者数は197人増加しましたが、合格者数は420人減少し、合格率は4.5%低下しました。

採点結果の区分については、ランクⅠ:48.6%、ランクⅡ:7.7%、ランクⅢ:31.9%、ランクⅣ:11.8%となりました。

試験年度 構造 ランクI ランクII ランクIII ランクIV
H29 木造2階 53.2% 15.1% 25.4% 6.3%
H30 RC造3階 54.9% 14.5% 24.2% 6.4%
R01 木造2階 46.3% 12.5% 30.1% 11.1%
R02 木造2階 53.1% 6.9% 32.6% 7.4%
R03 RC造3階 48.6% 7.7% 31.9% 11.8%

「解答の傾向」としては、「未完成」、「設計条件の違反(要求室の欠落、防火区画等の計画が不十分)」、「要求図書に対する不備(部分詳細図(断面)の防水措置)」に該当するものが多かったと発表されました。
「知識及び技能」が著しく不足している「ランクⅢ」と、設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当する「ランクⅣ」の合計は43.7%と令和2年度から3.7%上昇しました。令和元年度から3年続けて4割台となり、本年度の試験も非常に厳しく評価されていることがうかがえます。

【試験結果を踏まえて想定される評価ポイント】

(1)歯科診療所部分・住宅部分の各室の配置計画及び動線計画に対する評価
・患者及び従業員の動線に配慮した配置計画となっているか。
・住宅設計として適切な室の配置・形状・広さとなっているか。
(2)法規及び構造に対する評価
・竪穴区画及び延焼のおそれのある部分の防火設備を適切に計画・表現できているか。
・架構形式ならびにバルコニーの構造形式を正しく理解し、各要求図書の整合性がとれているか。
(3)敷地内の高低差の処理に対する断面図の評価
・敷地内の高低差及び建築物の高さに関する条件を正しく読み取り、適切な断面計画ができたか。

令和3年度は、過去に木造建築士試験で出題実績のある「歯科診療所併用住宅」がテーマでした。「歯科診療所部分と住宅部分の計画力」が問われたのはもちろん、「敷地内の高低差」の条件が初めて出題され、「適切な高低差処理」と「建築物の断面構成の理解」が問われました。
さらに、平成30年度と同様、法規に関する内容(竪穴区画、延焼のおそれのあるライン)も出題され、きわめて実務的な計画力が必要となる難度の高い内容でした。
本年度の試験に合格するためには、「建築士として必要な原理・原則の理解」が必要不可欠であったと言えます。

合格者の属性について

●「受験資格別」- 「学歴のみ」が過去最高の82.6%
●「年齢別」- 「24才以下」が過去最高の60.1%

「受験資格別」における「学歴のみ」の割合は過去最高となった令和2年度からさらに4.0%上昇し82.6%となりました。「年齢別」でも「24才以下」が過去最高だった昨年から、さらに0.5%上昇し60.1%となりました。
令和2年度の建築士法の改正によって受験資格が緩和され、指定科目を修めた工業高校や専門学校等の卒業生にも受験資格が与えられたことで、10代の方も受験できるようになりました。新しい制度を利用して、卒業後、すぐに2級建築士合格をめざす方は今後も増加していくと考えられます。

令和4年度合格に向けて

令和4年度に出題の可能性が高い木造課題は、住宅設計のセオリーを守ったうえで諸条件に対して適切な対応を行うことが重要です。単に条件を満たして完成させればよいのではなく、「2級建築士として設計の基本が理解できているか」という点で合否を判断されるため、合格を勝ち取るためには、建築士として必要な「原理・原則」の理解や「計画力」、「判断力」、「作図力」を身につけることが必要です。
また、室の広さを「適宜」として、受験生自身に適切な広さ、形状、動線を考えさせる課題が想定され、用途から適切な空間をイメージできなければ対応が難しい試験となります。
さらに、木造課題は、RC造課題と比較して圧倒的に作図量が多いため、試験対策において作図トレーニングに多くの時間を要します。エスキスなどの対策に集中して取り組むためには、早期に作図練習をスタートさせ、なるべく早い段階で合格レベルの作図をすばやく正確に行える力を身につけておくことが重要です。

当学院では、令和4年度設計製図試験の合格に向けて、1/23・26から対策をスタートする「2級建築士設計製図中期必勝コース」の受講申込を受け付けています。毎回の講義では、ポイントを解説するだけでなく、知識をもとに正しく作図できるレベルまで徹底指導。講師は演習中の受講生一人ひとりの手元を確認しながら、描き方がわからず手が止まったときや、誤った手順を踏んでいるときにはその場でアドバイスを行います。

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※画像はイメージです。
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