一級建築士資格について

建築士はどのような職業ですか?

建築物は、天災や犯罪などから人命・財産を守る役目を果たしており、人々が安心・安全に生きていく上で必要不可欠なものであるといえます。 建築士は、人々の生活の場である建築物を快適に利用できるよう施主の要求を基に設計し、完成までの工程において図面通りに工事が行われているかを確認する等の役割を担っています。

1級建築士は何ができるの?

建築士法で定められている建築士ができる業務には次のようなものがあります。

  • ・建築物の設計及び工事監理(※注1)
    注1:設計時に作成した図面とおりに、きちんと工事が行われているか確認することを「工事監理」といいます。)
  • ・建築主に対する重要事項説明
  • ・建築工事契約に関する事務
  • ・建築工事の指導監督
  • ・建築工事の調査又は鑑定
  • ・建築に関する法令又は条例に基づく手続きの代理

1級建築士と2級建築士で扱える建物は違うのですか?

1級建築士が扱える建物には制限がありません。個人の住宅はもちろん、大規模マンション、超高層ビルまで何でも設計・工事監理ができます。2級建築士は、規模や用途、構造等に制限がありますが、個人住宅程度の規模であれば、木造、鉄筋コンクリート造、鉄骨造の設計をすることが可能です。

1級建築士が活躍する業界はどのような業界がありますか?

大型建築物の設計・工事監理に関する業務独占資格者である1級建築士は、「建築のスペシャリスト」として、設計はもちろん、発注、契約、審査、施工、監理等、建築物完成までの様々な場面で活躍しています。建設関連資格の最高峰の一つである一級建築士は、建設業界のオールラウンド・プレイヤーとして、その需要は一層高まっています。1級建築士が活躍する業界は以下のような業界が挙げられます。

もっと詳しく
(1)建築士事務所
設計に関する様々な業務を行います。ここで設計に携わる方々にとって、建築士は必備の資格です。

(2)ゼネコン
元請として大型建築物の完成までを担うゼネコン。設計から施工までの総合的な技術力が求められるゼネコンの技術者にとって、1級建築士は欠かすことのできない資格です。

(3)ハウスメーカー
設計担当者が施主に対して直接プレゼンテーションすることが多いハウスメーカーにとって、技術力の証明である建築士は、施主からの信頼・安心に繋がります。

(4)デベロッパー
住宅・マンションの分譲や、オフィスビルの開発等で事業の主体となるデベロッパーの場合、設計監理の専門部署を社内に置くことがほとんどです。デベロッパーの建築技術者は、設計だけでなく、発注者の立場として工事監理を行うことも多いため、建築のプロとしての1級建築士は必備の資格となります。

(5)サブコン
サブコンの中でも電気、空調、給排水、通信等を中心とする設備工事会社にとって、1級建築士は重要な資格です。なぜなら、設備設計の専門家である「設備設計1級建築士」の存在が、会社の技術力の証明となるからです。1級建築士の取得は、設備設計1級建築士になるための前提条件であるため、1級建築士の数を増やすことは、設備工事会社にとって緊急の課題となっています。

(6)官公庁
公共施設の発注・設計監理や、建築物の確認・検査など、建築行政にも多くの建築技術者が携わっています。特に特別行政庁において、建築主事の資格要件でもある1級建築士は、円滑な建築行政に欠かすことのできない存在です。
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