多くの企業では、1級建築士を取得すると資格手当が支給されるため、収入も確実にアップします。
さらに資格の有無が昇進・昇格の条件となっている企業も多く、キャリアプランを考えた際にも資格取得は確実に有利です。
なお、1級建築士試験に合格した場合、無資格のケースと比較すると、時間が経つほどに社会人のキャリアに大きな差となって表れ、生涯年収になれば圧倒的な差となります。そのため、受験資格を取得後、すぐに受験するのがお奨めです。
資格を取得することで、会社への貢献度が高まり、評価アップにつながります。
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【公共事業の入札時に貢献】
公共事業に入札する建設業者が必ず受けなければならない「経営事項審査(※1)」で1級建築士がいれば点数が加算(1級建築士:5点)され企業の技術力評価につながります。
※1 :各企業の「経営規模」「経営状況」「技術力」を点数として換算し、企業の実態を数値として評価するシステム
【現場監督として貢献】
1級建築士は、一定の規模以上の案件(※2)で工事現場に配置が義務付けられている監理技術者 (※3)となれます。
※2 :特定建設業者が元請として工事を発注者から直接請負い、かつ下請契約の請負金額の合計が4,500万(建築一式工事の場合は7,000万)以上となる案件
※3 :監理技術者は、施工計画の作成、各種技術上の管理、施工に従事する者への指導・監督を行う。なお、1級建築士がなれるのは建築一式工事の監理技術者。
【管理建築士として貢献】
管理建築士は、建築士事務所の技術的事項を管理する建築士です。建築士事務所には、必ず1人以上の管理建築士を置かなければなりません。また、1級建築士事務所の管理建築士になるためには、1級建築士である必要があります。1級建築士は、その管理建築士になれる存在(※4)です。
※4 管理建築士になるには、1級建築士を取得後、実務を3年間経験しさらに管理建築士講習を修了することが必要です。