1.試験区分の再編

第一次検定合格で「技士補」、
第二次検定合格で「技士」の称号が得られる

現在、「学科試験」と「実地試験」により行われている施工管理技術検定について、両試験を独立した 「第一次検定」及び 「第二次検定」として実施し、 第一次検定合格者の称号を「技士補」第二次検定合格者の称号を「技士」とすることが定められました。

「技士補」 創設

1級の第一次検定合格者には「技士補」の称号 が与えられ、主任技術者要件を満たした1級技 士補を監理技術者補佐として現場に専任で配 置できます。これにより元請の監理技術者は2つ まで現場を兼務できる予定です。

監理技術者補佐として配置できる技士補の経営事項審査(経審)ポイントは4点に!

2.1級技術検定 受験資格要件の見直し

現行の試験制度では、2級技術検定合格者は5年以上の実務経験がないと1級技術検定を受検することができませんが、今回の改正で、 2級の第二次検定合格後は実務経験なしで1級の第一次検定を受検できるようになります(なお、1級の第二次検定を受けるために必要な実務経験年数は2級の第二次検定合格後5年以上となります)。

※上記の実務経験年数には1年以上の指導監督的実務経験年数が含まれていることが必要です。専任の監理技術者による指導を受けた実務経験、専任の主任技術者の実務経験が規定年数ある場合や、学歴や国土交通大臣認定の受検資格で受ける場合等、必要な実務経験年数は異なります。


新しい技術検定制度への移行に伴う経過措置

現行制度の学科試験合格者は、免除期間内に限り、改正後の第一次検定が免除され第二次検定から受検することが可能です。


(1級建築施工管理技術検定)第二次検定の受験資格について

第一次検定合格者、または一級建築士試験合格者で第二次検定の受験資格を有する者は第二次検定から受験することができます。

3.検定基準(試験の内容)の再編

現行の技術検定では、学科試験は知識問題、実地試験は能力問題で構成されていましたが、令和3年度から、第一次検定では、知識問題を中心に能力問題を追加、第二次検定では、能力問題を中心に知識問題を追加という構成に再編されます。

1級 ※「建設機械施工管理」を除く

※1級土木施工管理につきましては試験元HPをご覧ください。

  • 第一次検定では、 監理技術者補佐として、工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識及び応用能力を有するか判定。(これまで学科試験で求めていた知識問題を基本に、 実地試験で求めていた能力問題の一部を追加
  • 第二次検定では監理技術者として、工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識及び応用能力を有するか判定。(これまで実地試験で求めていた能力問題に加え、 学科試験で求めていた知識問題の一部※を移行

例)検定基準の改正:1級建築施工管理

[施工技術検定規則 別表第一より抜粋・加筆]


<改正前・改正後の比較>

令和3年度1級建築施工管理技術検定の合格基準について

第一次検定 (全体) 得点が60%
(施工管理(応用能力)) 得点が60%
第二次検定 得点が60%


2級 ※「建設機械施工管理」を除く

※2級土木施工管理につきましては試験元HPをご覧ください。

  • 第一検定では、工事の施工の管理を適確に行うために必要な 基礎的な知識及び能力を有するか判定。(これまで学科試験で求めていた知識問題を基本に、 実地試験で求めていた能力問題の一部を追加)
  • 第二検定では、 主任技術者として、工事の施工の管理を適確に行うために必要な知識及び応用能力を有するか判定。(これまで実地試験で求めていた能力問題に加え、学科試験で求めていた知識問題の一部※を移行)

例)検定基準の改正:2級建築施工管理

[施工技術検定規則 別表第一より抜粋・加筆]


<改正前・改正後の比較>

令和3年度2級建築施工管理技術検定の合格基準について

第一次検定 得点が60%
第二次検定 得点が60%


※上記内容は一般財団法人 建設業振興基金発表(令和3年1月12日)の情報に基づき掲載しています。その他の施工管理技術検定の検定基準の改正・合格基準については各試験元ホームページをご確認ください。



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