令和3年度 賃貸不動産経営管理士試験 合格発表
令和4年1月7日(金)に、令和3年度賃貸不動産経営管理士試験の合格発表がありました。概要は下記の通りです。
申込者数 | 35,553人(前年 29,591人) |
受験者数 | 32,459人(前年 27,338人) |
合格者数 | 10,240人(前年 8,146人) |
合格率 | 31.5%(前年 29.8%) |
合否判定基準 | 50問中40問以上正解した者 (管理士講習修了者は、45問中35問以上正解した者) |
受験者数が大幅に増加し合格者は1万人超え
令和3年11月21日(日)に実施された、令和3年度賃貸不動産経営管理士試験の受験者数は32,459名、合格者数は10,240名、合格率は31.5%でした。
令和3年4月に発表された国土交通省令により国家資格となり、注目が集まっていたことを受け、受験者数は大幅に増加しました。令和2年度と比較すると、受験者数は5,121人、合格者数は2,094人増加し、合格者数は初めて1万人を超えました。合格率は昨年から1.7%上昇しました。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成25年(創設年) | 3,946名 | 3,386名 | 85.8% |
平成26年 | 4,188名 | 3,219名 | 76.9% |
平成27年 | 4,908名 | 2,679名 | 54.6% |
平成28年 | 13,149名 | 7,350名 | 55.9% |
平成29年 | 16,624名 | 8,033名 | 48.3% |
平成30年 | 18,488名 | 9,379名 | 50.7% |
令和元年 | 23,605名 | 8,698名 | 36.8% |
令和2年 | 27,338名 | 8,146名 | 29.8% |
令和3年 | 32,459名 | 10,240名 | 31.5% |
令和3年度試験の試験結果と出題傾向について
令和3年度の合否判定基準は、「50問中40問以上正解した者」となり、全問題の8割以上に正解しないと合格できないハイレベルな結果でした。令和2年度の合否判定基準「50問中34問以上」から6点上昇しており、本年度は多くの受験生が高得点だったことがわかります。
問題の形式としては、令和2年度と比較して、個数問題(※1)と組合せ問題(※2)の出題数が減少したため、比較的解きやすく、混乱は少なかったと考えられます。 一方、内容としては、令和3年度から出題範囲となった「賃貸住宅の管理業務等の適正化に関する法律(管理業法)」に関して16問出題されるなど、新法に関わる知識が非常に多く問われました。
※1:個数問題…「正しい(誤った)ものは“いくつ”あるか」と問われ、選択肢の中から正しい(誤った)選択肢の数を答える出題形式。すべての選択肢の正誤を判定できないと正解できないため、難度が高い。
※2:組合せ問題…「正しい(誤った)ものの“組み合わせはどれか”」と問われ、選択肢の中から正しい(誤った)選択肢の組み合わせを答える出題形式。1つの選択肢だけ正誤が判定できても正解にはたどり着かないため、難度が高い。
令和4年度以降の合格に向けて
国家資格となって初の令和3年度試験は、出題傾向の大きな変化が見られながらも、多くの受験生が高得点となる非常にハイレベルな結果となりました。令和4年度以降の試験で合格をめざす方は、試験範囲をもれなくおさえて、取りこぼしの無いように得点を重ねる実力を身につけることが不可欠です。
令和3年度は「管理業法」を重視した問題構成へと明確に変化しました。管理業法に関しては、まだまだ未出題の論点が多く残されているため、今後の対策として、管理業法に対する入念な準備は必須といえます。
創設間もなく、国家資格化という大きな変化を迎えた資格であるため、試験の変化についても気を配り、情報を得ていくことも重要です。
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