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令和4年7月3日に実施された1級土木施工管理 第一次検定は、全問が四肢択⼀式で出題され、問題Aは61問から30問を選択解答し、問題Bは35問をすべて解答する試験でした。また、建設業法改正に伴う技術検定の再編で新設された「施⼯管理法(応⽤能⼒)」に関しては15問が出題され、出題数、出題科目とも、令和3年度からの変更はありませんでした。
出題全体では令和3年度と同程度の難易度でしたが、特に問題Aの「⼟⽊⼀般」で難しい問題が比較的多く出題されたことが特徴的でした。この範囲は、土工、コンクリート、基礎工からの出題ですが、⼟⽊⼯事の施⼯内容に関する原理原則の理解が必要な出題が多く、過去問の解答を覚えるだけの学習では正解を導き出すことが難しい出題が多かったと考えられます。
一方、問題Bは、現場管理に関する知識を問う問題として、共通工学と施工管理法が出題されましたが、過去問の出題がやや多く、十分に準備した方は手応えを感じることができたと思われます。
また、施工管理法(応⽤能⼒)については、過去の学科試験で出題された内容をきちんと学習し、加えて、現場実務での知識が備わっていれば、⼗分に得点できたと考えられます。第⼀次検定の合格基準は、令和3年度から得点が60%以上かつ検定科目「施⼯管理法(応⽤能⼒)」の得点が60%以上に変更となっているため、すべての範囲をまんべんなく学習しておくことが合格するためのポイントと言えます。
土⽊一般(No.1〜No.15)
土工5問、コンクリート6問、基礎工4問の計15問が出題されました。この範囲の必要解答数は12問のため、問題を選択できる余地がほぼ無いことから、如何に正解しやすい問題を解答するかが重要となります。No.7(コンクリートの品質)、No.12(直接基礎)、No.15(各種土留め工)などは難度が⾼い内容だったため、的確に問題を選択できたかどうか得点するポイントでした。
専門土⽊(No.16〜No.49)
各種工事に関する難しい内容が出題されましたが、問題選択の⾃由度が⾼く(34問中10問解答)、出題傾向とポイントをおさえて対策していれば、問題の選択次第で⼗分得点できたと考えられます。
法規(No.50〜No.61)
過去に出題された内容を⼗分理解していれば得点できた範囲だったと考えられます。しかしながら、No.50・53・55・59を誤答している方が散⾒され、これらの問題を選択した方に関しては、法規で得点を伸ばすことが難しかったと考えられます。
共通工学・施工管理法(No.1〜No.20)
⼤半が過去問、もしくはその類似問題で構成されていたため、この範囲で得点を伸ばした方が多かったと考えられます。反対に正解すべき問題の取りこぼしが多くなると残念な結果に繋がりかねないため、解答にあたっては、問題⽂の読みまちがいやケアレスミス等、細心の注意を払う必要がありました。
施工管理法「応⽤能⼒」(No.21〜No.35)
施工計画、工程管理、安全管理、品質管理に関して、施工管理上の重要ポイントや頻出事項を理解していれば⼗分得点できるものでした。しかし、No.21(仮設工事計画⽴案)、No.34(コンクリートの非破壊試験)等は初出題となり、かつ専門知識が必要となる難しい問題でした。