令和元年度 2級土木施工管理技術検定 学科・実地試験 総評
総評
学科試験(種別:土木)総評
令和元年度の学科試験(後期)は、全61問から40問(選択問題21問、必須問題19問)を解答する例年通りの形式で行われました。
しっかり試験学習を行った方は手応えを感じられたと考えられますが、分野別では難しい問題も見られました。特に、「法規」に関しては、初出題が増加して難度が上がったと考えられます。また、その他の分野でも新傾向の内容が見られたため、解答にあたっては十分に注意する必要がありました。
こうしたことから、令和元年度学科試験(後期)においては、選択問題(No.1〜42)で、自分が解答できる問題を的確に選び出すことと、必須問題(No.43〜61)で取りこぼしを防ぐことが、試験攻略のポイントとなりました。
実地試験(種別:土木)総評
問題1(経験記述)の記述テーマは「品質管理」と「工程管理」が出題されました。出題されるテーマを想定して、事前準備を十分に行っていた受験生にとっては取り組みやすかったと考えられます。しかし、経験記述で高い評価を得るためには、文章構成や表現が採点者にとってわかりやすく、題意に沿った具体的な内容となっていることが重要です。限られた試験時間内で自身の現場経験を簡潔にまとめるのは困難であるため、事前に第三者による添削を受けるなど、十分な記述対策を行えていたかどうかがポイントになったと考えられます。
一方、問題2以降は、土木技術者として理解しておくべき施工上の留意点や関連知識が身についているかが、記述式問題によって問われました。特に問題2から問題5までの4問(必須問題)は、土木施工の重要分野である「土木・コンクリート」に関する出題のため、しっかりと得点しておくべき範囲であったと言えます。
また、選択問題(問題6〜問題9)の中では、「問題8」で土止め支保工の組み立て作業における災害防止対策を記述する問題が出題されました。一見、実務を通してある程度の知識を有していれば容易に解答できそうな印象を受けますが、「労働安全衛生規則」に定められた内容でなければ正解と認められない可能性があるため、正確な知識の有無が問われた難しい問題だったと言えます。
実地試験に合格するためには、学科試験対策で学習した内容を、より深く理解し、正確な語句・数値を用いて記述説明できる確かな実力が必要です。来年度以降の受験を予定されている方は、早期から十分な学習を行って試験に臨んでいただきたいと思います。

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