卒業設計日本一展2011 京都巡回展トークショー レポート

卒業設計日本一展2011 東京巡回展トークショー「建築に咲く〜建築女子会〜」

卒業設計日本一展2011 東京巡回展トークショー「建築に咲く〜建築女子会〜」概要

名称

卒業設計日本一展2011 東京巡回展トークショー「建築に咲く〜建築女子会〜」

日時 2011年11月26日(土)
会場 シンポジア(アクシスビルB1F)
主催 アマリリス(宮城学院女子大学)/仙台建築都市学生会議
協力 アクシスギャラリー/アーキエイド
協賛 株式会社 総合資格(総合資格学院)

女性目線で企画された、女性クリエイターのトークイベント

トークイベントの会場となったシンポジア

11月26日(土)、卒業設計日本一展2011の東京巡回展関連イベントとして、「建築に咲く〜建築女子会〜」が、六本木のAXIS(アクシス)ビル内にある SYMPOSIA(シンポジア)を会場に開催されました。

司会 厳氏の開会の挨拶

本イベントは、宮城学院女子大学のAmarylis(アマリリス)が主催し、女性建築家やクリエイターを招いて開催する、女性目線で企画された珍しいトークイベントです。

司会は、厳 爽《ヤン シュアン》氏(宮城学院女子大学教授)、ゲストに篠原 聡子氏(建築家/日本女子大学教授)、田中 元子氏(ライター/クリエイティブファシリテーター)、永山 祐子氏(建築家)と、いずれも第一線で活躍する女性クリエイターが揃いました。

「建築士女子会」のタイトルの通り、女性の来場者が約8割を占める、大変華やかな会場となりました。

第1部は、建築家・クリエイターによるレクチャ

トークイベントは、司会の厳氏の開会の挨拶でスタートしました。

本イベントは、2部構成となっており、1部は、ゲスト3人が仕事や実体験を通して進行するレクチャ。2部は、女性ならではのテーマや来場者からの質疑によって展開されるトークセッションです。

豊富な実務の経験から語られるリアリティーあるレクチャ

建築家の篠原 聡子氏

レクチャは、篠原氏からスタートしました。篠原氏のテーマは「住まいの中心を探す」。

幼少期の住まいでの原体験を通して、建築の仕事に就いた経緯や、「核家族化が進む現在、住まいに失われている【パブリック】を、いかに取り入れるか」ということについて、作品のスライドや実務での経験を交えながら、説明されました。

「自身の想い・信念と、施主や利用者の考えと、いかに折り合いをつけて形にしていくか」といった、篠原氏の実務の話は、戸建て、ワンルームマンションから大規模な公営住宅まで手掛ける氏の豊富な経験から語られるもので、どれもリアリティーがありました。

ユーモアたっぷりのプレゼンテーションで「好きを形にするプロセス」を伝える

クリエイターの田中 元子氏

続いて、田中氏のレクチャのテーマは、「好きを突き詰める」。どのように建築の話に着地をするのか、という点でも興味がかきたてられました。

田中氏が、一冊の本と出合い、建築に目覚め、むさぼる様に建築書籍を読みふけり、感じたものは、「建築って面白いけど、普通の人(素人)には伝わり難い」ということ。「大好きな建築を普通の人の視点で、もっとわかりやすく、多くの人に広めたい」という想いを原動力に、想いを形にする過程、現在の活動をユーモアたっぷりのプレゼンテーションで伝えてくださいました。

個性的な田中氏のプレゼンテーションは、来場者の興味を一気に惹きつけ、「好きとは何なのか」「好きを突き詰めるとは、どういうことなのか」という、熱いメッセージを来場者へ送りました。

空間デザインの考え方やテクニックまで、実務者も注目のレクチャ

建築家の永山 祐子氏

最後は、永山氏のレクチャとなりました。永山氏が独立してから手掛けた作品のスライドに合わせて、空間デザインのコンセプトから、照明やガラスをはじめ、空間に存在するマテリアルについて、決定に至った理由など、詳しく説明をされました。

例えば、永山氏の代表的な作品の一つである「LOUIS VUITTON 京都大丸店」のファサードデザインのレクチャでは、偏光板を使って作り出した印象深い格子のデザインについて、デザインの着想から、偏光板の特徴や作品にどのようにして取り入れたかまで、作品が出来上がるプロセスを丁寧に説明してくださいました。

また、「人の意識に訴えかけるデザイン」という一つのキーワードを中心に、インテリアの仕事を通して得た空間デザインの考え方やテクニックなど、学生達はもちろんのこと、実務者にとっても非常に興味深いレクチャとなりました。

建築士女子会 建築に咲く

第2部 トークセッションの様子

第2部、トークセッションが開催されました。

「建築×恋愛」「仕事×家庭」「こだわり×日常」の3大テーマを基に、来場者から寄せられた質問にゲストが答える形式で進行しました。

「建築×恋愛」のテーマでは、「出会いはありますか?」といった可愛らしい質問にゲストがたじたじなるシーンも見受けられました。

トークセッションの進行役の厳氏とAmarylisの女子学生が代表質問

「仕事×家庭」では、「結婚して仕事に変化はあったか」「仕事と家庭をどう両立していくか」という質問が出ました。女子学生達の未来に対する不安を読み取ることができますが、「そもそも今は男性が1人で稼げない時代になっているから、女性が働くことを前提に考えなければならない(篠原氏)」「結婚したことを前向きとらえ、いかにして自分にとって、仕事にとってプラスに作用させるか、という意識を持つようにしている(永山氏)」と、学生達は、先輩達の厳しくも力強いエールをもらいました。

予想外の質問にも笑顔で答えるゲスト陣

その他「ファッションのこだわり」「肌あれ対策」など、女性ならではの質問もありましたが、しっかり質問内容を受け止めて、ご自身の考えや実体験を通して、丁寧に、時にユーモアも交え、一つ一つの質問に回答をし、会場は終始笑顔の絶えない、和やかなトークセッションとなりました。

約3時間にわたるトークイベントの最後は、田中氏の今一番ホットな仕事である「けんちく体操(東京タワー)(※)」で記念撮影。女性ゲストを中心に華やかな東京タワーが会場に幾本も立ち並び 、最後まで盛り上がりは途切れることなく、「建築女子会」は幕を閉じました。

※けんちく体操とは…建築物を体で表現し、この体操を通して、建築に関心の薄い人へ建築の面白さを伝える啓蒙活動。数多くのメディアに取り上げられている。

けんちく体操(東京タワー)で記念撮影

AXISビルの他会場で開催している巡回展の様子

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