卒業設計日本一展2012巡回展 東京展

東京で「卒業設計日本一展2012巡回展」が開催

「東京展」は2012年10月21日(日)から28日(日)の約1週間にわたり、六本木のアクシスギャラリーにて開催。

会場には、パネル、模型、ポートフォリなどが展示され、大会当日の雰囲気を再現していました。本年度の上位入賞者の作品展示はもちろん、過去のファイナリストのデータも閲覧することができ、現在のすぐれた卒業設計の水準が概観できる展示となっていました。

27日(土)には、トークイベント「建築における女子力と力強さ」が開催されました。これは、2011年、2012年と、2年連続で日本一の座を女性が獲得したことを記念してのトークイベント。ゲストとして、2011年の日本一・冨永美保さんと、2012年の日本一・今泉絵里花さんを招き、さらに福屋粧子氏、藤井由理氏、西牧厚子氏、木藤美和子氏ら、現在建築界で活躍中の女性たちが参加。建築における「女子力」とは何か、また建築の世界で日頃感じている女性ならではの事柄など、様々なテーマで語り合おうというイベントです。

せんだいデザインリーグ2012日本一の今泉絵里花さん

せんだいデザインリーグ2011日本一の冨永美保さん

木藤美和子氏(左)と福屋粧子氏(右)

西牧厚子氏(左)と藤井由理氏(右)

建築家の藤井由理氏は、建築の世界は想像以上に男ばかりだったいい、それでも女性、男性という単純な二項対立を超えたところに、真の女子力があると思うと、女性建築家ならではの実感を語っていました。

また、現在、大学院で学ぶ冨永さんは、男子との共同作業が大変勉強になるといい、「日本一を取った作品は、男子の後輩との共同作業。男子は論理的な提案をズバズバ言ってくれる。女子とはちょっと脳の構造が違うのかなと思います。でも、違う考え方の持ち主との共同作業は、すごく参考になります」と、男子との違いを感じつつも、その違いそのものを尊重しようという、自らの姿勢を語っていました。

それに対し、建築家の福屋粧子氏からは、「違う考え方を受け止める柔軟性こそが女子力。しなやかな感性を保ちつつ、ぜひこれからの建築界で頑張ってください」と、エールが送られました。 会場には、せんだいデザインリーグで賞を争った他の出場者たちも訪れるなど、終始、和気あいあいとしたムード。温かい雰囲気に包まれたイベントとなりました。

トークイベント「建築における女子力と力強さ」

受賞者に加え、現在建築界で活躍中の女性たちも参加

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