共立女子大学家政学部建築・デザイン学科/建築コース・第3回合同講評会

共立女子大学家政学部建築・デザイン学科/建築コース・第3回合同講評会

名称

共立女子大学家政学部建築・デザイン学科/建築コース・第3回合同講評会

開催日

2013年2月13日

会場

共立女子大学 本館

主催

共立女子大学家政学部建築・デザイン学科/建築コース

特別協賛

株式会社総合資格

ゲストクリティック
  • 六角 鬼丈
    (釜Z角鬼丈計画工房(一級建築士事務所)/東京大学名誉教授)
  • 赤松 桂珠子
    (シーラカンスアンドアソシエイツ(CAt))

2013年2月13日に、共立女子大学家政学部建築・デザイン学科/建築コースの第3回合同講評会が開催されました。この講評会は1学年から、4学年まで各学年の代表者が、それぞれの演習科目で与えられた課題に基づき製作した課題を発表するもの。ゲストクリティックに建築家の六角鬼丈氏、赤松桂珠子氏を迎え、それぞれの学年の課題に応じたバラエティー豊かな作品のプレゼンテーションとなりました。

共立女子大学 本館
建築コースの全学年が参加
六角鬼丈氏
(釜Z角鬼丈計画工房(一級建築士事務所)/東京大学名誉教授)
赤松桂珠子氏
(シーラカンスアンドアソシエイツ(CAt))

1年次建築・インテリアデザイン演習U

1年次建築・インテリアデザイン演習Uの課題は、「Kyoritsu ANNEX」。神田神保町書店街のほぼ中央に位置する一画に共立女子大学学生による小ギャラリー+カフェを計画するというもの。課題では、大学で学ぶ生徒が分野を超えて交流できる場、外部環境を意識することが求められました。

「tunagari」
重富 悠さん

共立生の発表の場におけるつながり、街を歩く人とのつながり、自然とのつながりをコンセプトに計画。1階に展示場兼ホールを設置。1階〜2階をつなぐ階段や、2階のブリッジから大きな吹き抜けを介しホールを眺められる計画。

「時の流れを緩める空間」
中野 日向子さん

現代人のせわしない生活に対し「時の流れを緩める空間」が求められているのではないかとの提案。長屋や古民家を参考にし、障子をイメージしたガラスをファサードに設置、建物内部に通り庭などを設け、その両脇に展示スペースを設けるなど心地よく人が集まれる空間を計画。

「建物内部の通り庭に人が集まるシーンはイメージできるし、実際に建ったら心地よさそうな建物(赤松氏)」

「Wall Cafe and Gallery」
吉澤 祥子さん

3つのボリュームを3枚の壁と見立て、外壁に作品を飾ることで周囲の環境に開く建物を意図。3つのボリュームを繋ぐ部分はガラス張りのカフェ。

2年次インテリアデザイン演習U

2年次インテリアデザイン演習Uの課題は、「コミュニティスペース『ひとをつなぐばしょがある住まい』」。震災以降の家族のありかた、環境、空間の関係性を考えながら、何かあった時に助け合えるコミュニティが生まれる空間を設計することが求められました。

「土手のある家」
有山 実歩さん

土手が人々のコミュニケーションを生む場所という発想のもとに敷地に土手、土手と繋がる広場、土手内部のカフェなどを設け、周囲の人々と繋がる住まいを提案。

「土手を設けて人を集めるというアイデアはおもしろい。住宅部分にもう少しゆとりがあれば良かった(六角氏)」

「階段で天体観測をする家」
兵藤 彩さん

住宅の屋上を天体観測を行う場所として開放し、星の観察を通し地域の人々との交流を深めることを意図した、制作者の実体験をもとに生まれた作品。

2年次建築設計演習U

2年次建築設計演習U課題は、「場の魅力を活かす」ことをテーマに狭小敷地に「貸しテナント+住宅」を計画する課題。住まう人々のライフスタイルを想定することがポイントとなりました。

「集まる家」
庄 彩香さん

1階から3階をテナントとし、4階から6階はプライベートスペースとする計画。1階〜6階まで道路面はガラス張となっており特徴的な外観を作り出している。

「狭小都市住宅」
日熊 彩乃さん

地下一階に天井高のあるギャラリーを設け、上の階にあがっていくほどにプライベートな空間が現れてくる計画。東孝光氏の「塔の家」を連想させる作品。

3年次インテリアデザイン演習W

3年次インテリアデザイン演習Wの課題は、「商空間のデザイン」。「商品」及び「空間」について多方面から考察し、魅力的なショップをデザインすることが求められました。敷地は、代官山界隈の角地ビルの1階が設定されました。

「PAJAMAS SHOP」
小曽根 和希さん

店舗内にパジャマを着るシーンをボックスで点在させ、それ以外の壁面は夜空や街角を摸して内部空間を設計。

「内部空間に街角がある構成は、外から見て入ってみようかなと思う。(赤松氏)」

「Juice Stand」
櫻井夏奈さん

「視線の先には緑」をコンセプトに、植栽が植え込まれたガラスボックスを店舗の置くまで挿入する計画。

「道路面をセットバックさせ、ガラスボックスを突き出した点はファサードに工夫が見られる(赤松氏)」

3年次建築設計演習W

3年次建築設計演習Wの課題は、「都市機能を持つ都市居住施設」。現代の都市と住まいのあり方(都市と住まいが一体となり生活者を支える場所)を意識し計画することが求められました。居住施設の設計では、住まいの絵コンテを作成し、固有の住まい方を各自がリアリティーを持って設定しました。

「層でつながるミルフィーユハウス」
中野 楓子さん

各住戸をつなぐデッキを設けることで住人の交流を意図した作品。住まい手の個性により部屋が変形し、建物の構成にリズムを生み出す。

「SECOND LIFE HOUSE 2525」
若松 加奈さん

人とのふれあいが身近にある町屋にヒントを得た高齢者向け住宅。1階部分のシンプルなボリュームの上にコの字型の基本ユニットを組み合わせて構成し複雑な表情を実現。

「さまざまな形のボリュームを組み合わせ、いろいろな展開を作っている。一つ一つ丁寧に設計しているのが伝わる(六角氏)」
「集合住宅は単調な構成になりがちだが、微妙にずらすことで多様な場面設定を生み出している(赤松氏)」

4年次インテリアデザイン演習X

4年次インテリアデザイン演習Xの課題は、「人にどのような空間のイメージを与えるか」を考え、空間の「経験」をデザインすることが求められた課題。空間の外部環境はあえて課題条件で設定されていない。デザインを深く考えることに主眼をおいたユニークな課題。

「Shiny」
小林 あゆみさん

光の特徴「はずむ(反射)」「輝き」「強さ」に着目し、炭酸飲料水を扱う会社の特設会場を計画。ルーバーの隙間から差し込む光の道筋が交差し、はじけ炭酸飲料水を連想させる。

「装置と環境の組み合わせを考えるとおもしろい。たとえば、水の上に設置してみる。ルーバーが動くなど環境設定をもっと考えられれば良かった(六角氏)」

「火葬場の改修」
関実 咲季さん

光の儚さのリサーチに基づいた計画。実在する火葬場の通路と炉前を、現在の煌びやかな空間から、シンプルで儚い光が映える空間に改修する。

4年次建築設計演習X

4年次建築設計演習Xの課題は、「地域コミュニティ施設」。路面電車を思わせる世田谷線の駅の特性(スケールが小さく簡素な構えで周囲のまちなみに溶け込んでいる)を活かした駅と一体となった地域コミュニティのための施設を計画する。

「stay 過ぎる駅から、過ごす駅へ」
石津 ひとみさん

水平方向に伸びる駅ホームに垂直方向に建物を3棟つなげ、建物の間に生まれるスペースを人々が交流する道として計画する。また、建物同士も各棟の気配が感じられるようブリッジや通路で緩やかにつなげる。

「駅から、子供室や保育室に向かう動線はわかりやすい(赤松氏)」

「ウッドデッキとダンダンヒロバ」
加藤 えみさん

図書館、託児所、駅、デイサービスが「ダンダンヒロバ」と名付けられた共用スペースにアクセスすることで一体的な空間として感じられる計画。

「機能を一体的に設計しているのはよい(赤松氏)」

「あつまるところ」
徳山 瞳さん

線路をまたぐように2つの施設を配置。2つの施設をつなぐブリッジは眺望がよく、気持ちよく電車を眺められる。施設内のワークスペースと図書館は一体的に使われるよう計画されている。

「非常にダイナミックな構成。おおらかな計画になっている。(六角氏)」

総評

前回より、リサーチの仕方、リサーチの伝え方が良くなっている。プレゼンテーションの際に、空間の構成のダイアグラムなどを用い、プレゼンテーションの表現を深めて欲しい。(六角氏)

今回の作品には、模型を一度作ると、それでおしまいになっているものもあったと思う。模型は、作ったものを検討し、図面にフィードバックすることが重要。模型で検討を行うと劇的に見えてくる部分がきっとある。(赤松氏)

審査員:北川原 温
審査員:今川 憲英
審査員:野口 秀世
審査員:小嶋 一浩
審査員:平田 晃久
審査員:平田 晃久

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