建築新人戦2014

建築新人戦2014

名称

建築新人戦2014

日程 2014年10月3日(金)〜10月5日(日)
会場 梅田スカイビル
審査員
  • 團紀彦氏(審査委員長/團紀彦建築設計事務所・神戸大学客員教授)
  • 吉村靖孝氏(吉村靖孝建築設計事務所・明治大学特任教授)
  • 松岡恭子氏(スピングラス・アーキテクツ、NPO法人福岡建築ファウンデーション代表)
  • 平田晃久氏(平田晃久建築設計事務所、京都大学・東京工業大学・多摩美術大学非常勤講師)
  • 竹口健太郎氏(大阪産業大学特任教授、神戸大学非常勤講師)
  • 倉方俊輔氏(大阪市立大学大学院准教授)
司会
  • 槻橋修氏(神戸大学大学院准教授)
  • 宗本晋作氏(立命館大学准教授)
特別協賛

株式会社総合資格

今年で6回目を迎える「建築新人戦 2014」が、2014年10月3日(金)〜10月5日(日)の3日間、大阪の梅田スカイビルで行われた。1回生〜3回生までを対象とした本大会は、まさに建築学生の新人戦。作品は学校の課題作品を対象としている。今年は914の応募登録、507作品の提出があった。
大会3日間は同ビルのタワーイースト5Fで、1次審査で選出された101作品の展示会が行われた。また中日の4日(土)には二次審査が行われ、16選と8選が、同日の公開審査では優秀新人賞3作品、最優秀新人賞1作品が選ばれた。

101選が展示されたタワーイースト5Fの会場。全国各地から多くの学生が訪れ、賑わっていた。
公開審査は、8選に選ばれた学生のプレゼンテーションの後、審査員による議論を経て、受賞4作品が選ばれる。今年の展示会では、緻密できれいなドローイングの作品が多く見受けられたが、議論の冒頭で審査委員長・團氏が「今回プレゼンした8作品には光る原石が見当たらない。プレゼンを聞けば聞くほど石ころだった」と厳しく評した。

一方、審査員の竹口氏は、昨年の建築新人戦オフィシャルブックで掲載された、竹山聖氏(京都大学准教授)の寄稿文「せせらぎとモンスターの競演」を引用して、最近の学生にはささやかなスケールで断片を繋ぎ合わせて強い形を表さない「せせらぎ派」と、巨大なスケールで暴力的ともいえる形を表す「モンスター派」の2極化が見られ、本大会もその傾向があり「ドローイングと模型の完成度が高い一方で、はっとさせられるモンスター的な強い作品が見られなかった」とコメントした。

審査員

團紀彦氏(審査員長)
吉村靖孝氏
松岡恭子氏
平田晃久氏
竹口健太郎氏
倉方俊輔氏

そのような中でも、審査員の批評を集めたのが大阪工業大学の鈴江佑弥さん「青葉の笛と塔の家」。大阪に住む音楽一家のためのセカンドハウスを提案。敷地は、平安時代の武将で笛の名手・平敦盛(たいらのあつもり)が住んでいた須磨の海岸に近い高台を設定。音楽家の家族が笛を吹くための4つの塔を有した住宅で、素材には竹を使い外の景色を取り込むよう計画されている。

鈴江さん(現在三回生)が二回生のときの課題作品で、審査員・吉村氏は「大きな開口に竹を無造作に使っているところは、2回生とは思えない発想」と評した。鈴江さんの作品は、公開審査の最後まで、名古屋工業大学の村越勇人さんの「empty trench」(名古屋城の外堀を、トレンチという遺跡発掘で溝を掘る手法で再開発した作品)と争ったが、決選投票で鈴江さんが票を集め、最優秀新人賞に選ばれた。

昨年に引き続き、講評会の司会は槻橋修氏※写真右(神戸大学大学院准教授)と宗本晋作氏※写真左(立命館大学准教授)が務めた
507作品の中から選ばれた16人の学生たち

その他、優秀新人賞は、前述の「empty trench」に加え、九州大学・藤本将弥さん「街道を象(カタド)る小学校」(小学校の教室を渦巻き状に配置し、敷地に街路をとりこむ提案)、九州大学・伊達一穂さん「境内の軌跡」(観光地化した表通りと対照的な裏通りを、駐車場にある神社を中心に再構築する提案)の3作品が選ばれた。

最優秀新人賞、優秀新人賞を合わせた4作品に、16選の中から選出された、京都工芸繊維大学の二回生、朝日啓二さん「砂の家」(住宅に砂の入った漏斗状の装置を差込み、家族が砂を掃除し、その後のくつろぎを楽しむという提案)を加えた5作品が、10月25日(土)に中国の大連で行われる「第3回 アジア新人戦」に日本代表として出展する。日本勢の活躍を期待したい。

最優秀
新人賞
「青葉の笛と塔の家」

鈴江佑弥さん
(大阪工業大学)

優秀
新人賞

「街道を象(カタド)る小学校」



藤本将弥さん
(九州大学)

優秀
新人賞

「境内の軌跡」



伊達一穂さん
(九州大学)

優秀
新人賞

「empty trench」



村越勇人さん
(名古屋工業大学)

日本大会授賞式の後、建築新人戦の台湾大会に参加した4人の学生によるプレゼンテーションが行なわれた。写真は、プレゼン後に審査員から講評を受ける台湾の学生たち
閉会式で挨拶をする総合資格学院 なんば校校長の伊藤氏
閉会の挨拶をする学生実行委員代表の池田みさきさん(神戸大学)
実行委員長 中村勇大氏(京都造形芸術大学 教授)より盾を受け取る最優秀新人賞の鈴江佑弥さん
大会後は懇親会が行われた。懇親会では、審査委員長・團氏(写真左端)が、来年度第7回大会の審査委員長に、遠藤秀平氏(写真中央左、神戸大学教授)を指名した。また、今年に引き続き、来年度の日本大会の実行委員長を中村勇大氏(写真中央右、京都造形大学教授)、アジア大会の実行委員長を李暎一氏(写真右端、ホーチミン市建築大学客員教授、神戸大学非常勤講師)が務めることが発表された。
懇親会では学生実行委員・審査員・協賛企業ともども設計展の成功を称え合った。

ベスト8の学生と審査員

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