Diploma×KYOTO'15

Diploma×KYOTO'15

名称

Diploma×KYOTO'15

日程 2015年2月23日(月)〜2月25日(水)
会場 京都市勧業館みやこめっせ
1日目
審査員
  • 佐々木 葉二氏(鳳・佐々木デザインアトリエ/京都造形芸術大学環境デザイン学科教授)
  • 島田 陽氏(タトアーキテクツ-島田陽建築設計事務所/神戸大学・神戸芸術工科大学・広島工業大学 等非常勤講師)
  • 西沢 立衛氏(西沢立衛建築設計事務所、SANAA/横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
  • 八束 はじめ氏(芝浦工業大学名誉教授)
2日目
審査員
  • ナガオカ ケンメイ氏(デザイン活動家/京都造形芸術大学教授、武蔵野美術大学客員教授)
  • 南後 由和氏(社会学者/明治大学専任講師)
  • 満田 衛資氏(構造家/関西大学・京都精華大学・京都美術工芸大学 非常勤講師)
司会
(1日目・2日目)
松田 達氏(東京大学先端科学技術研究センター助教/宮城大学非常勤講師)
主催

京都建築学生之会

特別協賛

株式会社総合資格

多角的視点で作品が分析され 評価される

京都建築学生之会合同卒業設計・卒業論文展「Diploma×KYOTO’15」が、今年も2015年2月23日(月)〜2月5日(水)の3日間に渡り京都市勧業館「みやこめっせ」で開催されました。会場周辺は京都でも有数の文化地域であり、平安神宮を中心に美術館や図書館、議論の末、現在改修工事を行っている京都会館などの文化施設が点在しています。1989年から続く本展示会も今年で24回目を数え19大学163名が参加と盛大に催され、府内外から多数の来場客が訪れました。

今年のテーマは「spring」。「雪の下で根を張った建築学生たちが雪どけの時を迎え、建築に対する熱い思いが湧き水のように集まり、新しい源泉となる。そしてDiplomaというバネを踏んで建築の世界に飛び立つ」と云う、主催者側の思いが込められています。

昨年に続き3部構成となり、1日目は建築家による審査、2日目は他分専門家による審査、3日目は学生同士による審査が行われました。ひとつの作品が多角的視点で分析され様々な評価が下される、注目の展示会となりました。

【1日目】建築家による審査

大会初日の23日は建築の世界で第一線を走るプロフェッショナル達による講評・審査が行われました。今年の審査員は以下の4名となります。

佐々木 葉二氏
 (鳳・佐々木デザインアトリエ/京都造形芸術大学環境デザイン学科教授)
島田 陽氏
(タトアーキテクツ-島田陽建築設計事務所/神戸大学・神戸芸術工科大学・広島工業大学 等非常勤講師)
西沢 立衛氏
(西沢立衛建築設計事務所、SANAA/横浜国立大学大学院Y-GSA教授)
八束 はじめ氏
(芝浦工業大学名誉教授)

午前には1次・2次審査が行われました。 1次審査では審査員が会場で直接全作品を巡回して閲覧。2次審査では、審査員のディスカッションにより3次審査(講評会)に進むファイナリストの11作品が選出されました。両審査は非公開で行われ、審査員へのプレゼンテーションも禁止されており、純粋に展示のみで評価される厳しい審査となりました。

講評会進出作品

No. 名前 学校名 作品名
004 天野直紀さん 京都大学 「尼崎再計画」
014 岩井浩太さん 大阪工業大学 「ひとつの正方形からはじまる京都の再編」
018 上田満盛さん 大阪市立大学 「幸福町児童養護施設」
021 浦田麻紀子さん 奈良女子大学 「湖水をわたる-西の湖再生のためのフィールドミュージアム」
031 小川亜希穂さん 神戸大学 「Media is Art」
056 楠本鮎美さん 立命館大学 「天涯に祈るー崩れと対峙する天涯の英雄記念館ー」
065 甲津多聞さん 大阪芸術大学 「溶ける魚」
080 杉森大起さん 立命館大学 「道行きのかどもり」
088 竹川康平さん 神戸大学 「炭都再来」
089 竹村優里佳さん 近畿大学 「kadochi・complex」
166 渡邊詩織さん 京都建築大学校 「アートが変える瀬戸内の暮らし〜多度津駅再開発計画〜」

午後からの3次審査では、まずファイナリストの11名がそれぞれの作品に込めた思いの丈を、プレゼンテーションを通して審査員に披露しました。続く最終選考のディスカッションでは、審査員からプロフェッショナルの視点で投げかけられる鋭い問いに対して、学生たちが与えられた持ち時間を使い切って言葉を尽くしました。長時間に及ぶ選考の末、3位同票の2名を含む4名が見事栄冠を手にしました。

1位 「道行きのかどもり」

静岡県浜松市の山林を敷地として、製材所・大工養成所・宿泊所・道の駅など複数の施設と、それらの動線となる川・参道・国道を内包する配置計画。杉森さんは「古くから恵みをもたらした森林が、管理者の減少により負の遺産と化している。日本の木材産業を支えてきた地場の木材を森林から都市へ送り出し、同時に木材の育成から製材・加工までを担える工匠を育て、都市から森林へ送り出す『森林と都市のかどもり』としての施設を計画した」と力強くプレゼンテーションをおこないました。森林と都市を双方向につなぎ、木材を徹底的に活用したこの計画に対して、審査員の佐々木氏から「木材の街として突き詰められている」と評価され、見事1位の栄冠に輝きました。

No.080
杉森 大起さん
(立命館大学)

2位 「天涯に祈る−崩れと対峙する天涯の英雄記念館−」

富山県富山市、古くから山岳信仰対象として知られる立山では、幾度となく起こる土砂災害に対峙するため、100年にわたり命懸けの砂防工事が行われてきた歴史があります。その霊山を舞台に、刻まれてきた「人と自然の調和とせめぎ合いの歴史」を発信するための記念館と付随する宿泊施設を、砂防工事の拠点となった「立山温泉」の遺構に覆いかぶさるように建築することで、地形の保存も同時に行う計画。審査員の西沢氏からは「建築だけに収まらないスケールの大きさがあり共感できる。」と賞賛のコメントが送られました。

No.056
楠本 鮎美さん
(立命館大学)

3位(同票) 「湖水をわたる-西の湖再生のためのフィールドミュージアム」

滋賀県近江八幡市に位置する琵琶湖・西の湖は、干拓による環境変化により水質汚染や生態系の変化など多くの問題を抱えています。西の湖に広がるヨシ原や小湖沼、干拓堤防や農地など現在の環境資源を総合的に用いた、西の湖再生のためのフィールドミュージアムを提案した浦田さん。産業施設・農業体験施設・水質浄化施設など複数の機能を有するこのミュージアムを通して「琵琶湖の四季の風景をより豊かに体感して欲しい」という思いが込められた作品でした。

No.021
浦田 麻紀子さん
(奈良女子大学)

3位(同票) 「kadochi・complex」

敷地は奈良県奈良市に位置する木辻町。「角地と交差点はエリアを特徴付ける重要な要素であり、その集積によって都市が形成される」という視点で制作された本作品。角地と建物の関係をリサーチし、それらの点・線・面的要素をつなぎ、場合によっては補完するような建築として、自立支援マーケット・ツーリストセンター・公民館などを設計した竹村さん。角地建築の論文かと見紛うリサーチ量と、その情報を意匠的提案に展開する、一連の提案内容が評価されての受賞となりました。

No.089
竹村 優里佳さん
(近畿大学)

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【2日目】他分専門家による評価

大会2日目は、他分専門家による講評・審査が行われました。今年の審査員は以下の3名となります。

ナガオカ ケンメイ氏
 (デザイン活動家/京都造形芸術大学教授、武蔵野美術大学客員教授)
南後 由和氏
(社会学者/明治大学専任講師)
満田 衛資氏
(構造家/関西大学・京都精華大学・京都美術工芸大学 非常勤講師)

1日目同様に審査員による作品閲覧、出展者のプレゼンテーションおよび審査員よる講評を経て、以下の作品が受賞作として選出されました。

受賞作品および寸評

ナガオカ賞 「雪の大地」

ナガオカ氏:
雪の問題を建築で解決するこの考え方は、もっと深堀りしていく価値のある作品だと感じた。

No.127
樋口 友人さん

南後賞 「kadochi・complex」

南後氏:
この案のブラシュアップを重ねて、卒業設計に終わらず、後の展開として実行して欲しい。

No.89
竹村 優里佳さん

満田賞 「都市の瘡蓋と命の記憶」

満田氏:
骨格の持つ迫力がすばらしく、プレゼンテーションの中でしっかりと魅力が表現されていた。

No.63
幸田 進之介さん

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