第13回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015

第13回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015

名称

第13回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015

日程 展 示:2015年3月13日(金)〜3月15日(日)
審査会:2015年3月14日(土)
会場 芝浦工業大学 芝浦キャンパス(8階ホワイエ)
審査員 坂本 一成 (アトリエ・アンド・アイ主宰/東京工業大学 名誉教授)
実行委員長 佐藤 光彦 (日本大学 教授)
実行委員 石原 健也 (千葉工業大学 教授)
谷口 大造 (芝浦工業大学 教授)
下吹越 武人 (法政大学 教授)
安原 幹 (東京理科大学 准教授)
主催 公益社団法人 日本建築家協会 関東甲信越支部
大学院修士設計展実行委員会
協賛 株式会社総合資格/総合資格学院
JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015
JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015

今年で13回目の開催となった大学院修士設計展

日本建築家協会 関東甲信越支部が主催する「JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015」が2015年3月13日から3月15日の3日間行われました。関東甲信越地方の各大学院から選抜された代表作品が出展される本設計展。創設から10回目まではWEB上で開催されてきましたが、一昨年度から一般公開を開始。3回目となる本年度は芝浦工業大学(芝浦キャンパス)にて開催されました。会場の8階ホワイエには、膨大なリサーチ・緻密な計画・高い完成度の模型と、濃密な修士課程を過ごした事が推し量れる作品が43作品(昨年度37作品)並びました。

JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015
JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展2015

一次審査は出展者全員のプレゼンテーション

坂本一成氏(審査員)
坂本一成氏
(審査員)

14日(土)に行われた審査会は、まず審査員の坂本一成氏がいち早く会場入りし、全作品を巡回審査されました。気になった模型には屈みこんで視線を合わせたり、プレゼンテーションボードに顔を近づけて熟視されたりと、慎重に審査されている様子でした。

巡回審査
巡回審査
佐藤光彦氏(実行委員長)
佐藤光彦氏
(実行委員長)

13:00からの一次審査は、出展者全員によるプレゼンテーションが行われました。この「出展者全員のプレゼン」は、なるべく学生に自らの考えを伝える場を設けようとの考えから、昨年度より導入された方式。持ち時間は2分という限られた時間の中で、作品の概要を説明し、少しでも分かりやすく伝えるよう、出展者による工夫した発表が続きました。

通過作品を選定
通過作品を選定

プレゼンテーションが終わると、別室で坂本一成氏が、実行委員の意見も参考にしながら、慎重に通過作品を選定しました。結果、二次審査に進んだ作品は以下の通りです。

二次審査進出作品

集合住宅から生まれかわるマチ−街路性を内包する集合住宅を核とした段階的マチの更新方法−

02
神奈川大学 塩脇 祥さん
集合住宅から生まれかわるマチ
−街路性を内包する集合住宅を核とした段階的マチの更新方法−

環境の翻訳による環境拠点の提案−福井県鯖江市西山公園における環境因子と構成−

03
神奈川大学 中村 有利さん
環境の翻訳による環境拠点の提案
−福井県鯖江市西山公園における環境因子と構成−

共生する建築−民藝に見るシステム思考の読解と実践−

07
芝浦工業大学 根本 雅章さん
共生する建築
−民藝に見るシステム思考の読解と実践−

両義的な空間−平面構成からみる建築設計の提案−

13
千葉工業大学 石黒 綾乃さん
両義的な空間
−平面構成からみる建築設計の提案−

太鼓櫓

20
東京都市大学 西田 庸平さん
太鼓櫓

Musashino Apartment 地域に参加する住まい方をもつ3つの集合住宅

29
日本工業大学 内田 健太さん
Musashino Apartment 地域に参加する住まい方をもつ3つの集合住宅

切断の諸相−解体現場での経験を通して−

40
早稲田大学 伯耆原 洋太さん
切断の諸相
−解体現場での経験を通して−

断片夢想地図

44
法政大学 加門 竜嗣さん
断片夢想地図

輪郭−大地と空 インド、ジャンムー・カシミール州ラダック仏教僧院の調査と設計−

45
東京藝術大学 枡永 絵理子さん
輪郭
−大地と空 インド、ジャンムー・カシミール州ラダック仏教僧院の調査と設計−

ハイレベルな発表が並んだ二次審査

二次審査は、プロジェクターと模型を用いたプレゼンテーション(持ち時間8分)と、審査員・実行委員からの質疑応答(4分)の構成で進行しました。8分という持ち時間を活かしたプレゼンは、実体験を交えた問題提起や計画に至った経緯の提示、説明補足に模型を用いるなど、修士設計展ならではのハイレベルな研究発表が続きました。

二次審査
二次審査

プレゼン後の質疑応答では、坂本一成氏や実行委員から間断なく「計画の必要性」「出資者の想定」「そこに存在する人々のベネフィット」など現実に付け合せた鋭い質問も投げかけられました。大学生の設計展では、戸惑って的を射た回答ができなくなってしまう姿をしばしば目にすることがありますが、そこは濃密な修士課程を過ごした大学院生。自信を持って回答していた出展者が多い印象を持ちました。

最優秀賞に輝いたのは、枡永 絵理子さん(東京藝術大学)の作品

白熱した二次審査は、時間を大幅に超過し終了。再度審議を経て、懇親会の進行のなかで各賞の発表が行われました。

最優秀賞に見事選ばれたのは、インドのラダックに2ヶ月間もの間滞在し調査・計画を行った、枡永 絵理子さん(東京藝術大学)の作品!

続いて優秀賞は、塩脇 祥さん(神奈川大学)、伯耆原 洋太さん(早稲田大学)の2名の作品が選出。奨励賞として内田 健太さん(日本工業大学)、加門 竜嗣さん(法政大学)の作品が選ばれました。

最優秀賞
東京藝術大学 枡永 絵理子さん

東京藝術大学 枡永 絵理子さん
輪郭
−大地と空 インド、ジャンムー・カシミール州ラダック仏教僧院の調査と設計−

インドのラダックに2ヶ月間滞在し、実測などを通して大地と建築の関係や、そこでの暮らしを分析・スケッチし空間を記述。また、調査の中で標高4200mを超えるチャンタン高原の谷地「ブガ」という遊牧民が暮らす地域にも滞在。地域の問題を発見し、僧院での体験や調査結果をもとに設計を行った作品。

輪郭 −大地と空 インド、ジャンムー・カシミール州ラダック仏教僧院の調査と設計−
輪郭 −大地と空 インド、ジャンムー・カシミール州ラダック仏教僧院の調査と設計−
優秀賞
神奈川大学 塩脇 祥さん

神奈川大学 塩脇 祥さん
集合住宅から生まれかわるマチ
−街路性を内包する集合住宅を核とした段階的マチの更新方法−

昔からの町並みの残る墨田区京島の木密市街地において、老朽化した木賃アパートの建て替えを核として、住環境を改善していく段階的更新手法を提案。

集合住宅から生まれかわるマチ −街路性を内包する集合住宅を核とした段階的マチの更新方法−
集合住宅から生まれかわるマチ −街路性を内包する集合住宅を核とした段階的マチの更新方法−
早稲田大学 伯耆原 洋太さん

早稲田大学 伯耆原 洋太さん
切断の諸相 −解体現場での経験を通して−

構築行為の原初的地平として解体を捕らえ、既存の都市・建築・空間を『切断』することで、新たな手法を模索した作品。

切断の諸相 −解体現場での経験を通して−
切断の諸相 −解体現場での経験を通して−
奨励賞
日本工業大学 内田 健太さん

日本工業大学 内田 健太さん
Musashino Apartment地域に参加する
住まい方をもつ3つの集合住宅

Musashino Apartment地域に参加する住まい方をもつ3つの集合住宅
法政大学 加門 竜嗣さん

法政大学 加門 竜嗣さん
断片夢想地図

断片夢想地図
坂本一成氏
岸隆司氏

坂本一成氏は、全体講評として「大学院修士設計は大学の卒業設計とは違い、どれだけ『現実味のある根拠』をもたせられるかといったところが問われるので、みなさんも大変なプレッシャーだったことでしょう。今回賞に入った作品の多くは、ご自身の経験に基づいた計画により、『リアリティを獲得したもの』だったと思います。また、どの作品も膨大なエネルギーを費やして取り組んだであろうことは、プレゼンテーションを通してひしひしと感じました。」と総括されました。

続いて、当学院学院長の岸隆司によるスピーチと副賞の贈呈が行われ、「昨年度、今年度と見させていただいたが、修士設計展はとてもレベルの高い。ここにいる皆さんは、今後もしっかりと力を発揮してもらい、素晴らしい建築家になってほしい」と会場の出展者に全員に向けて声援を贈られました。

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