岡山建築設計クラブ ワンデーエクササイズ
岡山建築設計クラブ ワンデーエクササイズ
名称 |
岡山建築設計クラブ ワンデーエクササイズ |
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日程 | 10月31日(土) |
審査員長 | 高橋晶子氏 |
会場 | 協同組合岡山県卸センター「オレンジホール」 |
主催 | 岡山建築設計クラブ |
特別共催 | 協同組合岡山県卸センター |
共催 |
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後援 | 岡山県 岡山市 倉敷市 |
特別協賛 |
総合資格学院 |
人づくり、まちづくりがテーマ「ワンデーエクササイズ」
岡山建築設計クラブが主催する「平成27年度 第22回ワンデーエクササイズ」が2015年10月31日、協同組合岡山県卸センター「オレンジホール」にて行われました。
「人づくり」「まちづくり」を活動のテーマとしている同クラブでは、これからのまちづくりを担う学生達が、他校との交流をはかり、相互理解を深め、実社会で活躍している建築家との出会いの中から現実を学ぶことは、大きな意義を持つものと考え、建築系を学ぶ学生を対象にワンデーエクササイズを開催しています。
第22回目となる今回のテーマは「実現可能な、毎日人が集える『キになる建物』」。コンセプトや規模など(敷地条件は会場となったオレンジホール)共通の課題が与えられており、集まった地元岡山県の大学・専門学校・工業高校の計6校11チームは、工夫と熟考を重ねた計画のプレゼンテーションを行いました。
高橋晶子氏の講演が行われた開会式
当日午前11:00、岡山建築設計クラブ代表幹事の佐々木満氏による挨拶より開会。関係団体の挨拶ののち、今回審査委員長を務める高橋晶子氏の紹介と講演が行われました。高橋氏の代表作である坂本龍馬記念館や佐川町立桜座、佐川町ベンチプロジェクトなどを紹介されました。今をときめく建築家の講演に、集まった学生は興味深く聞き入っていた様子でした。
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- 審査委員長 高橋晶子氏
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- 開会の挨拶を述べる
佐々木満氏
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- 講演を行う高橋晶子氏
プレゼンテーションと個別交流会
午後からは各チームのプレゼンテーションおよび質疑応答が行われました。
オレンジホールのある「問屋町」は繊卸問屋などの倉庫街で、今現在は倉庫を改装した飲食店や衣料・雑貨店などが立ち並び「新しい商業スポット」として注目されているエリア。駐車禁止の規制が少ない影響もあり出店が増えている問屋町ですが、駐車マナーの悪化や家賃の上昇などの問題も少なからず存在しています。こういった問屋町ならではの優位性や特色・問題の解決案を明示し、かつ「実現可能な」「人が集まる」というテーマを意識した発表が目立ちました。また質疑応答では、高橋氏からの質問に、各チームの代表者は自分たちの計画の意図がより伝わるよう試み、ときにはチームの中から代弁者が助け舟をだす、といった姿が印象的でした。
プレゼンテーションの後は高橋氏との個別交流会がブースごとに行われ、計画に対する細かな質問やアドバイスをされました。機微に通じた建築家の話に学生達は興味津々で、貴重な時間を過ごしていたようです。
受賞作品発表
最優秀賞 |
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岡山理科大学 岩松・山田チーム 「寄り縒り衣織り」 テーマである「キになる建物」として「寄」を当てはめ、屋内外で人々がたまれる場を持ち、さまざまな「キ」(機、気、木)を要素として取り入れた集合施設を計画。訪れる人が自然と引き寄せられるようなランドスケープををデザインした。 |
優秀賞 |
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岡山理科大学 OUS archi9チーム 樹木の間で共存する集いの場 均質空間が連続している問屋町に、均一空間ではない樹木を点としたボロノイ分割を使用し緑化空間を計画、自然発生的にできた集落のような場を創出した。そこで行われる様々な活動は「木壁」を介して、人の流れを作り、見え隠れする活動の場を体験できる。 |
優秀賞 |
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岡山理科大学専門学校 RISEN Cチーム パッチワーク〜個性でつながる問屋町〜 繊維の街であった問屋町を「ジーンズ」に、そこにある店舗を「当て布」として考えた。破けてしまった箇所にはパッチワークをあて、古いものの中に新しいものを組み合わせて修復し、地域の独創性を変化させながら、問屋町の持続をめざす計画。 |
奨励賞 |
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岡山理科大学専門学校 RISEN Aチーム 〜包み込む〜 |
奨励賞 |
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岡山科学技術専門学校 カギセンBチーム Toiya natural place |
学会奨励賞 |
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岡山理科大学 HLチーム 軒が集い、人が集う |
問屋まち未来賞 |
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岡山工業高等学校 岡工建築研究同好会チーム コンテナガーデン |
OKC賞 |
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岡山理科大学専門学校 RISEN Bチーム |
総合資格賞 |
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山陽学園大学チーム |
授賞式では賞状と副賞を贈呈。
その後の高橋氏は、「今回審査するにあたり建築の具体的な形と土地への融合性を優先して選ばせてもらった」とコメントし、全11チームごとの講評を行いました。岡山理科大学 岩松・山田チームについては「ランドスケープのように建築を作るアイデアそのものと、造形的なセンスが非常に良かった」との評価で最優秀賞に選出したと述べました。
