第17回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展

第17回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展

名称

第17回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展

日程

作品展示:
2019年3月8日(金)〜3月10日(日)

公開審査:
3月9日(土)

会場 日本大学理工学部 駿河台キャンパス タワー・スコラ7階
(東京都千代田区)
審査員 山本 理顕(名古屋造形大学 学長/山本理顕設計工場 代表取締役)
実行委員

佐藤 光彦(日本大学 教授/佐藤光彦建築設計事務所 主宰)
赤松 佳珠子(法政大学 教授/シーラカンスアンドアソシエイツ パートナー)
今村 創平(千葉工業大学 教授/アトリエ・イマム一級建築士事務所 主宰)
佐藤 誠司(バハティ一級建築士事務所 代表パートナー)
日野 雅司(東京電機大学 准教授/SALHAUS一級建築士事務所 共同主宰)
岡野 道子(芝浦工業大学 特任准教授/岡野道子建築設計事務所 主宰)

主催

公益社団法人日本建築家協会(JIA) 関東甲信越支部/大学院修士設計展実行委員会

協力

日本大学理工学部

協賛

株式会社 総合資格/総合資格学院

密度の高い作品が並ぶ修士設計展

日本建築家協会関東甲信越支部が主催する「第17回 JIA関東甲信越支部 大学院修士設計展」が3月8日から3月10日の3日間、日本大学理工学部 駿河台キャンパス タワー・スコラで開催されました。関東甲信越支部エリア(1都9県)の修士設計を対象にしており、今年度は25大学27専攻から参加表明があり、47作品の展示のうち44人が公開審査会に参加しました。
会場には、修士課程の成果として密度が高められた作品が並びます。プレゼンボードや模型、また動画も使用するなど、第三者への伝え方にも工夫を凝らした様子が伺えます。

一次審査が開始

一次審査はポスターセッション形式。審査員の山本氏と実行委員が、展示されている各作品をまわり、その場で出展者によるプレゼンテーションと質疑応答を行いました。短い時間の中でいかに審査員らに自分の提案を伝えるか。出展者には時に厳しい言葉も投げかけられました。

審査員・実行委員

山本 理顕氏
(審査員)
佐藤 光彦氏
(実行委員長)
赤松 佳珠子氏
(実行委員)
今村 創平氏
(実行委員)
佐藤 誠司氏
(実行委員)
日野 雅司氏
(実行委員)
岡野 道子氏
(実行委員)
実行委員長:佐藤 光彦氏

二次審査に7作品が選出

一次審査の結果、以下の7作品が二次審査に選出されました。
■二次審査進出作品
  • 東京藝術大学大学院 國清 尚之さん
    「妖怪建築 ―存在しないもののための建築―」
  • 東京藝術大学大学院 木村 友美さん
    「菜築 ―野菜と果物の生ごみだけでできる構造体―」
  • 東京工業大学大学院 王 西さん
    「Merging the Gap ―Ecologic Revitalization for Public Spaces and Facilities of Baierhe River in Shiyan, China―」
  • 日本大学大学院 横山 大貴さん
    「裏小路の工藝舎 ―地域に開かれた段階的施工プロセスによる改修方法の設計提案―」
  • 法政大学大学院 中島 滉平さん
    「市民力がもたらす新しい公共性 ―自発的労働がつくる町―」
  • 前橋工科大学大学院 久保田 祐基さん
    「アドホックの蓄積 ―生きられた場所の研究を通した集落移住促進計画」
  • 武蔵野美術大学大学院 曲 聞さん
    「未完の古里:流転の形式」
二次審査ではパワーポイントを用いて改めてプレゼンテーションが行われたのち、審査員・実行委員との質疑応答の時間が設けられました。出展者は自身の提案をより詳細に説明できますが、審査員らの質疑もより深いところにまで及びます。それらのやりとりに対し、来場者は真剣に耳を傾けていました。
二次審査終了後、別室にて審査員と実行委員による審議が行われ、受賞者が決定しました。最優秀賞に輝いたのは、東京工業大学大学院の王 西さん。山本氏は「彼の生まれた場所を大事にしながら、そこでどのような提案ができるかを非常に見事にプレゼンしていました。川で発生する水害への対策を施しつつ、周辺の建築も川との関連性を持たせるために丁寧に考えられています。このような考え方を修士設計では目指してもらいたいと思い、最優秀賞に選びました」と評価を述べました。
他の賞を含む結果は以下の通り。
最優秀賞
  • 王 西さん (東京工業大学大学院 理工学研究科建築学専攻)
    「Merging the Gap ―Ecologic Revitalization for Public Spaces and Facilities of Baierhe River in Shiyan, China―」

中国・湖北省の十堰市を対象に、洪水対策を強化する新しい河川システムを提案。同時に、水質と都市環境を維持するための生態系の構築、フリーマーケットやコミュニティセンター、農業公園などによる魅力的な都市空間の提供を図っている。

王 西さん

王 西さん

Merging the Gap ―Ecologic Revitalization for Public Spaces and Facilities of Baierhe River in Shiyan, China―
優秀賞
  • 國清 尚之さん(東京藝術大学大学院 美術研究科建築専攻)
    「妖怪建築 ―存在しないもののための建築―」

現代都市の妖怪が住む場所を収集・調査・分析し、その結果を建築計画に適用。人の想像により補完されることで成立する空間、すなわち実と虚が混在した空間を設計した。

國清 尚之さん

國清 尚之さん

妖怪建築 ―存在しないもののための建築―
優秀賞
  • 中島 滉平さん(法政大学大学院 デザイン工学研究科建築学専攻)
    「市民力がもたらす新しい公共性 ―自発的労働がつくる町―」

参加型自主管理活動「ワーカーズコレクティブ」を誘発するような場を設計。埼玉県越谷市の日の出商店街を敷地に、既存形態に共用となる中層の挿入・住居の再編を行った。

中島 滉平さん

中島 滉平さん

市民力がもたらす新しい公共性 ―自発的労働がつくる町―
奨励賞
  • 横山 大貴さん(日本大学大学院 理工学研究科建築学専攻)
    「裏小路の工藝舎 ―地域に開かれた段階的施工プロセスによる改修方法の設計提案―」

建築がつくられる施工プロセスを地域に開き、DIYやセルフリノベーションを前提として進行する施工方法を「オープンビルド」と名付け、木密地域の更新手法構築を図った。

横山 大貴さん

横山 大貴さん

「裏小路の工藝舎 ―地域に開かれた段階的施工プロセスによる改修方法の設計提案―」
奨励賞
  • 久保田 祐基さん(前橋工科大学大学院 工学研究科建築学専攻)
    「アドホックの蓄積 ―生きられた場所の研究を通した集落移住促進計画」

持て余した土地や空き家などを「余ったもの」ではなく「ストック」として捉え直す。それらを活用して、限界集落への移住促進のための場所を設計している。

久保田 祐基さん

久保田 祐基さん

「アドホックの蓄積 ―生きられた場所の研究を通した集落移住促進計画」

総評

審査会の後、表彰と懇親会が行われました。冒頭、山本氏は「今の社会状況で建築をつくっていくことは大変だと思います。しかし、この状況を変える力が建築にはあると信じて、皆さんは設計に取り組まれているのでしょう。できるだけ皆さんが建築をつくりやすい状況を、僕自身もつくっていきたいと思っています。躊躇することなく、自分で高いハードルを設定して、新しい建築をぜひ目指してください」と総評しました。
乾杯の挨拶に立った、協賛する総合資格学院の岸隆司学院長は「今日は本当に大作がたくさんありました。皆さんがこれまで取り組んできたことを、これから実社会でさらに発展させていけるよう、当社としても応援していきたいと思っています」と述べました。懇親会は、審査員・実行委員と出展者が交流を深める場となりました。

総評を述べる山本氏
総合資格学院の岸学院長
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