「デザイン女子No.1決定戦 2019 NAGOYA」
デザイン女子No.1決定戦 2019 NAGOYA
名称 |
デザイン女子No.1決定戦 2019 NAGOYA |
---|---|
日程 | 2019年3月18日(月)・19日(火) |
会場 | サーウィンストンホテル 2階 メゾン・ド・オペラ |
審査委員 |
【審査委員長】
【審査委員】
|
司会 | 村上心氏(椙山女学園大学/大学院 教授 / ハイパースペースクリエーター) |
主催 | デザイン女子No.1決定戦実行委員会 |
特別協賛 | 総合資格学院 |
3月18日(月)・19日(火)の二日間、名古屋のサーウィンストンホテルにて、 「デザイン女子No.1決定戦 2019 NAGOYA」が開催されました。
本卒業設計・制作展は、その名のとおり建築・デザインを学ぶ「女子学生」を対象としています。「女子」という視点とキーワードを介して、都市・建築・インテリア・プロダクトといったデザイン分野について議論することにより、デザイン業界、さらには、社会全体に向けて、新たな視座でのデザインムーブメントを発信することを目標に掲げています。今年で8回目となる本年度も全国から多数の応募があったなか、一次審査を通過した45作品が展示されました。
また本年度は、デザイン女子No.1決定戦実行委員会と株式会社エイブルの特別コラボ企画「ミスワンルームコンテスト2019」も同時に初開催されました。
- 会場のサーウィンストンホテル
- 実行委員も全員女子学生
緊張が高まる…いよいよ2次審査がスタート!
公開審査当日はまず、審査委員が巡回する二次審査が行われ、ファイナルに進出する8作品が選ばれます。緊張しながらも作品の意図や想いを伝えようとする学生と、プロとしての目線で踏み込んだ意見やアドバイスを行っている審査委員の姿が印象的でした。限られた時間内で伝えることに苦労する姿も見うけられましたが、学生にとっては自身の集大成ともいえる作品に対して、業界の最前線で活躍する審査委員から意見や助言をいただけたこと、作品の意図を伝えることは、貴重な経験になったでしょう。
- 巡回審査の様子01
- 巡回審査の様子02
- プロダクトなど多様なデザイン作品も並ぶ01
- プロダクトなど多様なデザイン作品も並ぶ02
- 賑わう会場の様子01
- 賑わう会場の様子02
- 取材のご協力に感謝01
- 取材のご協力に感謝02
巡回審査終了後、審査委員によるファイナル進出作品の選定が行わました。今年も例年に勝る力作揃いに、審査も難航した様子でしたが、最終的にファイナルに選出された作品は以下の通りです。
No. | 名前 | 学校名 | 作品名 |
---|---|---|---|
006 | 足立 明日香さん | 神戸芸術工科大学 | あの時あの人とあの場所で。 |
022 | 松岡 萌子さん | 工学院大学 | 人と水のあつまる湊 -郡上八幡でつくる水と暮らしの風景- |
023 | 長瀬 紅梨さん | 日本大学 | 箱入り娘の夜 |
041 | 赤沼 慧美さん | 工学院大学 | 2 way apartment |
049 | 新倉 梨加さん | お茶の水女子大学 | 折衷の音の塔 |
062 | 岩見 遙果さん | 慶應義塾大学 | Scrap Board |
090 | 廣田 怜己さん | 名古屋造形大学 | 性暴力のこと、考えたことありますか。 |
098 | 星 さくらさん | 東北大学 | ミヒャエル・エンデ 『はてしない物語』に基づく没入建築 |
上位8作品による公開審査がスタート
■ 審査委員・司会
- 加藤亜矢子氏
(審査委員長)
- 高橋寿太郎氏
(審査委員)
- 岩瀬諒子氏
(審査委員)
- 稲垣淳哉氏
(審査委員)
- 橋本雅好氏
(審査委員)
- 村上心氏
(司会)
公開審査は、各ファイナリストがプレゼンテーションを行い、その後の審査委員からの質疑にこたえる、という流れで進行していきます。本設計展は「デザイン」がキーになっているため、建築のほかにもプロダクトデザインなどの出展もあるのが特徴です。ファイナルには建築作品が6作品、プロダクト作品が2作品選出されました。
- ファイナリストの8名
- プレゼン中のディスカッション
- 投票中
審査委員によるディスカッションの結果、デザイン女子No.1が決定!
それぞれの学生によるプレゼンテーション終了後、審査委員によるディスカッションが行われました。ディスカッションでは、審査委員が学生たちに対して再度プレゼンテーションを求める場面や、発表された作品に対してビジネスの目線を交えたリアルな意見を伝える場面などもあり、最後まで議論が展開されました。
複数回にわたる投票と議論の結果、062 岩見 遙果さん(慶應義塾大学)の『Scrap Board』がNo.1に選ばれました。本作品は、捨てるはずの端材のストーリーを洗い出し新たなカタチにすることで、本来であれば価値のないものに価値を付与する作品となっており、発想や着眼点、アウトプットの美しさが審査委員からも高く評価されていました。
デザイン女子No.1
062 岩見 遙果さん 慶應義塾大学
『Scrap Board』
No.2には、049 新倉 梨加さん(お茶の水女子大学)の『折衷の音の塔』が、No.3には、006 足立 明日香さん(神戸芸術工科大学)の『あの時あの人とあの場所で。』が、それぞれ選ばれました。
デザイン女子No.2
049 新倉 梨加さん お茶の水女子大学
『折衷の音の塔』
デザイン女子No.3
006 足立 明日香さん 神戸芸術工科大学
『あの時あの人とあの場所で。』
全ての入賞作品が決定、表彰式へ
No.1に輝いた岩見さんには表彰状や賞金の他に、No.1の証として協賛企業よりオリジナルのプルミエール・ケープが贈られました。これも本設計展の特徴的なシーンの一つと言えます。
盛況だった「デザイン女子No.1決定戦 2019 NAGOYA」。そこでは、女性ならではの観点や華やかさを持ちつつも、現代社会と正面から向き合っている女子学生たちの強い姿が印象的でした。
- デザイン女子No.3 足立さん
- デザイン女子No.2 新倉さん
- デザイン女子No.1 岩見さん
- 受付では書籍をプレゼント!
- 総合資格学院からも挨拶