第7回学生と社会人のための「環境・設備デザインシンポジウム」

第7回 学生と社会人のための『環境・設備デザインシンポジウム』
トーク イベント |
自然を採り込む技術とデザイン 「環境デザインマップ 日本」をめぐって |
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出演 | <スピーカー> 山梨知彦(日建設計 常務執行役員 設計部門プリンシパル) 原田真宏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO 主宰建築家、芝浦工業大学 教授)
<司会> 古谷誠章(NASCA、早稲田大学教授 環境・設備デザイン賞実行委員会 審査委員長) |
日時 | 2019年10月8日(火) 16:20〜17:50 ※シンポジウム全体は14:00〜18:30 |
会場 | 建築会館ホール(東京都港区芝5丁目26番20号) |
主催 |
一般社団法人 建築設備綜合協会 |
協賛 |
株式会社 総合資格 |
概要
10月8日(火)建築会館ホールにて「第7回 学生と社会人のための『環境・設備デザインシンポジウム』」、トークイベント「自然を採り込む技術とデザイン/『環境デザインマップ 日本』をめぐって」が開催されました。
本年、「桐朋学園大学調布キャンパス1号館」で「2019年日本建築学会賞(同学会主催・作品部門)」を受賞した山梨知彦氏(日建設計)と、「道の駅ましこ」で2018年「第17回環境・設備デザイン賞(建築設備綜合協会主催・建築・設備統合デザイン部門)」を受賞した原田真宏氏(MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、芝浦工業大学教授)がスピーカーとして登壇。古谷誠章氏(早稲田大学教授)の司会のもと、環境デザインについて語り合いました。
また、シンポジウムでは環境・設備デザイン賞の各分野における受賞者の講演など魅力的なプログラムが揃っており、トークイベントと併せて、会場に集まった学生や建築関係者の熱心に耳を傾ける姿が印象に残るイベントとなりました。
「自然を採り込む技術とデザイン/『環境デザインマップ 日本』をめぐって」
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「CO2削減は人類共通の目標であり、必ずやらなければいけない。建築をつくるうえで大切なことは、CO2削減+αで、もうひとつ環境的な視点を加え、建築に重ね合わせていくこと.。」
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紹介:「ソニーシティ大崎」
「On the water」
「桐朋学園大学調布キャンパス1号館」など
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- 「建築を使ってそこに住みたくなるような環境にすることで、人が集まり、環境設備的な補助も大きな力は必要なくなるのでは。また、プロセスからも環境に関しては考えることはできる。」
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紹介:「道の駅ましこ」
「Seto」
「雨晴れの住処」
「near house」など
クロストーク

それぞれに環境・設備の視点から自身の作品を紹介していただいた後、司会の古谷誠章氏を交えての、3人によるクロストークへ。山梨氏と原田氏の関係から始まり、それぞれの作品にふれ、今後の建築、環境・設備に関する熱いトークが繰り広げられました。
山梨氏:「環境建築というものを考える際に、建築をどう広げるか、どう外部と繋げ、何が起きるかに着目している」 「今までのシミュレーションでは平均値を用いていた。これからは平均値だけではなく、あえてムラを作り、より自然的な環境・設備が求められているのかもしれない」
原田氏 :「その土地にある性質を建築的に高めることによって、人の住めるキャパシティを増やしていくことが我々のやらなければならないこと」
「自然界の中では均整度の高い空間はなく、均整度の高い空間は不自然である。何かをする場所を作るのではなく、そこで何かをしたくなる場所が求められ、建築全体に変化がみられる」
会場風景
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会場内では、ノートを持参している学生も多く、トークの間に多くのメモを取る姿が随所に見られました。
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シンポジウムの終わりには、同会場にて、交流会が行われ、出演者、建築関係者、学生が今後の環境建築を考察・議論するなど有意義な交歓の場となりました。
【8選選出者・作品】 |
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