建築新人戦2019
建築新人戦2019
名称 |
建築新人戦2019 |
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日程 | 2019年9月20日(金)〜9月21日(土) |
会場 | 梅田スカイビル・ステラホール |
審査員 |
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共催 |
株式会社 総合資格 |
戸建て住宅作品が最優秀新人賞を受賞
2019年9月20日(金)と21(土)にかけて、大阪の梅田スカイビル・ステラホールにて建築新人戦2019年大会が開催された。
昨年10回目の大会を終えた本大会は、10年間大会を支えてきた教員実行委員がすべて入れ替わり、今年は新たなスタートの年となった。
学生実行委員は毎年体制を変えるため、教員・学生ともに初めての大会運営であったが、大会当日までの努力が実り、応募登録数889名、一次審査に552作品と昨年以上の応募者が集まった。
9月20日と21日の展覧会は一次審査で選出された100選が展示され、21日には公開審査会が開催された。公開審査会には学生を中心に、多くの人が会場に詰め掛け、平田晃久審査委員長はじめとした5人の審査員のもと、16選、8選、そして最優秀新人賞をはじめとした各賞が選出された。
今年の最優秀新人賞は関東学院大学の長橋佳穂さん。8選選出作品は美術館や複合施設といった公共建築が多い中で、長橋さんの作品は戸建て住宅。叫んだり、泣いたり、大笑いしたりと人として素直に感情を表出することが難しい現代において、長橋さんの作品は円を重ねるような平面形態で、曲線と曲線の壁の間にできた空間で、住民が気兼ねせず感情を表すことができる。
審査員から「作者と作品が最も一致した作品」「長橋さんが公共建築など他のプログラムの課題に対してどのような解答を出すのか見てみたい」と評されたように、8選の中でも最も作家性が強く、その点が評価され最優秀新人賞に輝いた。
審査委員
- 平田晃久氏(審査委員長)
- 光嶋裕介氏(実行委員長)
- 藤原徹平氏
- 金野千恵氏
- 森田真生氏
- 審査会の朝、梅田スカイビルの広場で
円陣を組む学生実行委員
- 午前中に審査員による巡回審査が行われた
- 展覧会開場で作品に見入る来場者
- 恒例のホイッスルで今年も公開審査の幕が開けた。
- 共催の総合資格より挨拶。
代表の岸隆司学院長が所要で欠席のため、
福西健一関西本部本部長が挨拶を代読した。
- 16選が壇上で紹介された。
最優秀新人賞・優秀新人賞
最優秀新人賞 |
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- 長橋佳穂さん
(関東学院大学3回生)
- 「こころのすみか」
優秀新人賞 |
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- 國弘朝葉さん
- (立命館大学3回生)
- 「『堺』・芸術の海」
- 中野紗希さん
- (立命館大学3回生)
- 「人と、そして地域とつながる
- 国際学生寮」
- 濱口悠さん
- (関西大学3回生)
- 「Simple presence」
- 8選入賞者と審査員による記念撮影
- 学生実行委員代表・原和奏さん
(武庫川女子大学3回生)による挨拶
【8選選出者・作品】 |
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総合資格学院賞はステンレスを素材とした美術館が受賞
公開審査会終了後は、審査会と同じステラホールにて出展者、実行委員、スポンサー企業による懇親会が開催された。
会の冒頭では副賞の授与が行われ、共催者である総合資格学院賞では近畿大学の久保雪乃さんに副賞(ミラーレス一眼レフカメラ)が贈られた。
久保さんの作品は9つの現代美術を展示する美術館という課題に対する作品で、9つの美術品に合わせて計画するだけでなく、作品を映し出すステンレスを壁の素材として使用。その工夫が評価された。
乾杯の後は審査会が無事終了した労を労う一方、審査会の場では審査員と話すことのできなかった学生が、審査員へ思いの丈や質問をぶつける姿が見られた。
懇親会の最後に、長年本大会の実行委員長を務められ2019年3月に逝去された中村勇大氏から大役をバトンタッチした光嶋裕介実行委員長が壇上に上がり、「懇親会で8選に残らずプレゼンできなかった人が悔しそうな顔で審査員の先生へ自身の作品を説明したり、質問をぶつけたりする姿を見ていると嬉しい。課題は終わらない、分からないからこそおもしろく、それが建築を続ける熱意となる」と挨拶。
光嶋委員長による閉幕のホイッスルが鳴り、「建築新人戦2019」の幕が閉じた。
- 近畿大学の久保雪乃さんに
総合資格関西本部の福西健一本部長から
副賞が授与された
- 楽しいひと時を過ごす学生や教員、企業関係者
- 閉会のホイッスルを吹く光嶋裕介実行委員長