井津元 奏葉香さんの
1級建築士合格体験記

試験当日、
強い気持ちで臨むために

令和元年度
1級建築士合格
井津元 奏葉香 さん(26)

学 歴
大学
勤務先
建設会社
意匠設計
本試験得点
106点 (計画:18点、環境・設備:18点、法規:27点、構造:26点、施工:17点)
教 室
受講講座
1級建築士ストレート合格コース

受験回数 学科1回/設計製図1回

私の受験ストーリー

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
わくわくした気持ちを追いかけた

小学生のころ、音楽、体育、図工の授業は「勉強している」感覚より「遊んでいる」感覚に近いと感じていました。中学・高校時代は軽音楽部に所属しライブの装飾制作を楽しみ、家では部屋の模様替えをして楽しんでいました。人生に迷っていた大学受験の浪人中、過去にわくわくした体験や自ら進んで活動できた事柄を思い返していると建築という職業と相性が良さそうだと感じたので、建築系の学科に進学しました。仕事としては、これまで意匠設計を経験しましたが、今後の方向性は模索中です。

1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
仕事、時間のタイミングを見計らって

2点の理由から、受験すること自体への迷いはありませんでした。①建設会社に所属しており、実務上資格を持っているに越したことはないと考えていたこと。②休日や残業時間を鑑みて、自習時間は十分に確保できそうだと感じたこと。

独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
2級建築士の合格で、総合資格学院への信頼感が芽生えたから

2級建築士受験時、最大手という理由で総合資格学院の通信講座を受講していました。無事合格したことで、学院を信じて間違いがなかったと感じたので、1級建築士も引き続きお世話になることに決めました。テキスト構成も2級建築士の学習のときから見やすく使いやすいと感じており、気に入っていました。

合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
法令集の「目次」の使い道

法規の点数は17点(4月)→22点(5月)→28点(6月)→25点(7月)→27点(本試験)という変遷を辿りました。6月に点数が伸びたのは「目次」を使いはじめたのが要因でした。6月の模擬試験の試験前に、法令集を開く動作の素振りのようなことをしてイメトレをしていたら「あれ、インデックスから検索する練習ばっかりしていたけど、意外と目次もわかりやすいな」と感じ、「基準法」と「施工令」のそれぞれの目次ページに「目次」というインデックスを自作し、問題集などで出題された見覚えのある項目名にはアンダーラインを引き、テスト中に迷子になったらすぐに目次に問い合わせられるようにしました。

勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
勉強と生活を共存させる

よく「メリハリをつけて短時間で集中する」ということを聞きますが、私はあまりしっくりきていませんでした。日常のなかに小さな勉強を習慣づけ、「居心地の良い環境で勉強してみる」「気になったら調べる」「勉強と縁の切れない生活をする」というような意識で過ごしていました。勉強の意義を見失いそうになったら「もともと興味があって自分で決めて勉強をはじめたんでしょ?受講料も払ったし!というかこないだの設備の講義の内容結構おもしろかった気がするし、ちゃんと覚えてみよ!」などと自問自答したり、「1級建築士になった自分」を想像しながら、勉強と共存する生活を送っていました。

当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
最新の法規を知る者となれる

1級建築士になってから十数年経っている、実務ではベテランの先輩たちから、最新の法規について質問されることがありました。私も法規に絶対的な自信があるわけではないですが、法令集を引いて該当箇所を先輩にお伝えし一緒に確認してもらうことで、先輩の業務も進み、私もさらに学習を深めることができました。

学科攻略法

得意科目(分野)と苦手科目(分野)
得意科目(分野)

法規

苦手科目(分野)

構造

得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
自分にとって理解しにくい分野に気づいたこと&有給休暇の利用

構造の文章題を理解するのに時間がかかりました。しかしカリキュラムの都合上4月の半ばから構造の文章題の講義を受けることになり時間があまりなかったうえに、なんとなく「構造の文章題は不安だなぁ」くらいには思っていましたが、本番2週間前の模擬試験で構造のみ足切り点を取ってしまい、合格レベルに全く到達できていないことを思い知りました。幸いにも7月は有給休暇を取得していたのでまとまった時間を確保することができ、再度テキストを読み込み講師に質問をして、なんとか合格レベルまで理解を深めることができました。

講義で一番役に立ったこと、助けになったこと
スタッフや講師の励ましの言葉

本試験まで何カ月も時間があるとつい全体が見えなくなってやる気を喪失してしまいがちですが、スタッフが「今やっておかないと間に合わない」と具体的なスケジュールも交えて現実をいつも教えてくださったため、モチベーションを保つことができました。ある講師は「今年だけは我慢して、来年からは自分と家族のために時間とお金を使ってください」という素敵な言葉が印象的で、「はやく受かりたい!」という気持ちになりました。

学科合格のポイント
試験当日、強い気持ちで臨むる

いくら時間やお金をかけて勉強しても、本番のパフォーマンスだけで結果が決まってしまうのが試験です。前夜は午後10時ごろに床に就いたにもかかわらず、本番当日の朝5時ごろまで不安で寝付けませんでした。しかし本試験がはじまると、眠いなんて考える暇もなく必死になって1問1問大切に、慎重に、しかしテンポよく解き進めました。当日がんばれたのは、「必ず合格したい」という真っ直ぐな気持ちと、正直「たくさんがんばったのだから今日で終わらせたい…」という気持ちもあって、逃げ切る思いでした。学院を通じての学習はすべて本番の1日のための準備ではありますが、準備をがんばればがんばるほど気持ちも強く成長するのかもしれません。

設計製図攻略法

エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
幸せな建物を設計するために

エスキスは、課題条件をお施主さま要望と捉えて、見落とさずにいかにプランに反映させることができるかが勝負です。学院の標準的なエスキス方法を学んだ後、「設備関係で大切な条件文は紫色でマーカーしたらわかりやすい」など「自分にとって」理解しやすい読み取り方法を追求していました。ある講師は「エスキスは8割が整理作業で、残りの2割が検討(プランニング)です」と仰っていましたが、正しく読み取ることの大切さを教えてくれる言葉でした。またある講師は「問題を解くのではなく、条件に沿って“幸せな建物”を設計してください」と仰っていましたが、試験という枠を越えて建築設計という仕事の本質に迫る言葉だと思い意識していました。他クラスのハイレベルな受講生にエスキスを見せてもらったり質問したり、また講師にも質問し、自分にマッチしたエスキス方法を追求していきました。記述は学科と同様に「理解と記憶」だと割り切って、たくさんの問題と解答例を読み込んで書いて覚えて、知識の引き出しを増やすことで対応しました。

作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
作図強化講座で習得

作図は2級建築士の学習をしていたとき以来2年弱程ブランクがあったので、製図の講義が始まった8月初頭は、1級の密度で描き上げられるか不安でした。しかし、お盆の作図強化講座で丸2日間作図練習に没頭したことで確実に作図力を構築できたと実感しています。学院では作図手順と時間配分の基準を教わりますが、そこからオリジナル製図課題を通じて自分にとって、より「描き漏れが少なく」かつ「速く」描ける手順と時間配分を追求していきました。また、1課題につき3枚程度は図面を描いていました。何枚も描いているうちに手がある程度覚えてくれて描き漏れは減っていきました。

製図合格のポイント
試験前日まで成長し続ける

作図練習に1カ月間(8月)、エスキスと記述に1カ月強(9月~10月の本試験まで)しか期間がなかったため、着実に成長する必要がありました。しかし、作図のスタイル以上にエスキスの理解が本番直前まで怪しくて、焦っていました。そこでエスキスに関して直前1週間に私が取り組んだ2つのことが合格に繋がる要因となったと思います。①もう一度基本(最初に習った学院の標準的なエスキス方法)に立ち返ることで一つひとつの手順の意味を再確認し、本番でどのようにエスキスを進めるかイメージする。私は試験前日までエスキスの考え方について講師に納得がいくまで質問したりしていました。②取り組んだ全課題を俯瞰して、課題で難しかったポイントや解答例がどのような根拠で成立したプランなのかを確認する。併せて、講師に添削していただいた全図面を見返し自分のミスや改善の仕方を再度確認する。

今後の目標や抱負

私にとって資格は、知識を得るためのものでもありましたが、お客さまや同僚、上司から安心して仕事を任せていただくために必要なものでもあります。知識としては、建築に関する主な事柄を総合的に閲覧したという感覚ですが、実際の仕事はより緻密な検討や行動が伴います。私はまだ実務経験が浅いので、1級建築士という肩書きに恥じないようにこれから、人間力と実務力を成長させていかなければならないと感じています。次にめざしたい資格としては、インテリア関係の資格に興味があります。

御自身の経験を元に資格取得をめざす方へアドバイス

「大人なのに塾に通う」ことに初め違和感を覚えていました。なんとか独学でやりきりたいと思い2級建築士の学習の際は通信講座を選択したりしていました。しかし1級建築士試験は学科試験の合格点が高く、製図試験も短期間で多くの事柄を習得しなければならないことから、自分の独学力を過信せずに一度、総合資格学院というプロの手ほどきを受けてみようと覚悟を決めました。「仕事、時間、お金などの状況を鑑みたときの自分に合ったタイミング×プロの手ほどき=鬼に金棒」ではないかと考えます。

学生時代にお世話になった恩師へ一言

大学の恩師からいただいた「あたらしく1級建築士や2級建築士になる人は毎年たくさん居るけど、それをもって何をするかが大切だよ」というお言葉が今でも胸に響きます。よりよく生きて、誰かの幸せのためになる使い方を今後も追求していきます。

総合資格の教材やサービスでよかったところ
合格サイクル+継続学習(演習テスト、復習テストなど)

講義一週間後に行われる「達成度確認テスト」の結果が教室に掲示されることで、緊張感を保ちながら宿題の問題集に取り組むことができました。「達成度確認テスト」の点数や順位は、日々の学習のやり方がちゃんと結果に繋がるかを確かめる指標として重視していました。

学科問題集

科目ごとに過去問がまとめられた問題集で、中身も年度ごとではなく単元ごとに問題が配列されており学習しやすかったです。学科問題集を一周するだけでも、複数の年度で繰り返し出題されている選択肢を何度も目にすることとなるので、1問1問答え合わせをしながら解いていけば、「この選択肢、さっき出てたときはわからなかったけど、ここの数値が入れ替わってるやつだ!今はわかる!」というふうに、インプットとアウトプットを繰り返して知識を定着させることができました。私にとって合格の要となった教材です。

オリジナル製図課題

製図の本試験では、課題文のなかに受験生たちを動揺させるような目新しい条件が1つは出題されるものだと言われます。しかし、オリジナル製図課題に盛り込まれたさまざまな条件を経験することで基本的な問題構成やよく出る言い回しなどに慣れることができるので、いざ本番で目新しい条件に出会ったとき、時間的にも思考としても本番で落ち着いて対応する余裕が生まれ、結果的に合格に繋げられたと感じます。

グループミーティング

初めは「自分の答案を人に見せるなんて恥ずかしい」と思っていましたが、同じ教室の受講生も同じように悩んだりミスしたりしながら成長していることがわかり、失敗したりわからない部分も隠さず意見交換しようと思うことができました。いろいろな答案を目にすることで解答の引き出しを増やすことができました。