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SPECIAL INTERVIEW
後悔しないようにやりきる

藤江 真紀子さん (25) 令和3年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- 建設会社(施工図作成)
- 教室:
- 上野校
計画:10点、環境・設備:13点、法規:23点、構造:23点、施工:18点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
街で永く残る大きな建築を手掛けたかった
街中で永く残るような大規模の建物の建設に携われると思ったからです。そのなかでも、施工図作成職は設計の意図を汲み取りながら施工のしやすさも考慮し、細かい部分の納まりを検討して図面を描く仕事。より幅広い知識が必要とされます。難しい分、やりがいが大きい仕事だと思いめざしました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
在宅勤務時間を有効活用して資格取得を決意
実務に少しでも役立てるような知識をつけるために、いずれは1級建築士を受験したいと考えていた最中でコロナ禍に。それまで、現場での業務が忙しく時間がなかなかとれませんでしたが、会社が在宅勤務を推進したため、時間を有効に使いたいと思い受験を決めました。法規や構造は、ほぼ勉強したことがなかったので1年間で結果が出せるのかとても不安でしたが、総合資格学院の教材を信頼し、講師に言われたことは素直にやると決めて勉強に取り組みました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
ライブ講義の安心感と合格した先輩からの一押し
今回、初受験でもともと建築に関する知識量もあまりなかったので、ライブ講義で講師と対面の講義が受けられ、直接質問できる環境が自分に向いていると思いました。また、会社の先輩が学院に通っており、テキストや講師の良さをおすすめしてくれ、実際に一発合格をしていたことから、信頼できると感じて決めました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
辛い時期を支えてくれた同期の存在
会社の同期も1級取得をめざして勉強していたので、模試の点数などことあるごとに勉強状況を共有していました。コロナ禍により自習室に行くのも控えていた時期もあり、家で勉強していて疑問点が出ると毎日のように電話で相談していた同期の存在が大きかったです。お互い負けたくない気持ちで必死に勉強しあえたからこそ、辛い期間を乗り超えられました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
会社の理解によって時間を捻出
会社が資格取得に前向きで、職場の方に理解と協力をいただき在宅勤務やスライド勤務を利用させてもらい定時を早めて勉強時間を確保していました。また、試験直前は休暇をいただいて集中して勉強できる環境を整えてもらいました。せっかくの環境を無駄にしないように、程よいプレッシャーを意識できたことも大きかったです。勉強方法としては、週ごとに出された課題を完成させるようにして、模試がはじまると苦手な教科に集中して問題集を繰り返し解きました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
学習したからこそ根拠ある提案ができるように
計画や法規の学習をしたことで、実務で設計図を読み込む際に「なぜその寸法になるのか」という根拠が理解できることが増えました。外部階段を設計したとき、現場で手すりの位置の幅をせばめたいという声があがった際、法規にのっとりながら提案ができるなど、自分で考えて仕事を進められることが以前よりもできるようになってきました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
受講生に合わせた講義
講師の方々が受講生の反応を見て、反応が悪いところには時間をかけて解説をしてくれたので、難しい部分も理解しやすかったです。また、施工の講師が独自に問題をまとめた冊子をつくってくれて、そこに自分が解いてわからなかった問題を書き込み、マイテキストとして試験直前まで使っていました。講義とリンクしていてわかりやすかったり、ライブ講義ならではのフォローをしてもらえたところも良かったです。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
基礎的な問題を落とさないようにしました
仕事で施工系の部署と関わりがあるため、施工はわりと得意な分野ですが構造が苦手。予習教材はテキストを読んでもまったく理解できず、その日の講義だけではいつも理解しきれなかったので、講師の方に相談し、優先順位をつけて復習をすることで、基礎的な問題をしっかり抑えられるようにしました。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
自分でチェックリストをつくり効率よく学習
学科のときに製図試験を意識することはほとんどありませんでしたが、製図試験になって学科のテキストを見直すことに取り組みました。講師からアドバイスをもらい「絶対に落としてはいけない問題」「気を付けないといけない問題」など、自分の弱点を踏まえた抑えるべきポイントを書き込んだチェックリストを作るなどして、効率よく復習ができたと思います。
学科合格のポイント
ダメなときは、一旦、気持ちを切り替える本試験当日、最初の計画・環境の手応えがまったくなく、とても焦ったのですが、「模試のときもこんなことがあったから大丈夫」と気持ちを切り替えました。前のことは一度忘れて、残っている教科に集中することという講師のアドバイスを思い出し、法規からしっかり得点でき、ギリギリではありましたが合格できました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
描きはじめの2時間が勝負!
エスキスに使える時間をできるだけ増やせるようにと、急いで課題文を読むあまりに読み落としたり、要求されているところに部屋を計画できていなかったりと間違った解釈をしてしまうのが課題でした。そこで、基本となる課題文を焦らず丁寧に読むことや他の受講生のマーキングの仕方を参考にして、読み落としをしないように意識しました。最初の2時間を集中して描くのがポイントだと思います。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
グループワークでの共有や時間配分の把握が重要
手描きの作図がほぼ初めてだったため、時間配分、エスキス手順、図面表現など学科試験が終わってから製図試験までの少ない時間のなかで、周囲と同じ完成度まで持っていくためにやらなければいけないことが山積みでした。そこで、グループワークを通じて、いろいろな方のエスキスプロセスや表現などを「見ては、真似て」を繰り返しました。考え方や時間短縮のコツなど、自分の頭ではなかなか思いつかないことを効率よく学べたり、ミスを共有したりすることで、とても有意義な時間になりました。あとは何度も描いて練習して自分のペースを把握するのも重要だと思います。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
法規が命!
どれだけプランが良くても法的にアウトだと一発で不合格になってしまうので、やはり法規の対策をしておくことが大事だと思います。学科のときは問題集を解き込むと、ただ法令集を引くだけの作業になりがちだったのですが、製図試験で法令集はないのでしっかりテキストを読んで、数値やその数値の根拠を理解するようにしました。
製図合格のポイント
模試でミスをしても「今でよかった!」と前向きに変換製図試験では周りには長い長い学科試験を突破してきた方、さらに経験も実力も豊富な方がたくさんいる試験です。そのなかでグループワークや模試で相対的に自分の評価を目の当たりにすると、悔しさや不甲斐なさでいっぱいでした。しかし、落ち込んでいる時間ももったいないので、講義や模試でどれだけミスしようと、どれだけプランがうまくいかなくても、「本番でやらなければいい。今でよかった!」と気持ちを切り替えて、同じミスはしないようにすることが大事だと思いました。
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学科問題集
問題集は選りすぐった「これを解けば自信がつく」という問題ばかりだったので、講義後の復習と直前期に繰り返し解くことで安心できました。不正解の選択肢まで解説が載っているので、一問につき4肢をしっかり理解することができました。
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グループ交換添削
初めての製図試験だったので、まず絶対にやってはいけないポイントを知ること、その課題で重要視されていたポイントを理解することが大事だと思っていました。添削シートに沿ってその部分を効率よく復習できました。
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オリジナル製図課題
短い期間で多くの知識を詰め込めたのは、様々な角度からの問題を毎週の講義課題と宿題課題で効率よく学習できたからだと思います。課題ごとの反省点を自分なりにまとめたノートは1番の教材になりました。
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