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SPECIAL INTERVIEW
まわりの力を借りて「最低限」レベルをめざす

串田 優衣さん (23) 令和3年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- 官公庁(行政)
- 教室:
- 富山校
計画:12点、環境・設備:16点、法規:24点、構造:26点、施工:23点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
地域住民の想いを形にする仕事がしたい
大学時代に参加したまちづくりワークショップにて、「こんな空間をつくって欲しい」「この居場所はずっと維持して欲しい」といった地域住民の意見をたくさん聞き、そのような想いを形にする仕事がしたいと考えるようになりました。そこで、公共施設の設計や維持管理に携わることのできる行政への就職を決めました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
知識不足を痛感したから
働き始めた頃、まわりの話にまったくついていけず、自身の知識不足を痛感しました。「業者の方々や先輩方に教えてもらうばかりではいけない」「実務上必要な知識をより早く身につけたい」と思い受験を決意しました。2級建築士の資格もなく実務経験も少ない状態で1級建築士をめざすことに不安がありましたが、学院では同じ条件下で合格した人がいると聞き、その事実を励みに自分もできると信じて取り組みました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
わからないことをすぐに質問できる環境がある
わからないところがあればすぐに聞くことができる環境の下で効率よく学習したいと考え、対面講義のある総合資格学院に決めました。その他、合格率において高い実績があることや、職場から近い場所にあり、通いやすかったというのも決め手の一つでした。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
合格をあきらめていた時期もあった
製図試験対策期間中は、試験の直前2週間前になるまで図面を制限時間内に仕上げたことが一度もありませんでした。正直なところ、その頃は合格をあきらめていましたが、講師に「少しずつできるようになってきているから最後までがんばれ」などと励ましていただき、何とか粘り強く取り組むことができました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
集中力の高い時間しか勉強しない
仕事のある日は集中力が高い時間だけ勉強しようと決めていました。疲れていると集中力が極端に下がるため、朝の通勤時間や昼休憩などを利用し、一日の疲労が溜まる前に少しずつ勉強することを心がけました。眠いときや体調が悪いときは効率が下がるので、勉強しないと割り切っていました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
工事現場の確認がスムーズになった
工事監理において、以前は現場を見てもわからないことが多く、業者の方々から教えてもらうばかりでしたが、今では講義で学んだ知識をもとに、現場の確認からその指導に至るまで、少しずつではありますが、自力でできるようになりました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
納得がいくまで教えてもらえる
講師に質問をすることで、納得のいくまで丁寧に教えてもらえました。特に理解に苦しんだ法規や構造については、一緒に法令集を引いて確認してもらったり、わかりやすい図で解説してもらったりしたことで、内容の整理がしやすくなりました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
頭の中で正しくイメージできるように
環境・設備は日頃の生活と結びつく内容が多かったので学習しやすかったです。一方、法規や構造については知らないことばかりだったので理解に大変苦しみました。講師に質問したり、自分で絵や図を描いたりして、なるべく自分の頭の中で正しくイメージできるように心がけました。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
「計画の要点」の対策につながる
学科の学習時にすべてを記述できるレベルに到達していませんでした。その結果、製図試験の「計画の要点」を書くのに苦労しました。学科の時から記述の訓練を行うことは大事だと改めてわかりました。
学科合格のポイント
間違えた問題の復習は確実に行う学院の課題や模試では、本試験での初出題に備えた難しい問題がたくさん出てきます。毎回心が折れていましたが、間違えた設問の復習だけは確実に行いました。これまでの間違った問題を思い出すことで本試験の得点につながったと思います。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
手が止まったら助けを求める
エスキスはプロセスを理解したつもりでいても、いざ自分の手でやってみるとまったくできませんでした。そのため、演習では手が止まる度に講師に助けを求め、「今何を考えるべきか」について聞いていました。講義終盤の頃になってようやく、それまでひたすら教えてもらっていたことが独力でできるようになり、あれこれと難しいことを考えずに簡単にまとめることができるようになりました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
作図のコツは他の受講生が教えてくれた
作図は最初、6時間以上かかるほど苦手でした。苦しんでいる様子が伝わったのか、講義中は他の受講生からアドバイスをもらう機会に恵まれ、手の動かし方からチェック手順、手の抜き方など、速く正しく描くコツを細かく教えてもらいました。教えてもらったことを取り入れて練習を積み重ねることで、作図スピードを大幅に改善することができました。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
設備や構造の計画は立体的にイメージすること
設備や構造の計画を各階平面図に正しく反映させるのが難しかったです。学科対策の時から建物の設備や構造について、立体的にイメージできるようになっていれば、不整合のない平面図が描きやすくなると思います。
製図合格のポイント
「最低限」を意識学生時代から製図が苦手だったので、3カ月しかない学習期間で「なんとか最低限の図面を描けるようになろう」と思い、まわりを意識しながら練習していました。他の受講生や講師からいただいたアドバイスは素直に受け止め、とりあえず言うとおりにやってみたことで、最低限必要なスキルが身についたのかもしれません。