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SPECIAL INTERVIEW
努力は自分を裏切らない!

松本 実紗さん (27) 令和3年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学院
- 勤務先:
- 建設会社(設備設計)
- 教室:
- 新宿校
計画:11点、環境・設備:17点、法規:25点、構造:21点、施工:16点
受講講座
- 受験回数:
- 学科2回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
デザインに定量的に関わられる仕事に魅力
高校生のころ、理系の仕事から将来の仕事を考えたときに、建築はランドマークなどの見た目にわかりやすい成果物がある点にまず魅力を感じました。また、法律や構造計算に基づいていることが定量的で良いなと思いました。大学に入り、設備設計の研究室を選びました。設備がないと明かりも点かないし空調も効きません。建物のなかでも使う人と末長く関わっていくという点で魅力的な仕事だと感じ、設備設計の道に進みました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
働き方の選択肢が増えるから
大学生のころに将来的な結婚や転職について考えたことがきっかけです。例えば、結婚後に産休を取ったり、海外転勤についていくために退職した後でも、資格があることで仕事に復帰しやすいと考えました。また、転職情報を見ていても1級建築士と建築設備士は同じくらい重要な資格であり、将来的にもずっと設備設計の仕事をしていくために必要な資格だと考えました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
自力でできる自信がなかったから
大学受験時も塾に通っており、自分は宿題などが出ないとちゃんとできないタイプで、自力で勉強に打ち込めるタイプではないと自覚していたので、総合資格学院に通うことにしました。学院に決めたのはライブ講義があったからです。出身大学では8割、9割の学生が学院に通っていたと思います。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
1年目は妥協の積み重ねで不合格だった
問題集の2周目が終わらなかった、通勤時間を活用できなかった、集中する前にスマホを見る時間が長いなど、妥協が少しずつ積み重なった結果、1年目は合格できませんでした。1年で終わらせる意志が足りず、もう1年延びてしまったことは今でも悔やまれます。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
平日も問題集に触れる
本試験直前の3ヶ月間は現場での実習だったため帰宅時間が遅かったのですが、どんなに遅く帰宅しても勉強しない日がないように心がけました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
他分野の知識を補填できた
現場巡回の際、今までわからなかった建築の説明を理解することができ、他分野の不足していた知識を補うことができました。語彙がわかるようになるだけで全然違うと思います。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
全て!
そもそもビデオ講義は自分に向いていないことがわかっていました。ライブ講義でなければ集中も続かず、質問もできなかったので、数えきれないメリットがありました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
最初は割り切って学習を進める
構造は現象の理解ができず苦戦しました。本当は解説を理解してから問題集を進めたかったのですが、理解できないときは割り切り、とにかく正答肢の丸暗記になってでも問題集を進めました。構造は分野を横断する知識も多く、講義を受けたり、繰り返し解いていくうちにいつのまにか理解が進んでいました。学習を止めないことが重要だと思います。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
理解の指標に
特に構造がそうでしたが、図示や記述ができるかどうかでしっかりとできるか否かの指標になりました。理解が進んでいないところをあぶりだしてくれたという印象です。
学科合格のポイント
80点台を取れてからが本番私の1年目の敗因は、80点台を取るようになってから息切れしてしまったことです。その結果、本番はあと1点で落ちてしまいました。2年目に感じたのは、知識が何もない状態から80点台を取る労力より、そこからあと10点伸ばす労力のほうが大きいということです。ある程度力がついてからが本番くらいの気持ちで、最後の模試までに90点以上取れるようにすると良いと思います。私は問題集をひたすら繰り返しました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
問題文を持ち歩き、繰り返し解き直す
講師の「本番は今までの課題を組み合わせた問題が出る」という言葉を信じ、とにかく今までの課題を頭に定着させることを心がけ、縮小コピーした問題文を持ち歩き、手順を暗記できるくらい繰り返しエスキスしました。模試では直前に学習していた課題に引っ張られるのでなく、今までに学習した課題全てから引き出す用意ができているかをチェックしていました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
自分の苦手に応じて学習配分をした
作図は苦手ではありませんでしたが、その分エスキスが苦手でした。なので、お盆ぐらいまでに作図の試行錯誤を終え、そのあとはエスキスの学習に時間を回していました。お盆後は週1枚(多くて2枚)程度作図してスピードを維持できるように心がけました。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
高さ制限の本質を理解しておく
高さ制限はそのまま応用できるうえに一発でランクⅣとなる重要項目です。数式だけでなく、図などを用いて、製図に応用できるように知識を固めておくのが良いと思います。
製図合格のポイント
ミスを減らすルーティンをつくった本試験では小さなミスが合否をわけることも多いため、いかにミスを減らすかが重要になります。読み間違い防止のため問題文を2回読むことや、中間・最終チェックの時間を十分に取ること、自分が間違えやすい事項を包含した語呂合わせを使ってチェックすることなど、ミスを減らすための工夫をしました。繰り返し実施してルーティンにしておけば、本番に緊張で頭が真っ白になっても手が自然と動きます。
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グループ交換添削
グループがアットホームな雰囲気で、ほかのメンバーの質問やミスを横で聞くことができ、そこで自分に抜けていた知識に気づくことも多々ありました。抜けている知識を自力で気づくことは難しいので、非常に助けられた仕組みの一つです。信頼できる講師・チューター・グループの人々に出会わなければ合格はできませんでした。
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今年絶対合格するダイアリー
製図で使いました。ダイアリーに情報を集約させることで、プリントや情報の整理に重宝しました。プリントをダイアリーに貼って整理したり、白紙部分に今までの課題一覧表を作成したりして使用しました。
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合格サイクル+継続学習
達成度確認テストによって自分の実力を測ることができました。また、問題集を繰り返し解いているとどうしても文章の丸暗記になりやすいのですが、達成度確認テストは過去問の数字や語彙を入れ替えた問題が多いので、丸暗記防止にも活用できました。
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