合格体験記 一級建築士室伏 祐美さん

SPECIAL INTERVIEW

学院・講師を頼り、自分自身を信じることが大切

室伏 祐美さん (27) 令和3年度 1級建築士合格

学歴:
大学院

勤務先:
設計会社(構造設計)

教室:
船橋校
本試験得点 89点

計画:13点、環境・設備:16点、法規:18点、構造:22点、施工:20点

受講講座

受験回数:
学科1回/設計製図1回

私の受験ストーリー

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ

災害から人を守る建物をつくりたい!

静岡県出身の私は、子供の頃から「大きな地震がいずれやってくる」と言われ育ってきました。加えて高校生の時に東日本大震災の被害を目の当たりにし、「人の命を守る方法の1つに災害に負けない建物をつくることだ」と思い、建築の道に進もうと考えました。建物をつくるプロがたくさんいるゼネコンで現場と近い距離で建物に携わりたいと感じていたため建設会社での設計職を志望しました。

1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法

設計者として信頼を得て仕事に取り組むため

設計者として仕事をする上で1級建築士の資格は施主や施工者からの信頼を得る上で非常に重要な資格という認識があったこと、若いうちから仕事を任せてもらいたいという思いがあったことから、若手のうちに資格取得をすることを決意しました。土曜日にも仕事が入ることもあるため、仕事と並行して勉強時間を確保することへの体力的な不安がありました。どうしても集中できない時は15分寝てから勉強するなど、休む時間も確保することで勉強へ集中して取り組むことができました。

独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由

その日の疑問はその日のうちに解決する

建築士試験を受験しようと決めた当時は独学で挑戦しようと考えていましたが、仕事をしながら一年間で合格するためには毎週各科目をどれくらいの学習スピードで進める必要があるのか、学習する際のポイントなどイメージができないため、資格学校に通うことを検討しました。効率よく勉強するためには講義でわからない点をその場で解決することのできる対面指導が向いていると判断し、学院への通学を決めました。

ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何だったか

スケジュール管理されていること

独学で挑戦しようと考えていた時の不安要素がスケジュール管理でした。学院ではスタッフにスケジュールを管理していただけることや、模試後のフィードバックなど合格に向けて自分が進むべき道を示していただけたことが大きかったです。仕事をしながら限られた時間で合格を掴むには必要な要素だったと感じます。

合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード

法規は早いうちに取り組み、苦手意識をなくすべき

法規は学習を始めてから条文の内容を理解するまでに時間がかかり、学習を後回しにしてしまい、最後の最後まで点数が上がらず足を引っ張る結果となりました。4月頃に教務スタッフが復習テストを用いた学習スケジュールを提案してくださり、その方法で学習を進めたところ、法規に対しての苦手意識が薄れ学習にも取り組めるようになりましたが、もっと早く学習時間を確保するべきだったと感じます。法規は条文の内容も難しく理解しにくい内容もたくさんあるので、他の科目より早い段階でたくさんの学習時間を確保する必要があると思います。

勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点

通勤時間、休み時間を有効に使う

通勤時間帯が早く、通勤前に学習時間を確保することが難しかったため、机に向かうのは帰宅してからでした。効率よく勉強するため、予習・復習や問題演習などテキストなどの冊子を開く学習を自宅や自習室などで行い、基本事項の学習やおさらいは通勤時間や昼休みなどにトレイントレーニングを使い、限られた時間で基本事項の確認、予習復習を行えるよう計画して取り組みました。

当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード

物件の図面への理解度が高まった

仕事では構造図を目にすることが多いのですが、意匠図や電気設備図に記載されている内容や物件の計画について、以前より理解度が深まりました。構造は意匠・設備との調整が多いため、構造以外についても理解が深まり、やりとりがスムーズになったと感じます。

当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと

知りたい内容を的確に講義で伝えてくれる

私はただ覚えてと言われるだけでは身につかないため、仕組みや考え方を理解する勉強を心がけていました。映像講義だけではその部分では足りない部分がありましたが、当日の講義で講師は難しい内容もわかりやすく解説してくださり、原理・原則から理解を深め、演習へ取り組むことができました。受験生が間違えやすい内容や勘違いしやすい内容なども併せて教えてくださり、一回一回の講義の内容がより濃いものとなりました。

学科攻略法

得意科目と苦手科目

Strong and weak points

施工

得意科目

法規

苦手科目

得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法

講師の指導方針に従う

施工については原理・原則を理解することも、数値を暗記することも必要と、やることが非常に多く始めはとても苦しみました。施工担当の講師が数値の覚えやすい語呂を教えてくださり、それを覚え切ること+テキストのイラストや図と一緒に内容を理解することで点数が上がるようになりました。

学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果

相乗効果が得られることを忘れずに

学科試験から製図試験までの短い期間で、できるようにならなければいけないことはたくさんあります。その状況で採光や防火設備、避難経路などの内容を再度学習している余裕がありませんが、私は法規の学習が浅かったため少し苦労することが多かったです。この後の製図対策へもつながる、学科の点数の高得点へもつながる、これを信じて取り組むべきだったと感じます。

学科合格のポイント

最後まであきらめないこと

私は、学院で数回行った模擬テストでも合格圏内にはまったく入っておらず、心が折れそう、勉強をやめたいと思うことが何回もありました。教務スタッフが学習の進め方の提案も含めて励ましてくださったおかげで「絶対今年で受かりたい」と思う気持ちが復活し、合格へ向かって突き進むことができました。試験当日も後悔のないように、何度も何度も見直しをし、合格を掴み取ることができ、あきらめなくてよかったと感じています。

設計製図攻略法

エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと

講師の指摘・アドバイスを素直に受け止めること

製図試験対策を始めた頃は課題文を読み取るところから一苦労で、重要ポイントや読み落としてはいけない内容を的確に把握することができませんでした。またエスキスの手順に慣れておらず、我流でエスキスを進めてしまうこともありました。講師は課題に対して「どうアプローチするべきなのか」「エスキスの各段階で何を検討するのか」、私のエスキス用紙や図面を見ながらアドバイスや私の改善するべき点を細かく丁寧に指摘してくださり、短い期間でのレベルアップにつながりました。私の場合は設備に関する知識がプランニングや記述するために不十分だったため、設備用教材で知識を学び参考解答例を見直す時に特に意識して見直すようにしました。

作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと

作図手順を自分のものにする

私の場合、初めて自力で作図をした時には10時間以上かかりました。作図をすることもほぼ初めてだったため、まずは作図手順を身につけるためにe講義で配信している2:30製図動画を流し、止めながら作図練習を繰り返しました。壁位置や開口位置をいちいち1:400図で確認しないよう講師からアドバイスを受け、意識するようになったことも作図時間短縮に大きくつながったと思います。

学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと

製図試験で問われる法令を意識しながら学習すること

製図試験では、法令違反の建物を計画した時点でアウトとなります。プランニングの時点で法令に適合した建物を計画するのは当たり前ですが、作図が終了し、最終チェックをする段階でミスを見つける必要があります。私は法規に関してあやふやな知識が多く、ミスを見逃すことが多く、最後の最後まで不安要素でした。学科試験対策時点から製図試験を見据えた確かな知識を身につけることが大切だと思います。

製図合格のポイント

講師の丁寧な添削と身の丈に合ったアドバイス

各課題に対して講師は図面に対して丁寧に添削をしてくださいました。添削ではミスのチェックだけでなく、エスキスの各段階での着眼点の修正や自分の考え方の偏りまで指摘してくださいました。またまわりの受講生の作図を見ていると自分のレベル以上のものを求めようとしてしまいますが、講師は私の身の丈にあったプランの構成の仕方のアドバイスをくださるなど、「100点のない課題に対してどう攻めるか」を一緒に考えてくださったのが合格へつながったと感じています。

メッセージ

合格後の心境や、周りの変化、今後の目標や抱負

1級建築士を取得したことで設計者として表に立つ機会もこれから増えてくると思います。今まで以上に責任感を持って設計業務に携わりたいと思います。これから建築士として実務経験を積み、将来的には構造設計1級建築士を取得し、構造のプロフェッショナルとして多様な用途の建物に携わりたいと思います。

資格取得をめざす方へアドバイス

建設業、特に設計者は資格取得が必須条件で、資格があるとないとでは関わることのできる物件、業務内容も大きく変わります。若手のうちに資格取得をすることで自分の成長速度も大きく変わると思います。仕事をしながら資格取得をめざすのであれば、なるべく若いうちに、効率よく勉強するための確実な方法を選ぶことが重要だと思います。

総合資格で良かったところ

  • オリジナル製図課題

    初めは製図試験に慣れるための課題から徐々にレベルアップしていき、後半は試験で注意するポイントや難しい条件などを盛り込んだ、たくさんのパターンの課題に取り組むことで、徐々に自分の経験を積み上げ、試験当日も焦ることなく課題へ取り組むことができました。

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  • トレイントレーニング

    勉強へかける時間が限られている状況で、基本事項をおさらいする、反復する時間を学院へ通学した時や机に向かっている時に取っているようでは時間が足りません。通勤時間や昼休みなど短時間を何度も繰り返して学習内容を定着させるために、トレイントレーニングは非常に役に立ちました。

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  • 学科テキスト

    私は講義で得た知識や復習テキストや問題集で間違えた内容について、ノート等ではなく学科テキストへ書き込むようにしていました。もともと載っているイラストや図へ書き込むことで原理・原則に関して理解を深めながら学習を進めることができました。試験当日もテキストを持ち込み、最終確認をしました。一冊持っていれば大丈夫と思うテキストをつくることを意識しました。

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  • 教務スタッフ

    模擬試験毎にどのレベルまで達しているべきなのか、模試後は具体的な復習方法を示してくださり、模擬試験後の復習方法に迷うことがまったくありませんでした。また、思ったように学習時間が確保できず、「このままでは本試験に間に合わない」と困っている時に、苦手科目のヒアリングと学習方法の提案をしてくださり、その通りに学習したところ、点数が一気に上がりました。合格圏外だった私を見捨てずに引っ張り上げてくださって感謝です。

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