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SPECIAL INTERVIEW
自分自身の未来に向かって

大胡 健介さん (35) 令和3年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 短期大学
- 勤務先:
- 設計事務所(意匠設計)
- 教室:
- 千葉校
計画:14点、環境・設備:18点、法規:23点、構造:18点、施工:20点
受講講座
- 受験回数:
- 学科2回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
「ものづくり」への執着
小さい頃から「ものづくり」が大好きで、絵をかいたりプラモデルをつくったりよくしていました。高校は工業高校の建設科建築コースに進み、2年生の時に建築製図コンクールで県知事賞を受賞、それをきっかけに大学や仕事も設計関係に進もうという気持ちになりました。大学時代はプランニングやパースの授業、家具製作実習等を経てデザインへの興味を強く意識し、意匠設計に進むことを決めました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
実務力・責任感の向上、自分自身の成長へ
「いつかは1級建築士を取得……」と頭の片隅で考えながらも、仕事の忙しさや経済的な状況を言い訳に踏み込めないでいましたが、結婚等を機に将来の自分を意識し、「実務上でステップアップをしたい」と考え始めたことと、建築士法の受験資格が変更になったことにより、社会人の資格取得がより厳しい状況になることを踏まえ、「1級建築士を取るなら今である」と確信しました。勉強時間の確保や受講料の捻出に不安はありましたが、会社や家族の協力を得て勉強に集中することができました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
短期集中、目標は「合格」ただ一つ
まず「合格」することが最大の目的ですので、合格実績の高い総合資格学院は常に意識にありました。スタート地点が「勉強の仕方がわからない」からでしたので、自分の場合はライブ講義が必須と考え、総合資格学院で受講することにきめました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
自分自身を客観的に見る
苦手な分野や理解が難しいことを後回しにするクセがあったので、はじめの頃は同じ傾向の問題や作図で間違いをしたり、問いに対してうまく説明できずにいました。悪いクセをライブ講義や講義後の面談で講師に指摘をいただくことで、失敗の再発防止につながりました。面談や休憩時間に建築の雑談をしたり、講師やチューターの経験談を語り合い、会話に華が咲いてしまうこともしばしば。学生時代にタイムスリップしたような気持ちで懐かしさを感じ、受講期間中はよい想い出がたくさんできました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
会社・家族の協力と自分自身の意欲
時間確保の第一として、仕事が残業や休日出勤とならないように会社が協力してくれたこと、家族が家事を引き受けてくれたことにあります。その上で、確保できた時間は皆の協力で得たものと感謝の気持ちを勉強の意欲に変換し、効率よく使うようにしました。よく寝てよく食べる、集中して勉強できる空間の確保(自宅の勉強スペースを整える、自習室を利用する)も大事と感じました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
知識に対する意識の改善
建築の全般的な専門知識が取得できたことはもちろんですが、一番大きかったのは意識的な部分で、「質問に対し、プロとして適格に説明する」「解らないことは素直に受け止め、よく調べ理解してから回答する」ことに対し、強く意識するようになりました。社会人として基本的なことですが、勉強を通して自分を見つめ直し、この基本ができていないことを実感することで意識改善につながりました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
リアルタイムの共有に最大の価値有り!
大事なところは講師のメリハリで感じ取ることができ、理解が難しいところも教室の空気を感じながら掘下げ、例え話を加えて説明してくれました。このリアルタイムが醍醐味で、記憶の定着に大きく影響しました。あとは、学生時代は当たり前のように日常だった「講義」が、当時意識できなかったかけがえのない時間であり、講師や同じ志の仲間と集うことが励みとなり、合格に向かって最後までやり遂げることができました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
自分に合った作戦を
初年度、学科の本試験で環境・設備の点数が不足し、総合得点で不合格となったことをきっかけに、2年目は学習期間から苦手を克服するため、自分用の重要項目ノートを作成し、繰り返しチェックしました。また、学科本試験直前の3日間は環境・設備の全範囲を過剰な程にノートへ書き綴り、復習し続けました。効果の高い学習には個人差がありますが、私の場合は苦手をとことん潰すことで2年目の環境・設備は20点中の18点を獲得できました。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
学科と製図と記述、総合力が必要
私が学科講義を受講した年は、製図試験の記述に向けた学習はあまりなく、製図に入ってからの学習と、実務で得た知識が中心でした。そんな声も多かったのか、総合資格学院は学科試験対策の時期から製図試験を見据えた学習を取り入れるということで今後にも期待をしています。
学科合格のポイント
失敗から学び、リベンジへ学科試験の合格年は2回目ということもあり、1回目の失敗を克服することにすべてをかけました。基本的な学習は学院の指導を信じて突き進みました。本試験は体力・精神力ともに使いきりますので、試験前日は早めに眠って当日の体調を万全にすることが大事です!
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
繰り返しの学習
まず、6.5時間という制限の中でやりきるための必要なプロセスが本当にできるのか、現実味がありませんでした。ですが、学院の適切な指導により繰り返すことでいつのまにか、本試験に耐えうる実力になっているのです。今思えば、そのノウハウは本当に凄いと実感しています。プランニングや記述で苦労しましたが、個別指導により克服できました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
経験者のアドバイス
手描きによる作図は高校生の時から経験していましたので、早い時期に目標時間へ到達することができましたが、エスキスや記述で苦戦した場合は時間がいくらあっても足りません。少しでも時間を短縮するため、自己分析をしたり、チューターの方々の経験談やお薦めの道具を紹介していただき、本試験にも耐えられる作図力を身につけることができました。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
総合的な知識の獲得
学科試験に引き続き、製図試験の作図・記述も総合的な知識や技術力が求められます。本試験では何が問われるかわかりません。不意打ちで焦り、実力を発揮できないこともあると思います。総合的な知識を持ってあらゆる問いに対応できるよう、学科対策の期間中からアンテナを張っておくことが大事と感じました。
製図合格のポイント
前向きな気持ちで正直なところ、設計製図は数年かかると思っていましたので、「今年ダメなら来年も勉強できる。チャンスとして前向きに取り組もう」と考えていました。しかし、家庭環境にも変化があったことで「今年取りきらないと来年はない」へと気持ちも変化しました。課題発表から本試験まで、わずかな期間中に仕事もしながら勉強するのは体力的にも精神的にも非常に辛いです。乗り越えるためにはまわりの協力も必要ですが、試験が終わってみると、自分自身が学習に楽しさを見出せたことも大きな要因と感じています。
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合格サイクル+継続学習
学院を利用する決め手は、独学で日常に学習時間を取り込める自信がなかったことと、効率のよい学習方法を得たかったからなので、この基本的なサイクルがベースとなり、影響が大きかったと感じています。
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製図模擬試験
模擬試験は学科も同様ですが、特に製図は時間の使い方一つで合否に影響します。再現度の高い模擬試験を定期的に体感することで、本試験でも学習の効果を発揮することができました。
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その他(各種直前期講座)
学科試験、製図試験共に、「本試験直前に何をしたか」が大きく影響しますが、各種直前期講座の受講により適格な学習をすることができました。