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SPECIAL INTERVIEW
合格までの道のりから逆算することが大事!

別所 哉空(20) 令和3年度 2級建築士合格
- 学歴:
- 工業高校
- 所属:
- 大学2年生(建築・環境デザイン学科)
- 教室:
- 長岡校
計画:19点 法規:19点 構造:19点 施工:17点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
この仕事の道に進もうと思ったきっかけ
夢の根底にあるきっかけ
建築に興味を持ったきっかけは子供のころ実家を新築したことが大きいと思います。住宅展示場に行ったり、住宅のチラシが好きだったり、よくあるきっかけのひとつにすぎませんが、何もなかった更地にあっという間に家が建ってしまったことに6歳に私には不思議で仕方なかったのだと思います。中学の頃には住宅などをメインに建築の道に進みたいと考え、建築科の工業高校へ進学しました。その中で学びを深めていくと欲が出てしまうもので、高校在学中には意匠設計をしたいと思うようになりました。そこからは欲に忠実でした。「自分で世の中に残るかっこいい建築物を建てたい」単純ですが絶対にぶれない私の中の軸がこれです。これから学びを進めるうえでの大事なきっかけというより、大事な思いがこの考えです。
建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ
負けず嫌いすぎて受験を試みた
私は地元の同じ高校から同じ大学の学科にもう一人進学した友人がいました。いつかは「2級建築士を取得したい」と思っていましたが、きっかけとしてはその友人が大学に入学してすぐの頃、「総合資格学院に入って講座を受講する」と私に話してくれました。その時、「負けたくない」と焦った結果、気づいたときには私も受験を決めていました。一人で受験するのは否が応でも不安で怖いと思います。その点においてまわりに友人がいてくれる環境で受験できたのは学生だったからこその最大の利点だったと思います。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
高校から総合資格学院一択
私の工業高校では、三年生になると全員が2級建築施工管理技士の資格試験を受験することになるのですが、建築法規の法令集は総合資格学院のものを使っていました。それだけに使い慣れている法令集の総合資格学院を選びました。今回の資格試験でも使うことができたのは、見やすい上に法令集に慣れるという手間を省くことができることが大きかったです。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
後回しだけは絶対にダメ
私の大学はほぼ常に何かしらの設計課題に取り組みながら生活を送っています。そのため普段から一日4、5時間寝られればいいという生活になっていました。そんな中、製図試験の講義では毎回課題を3枚考えて描くという宿題が与えられました。その生活はほんとにつらかったですが、決めたスケジュールをこなせば何とかやっていけるくらいでした。しかし、一度後回しにするとどんどん苦しくなっていきました。まだ日はあると思ってはやはりだめなのでしょう。毎回の講義のためにという気持ちはありましたが、その先の資格試験までのスケジューリングをして現状を把握することが大事だと思います。後回しにするとその先に待っている自分を苦しくめることになるので決してコツコツやることを侮ってはいけないと思います。
周りの2級建築士に対する学習状況
課題との両立は学生受験の難点
私の同級生には総合資格学院に入学した人以外は誰も受験していなかったので、大学の友人たちはほとんど学習を開始していないように感じました。それこそ大学の設計課題に追われているのでなかなか手をつけづらいのもあるかと思います。
当学院で学習した内容が、学校生活または就職活動などで活かせたエピソード
実践課題で早速いきた!
今回製図試験はRC造の課題でしたが、受験前後では比べものにならないほどRC造への理解が深まりました。その後9月から始まった大学の設計課題の構造がRC造に限定されており、早速その経験と知識を用いることができました。こうやって少しずつ技術や知識のレベルを上げ、自身の中での当たり前を伸ばしていきたいです。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
どこでもできる安心感
大学が忙しく、家にいても大学にいても講義を受けられる環境をつくることができたことは大きかったです。加えて、コロナ禍という環境下での受講だったため人と対峙する不安を感じることなく安心して受講出来てよかったです。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
最初は一番苦手だった
法規は最初は一番合格から程遠かった科目でした。いつになっても合格点に到達せずなかなか苦戦しました。しかし、友人と教えあって「この時はここを見ればいい」というポイントを指摘しあったり、問題を出し合ったりしました。話すことはとても大事で、会話を通してコツを吸収しました。その前提として、総合資格学院からもらった科目別のテキストを単元別にテキストと照らし合わせながら進める学習を4周くらいして、まずテキスト範囲内くらいはすべてわかるくらいにしました。あとは正解以外の選択肢も一つひとつ法令集を引くことが何より大切だと思います。
設計製図試験も見据え、学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導から感じた効果
これがいっちばん大事
本当に大事なことで、単純な話、絵を文章で説明できるか、また、反対に文章を絵で説明できるかということです。このA→B、B→Aの関係を自身の力でできるように確実に知識のレベルを引き上げてもらいました。また、これができるようになると講師が言っていることも問題の文章がなにを語っているのかがよくわかるようになります。そうなると知識を自由に操ることができ、苦しいことが楽しいに少しずつ変わっていきました。
学科合格のポイント
やるか、やらないか学科に限っては本当にやるか、やらないかだと思います。講師生から教えていただくことは勉強としては本当に基礎になるところで、大事なのはその先の自己学習だと思います。一つひとつ理解すること、わかったふりをしないことを意識して反復学習を続けられれば合格できると思います。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
優柔不断にはとっても難しい
私は普段から優柔不断で、決められた部屋をどの型枠にどう入れ込むか考えるのはとても難しかったです。もっといい配置や計画があるのではないだろうかとプランニングの時間内にだらだらと考えてしまいました。自分の中で「この時間までにこれを終わらせる」というクセをつけることで改善できましたが、疑心暗鬼にならずに「これで大丈夫」と思えるように何度もチェックする方が何倍も有意義です。あとは割り切る強い気持ちを持つことです。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
図面を広い目で見ること
私は図面の丁寧さを重視するあまりに、手が遅かったです。クラスの中で一番、二番を争う遅さだったと思います。ある程度の自分が許せる範囲のきれいさを保ちながらタイムアップにならないことが第一目標で、そこからはどう速度を上げていくかが大事です。同じ平行線上にあるものの取りこぼしがないように隅々まで図面を広く見る視野も必要になると思います。
設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと
インプットとアウトプットの質
知識を覚えるのではなく理解することです。そうすることで製図試験にも学科の知識が生きてくると思います。
製図合格のポイント
中途半端にならないために日々の積み重ね以外のなにものでもありません。本番の課題は今までやったことのない敷地の形式が変化したものでしたが、合格できたのは割り切って最後まで描ききれたからだと思います。多少のミスを恐れず、最後までやりきることです。やりきるということはとても難しいことですが、やりきるために日々の練習があるということを意識してほしいです。