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- 松熊 秀和さん
SPECIAL INTERVIEW
自分に言い訳をつくらず、日々を積み重ねよう!

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
人の暮らしを快適にしたい
学生のころ、自然現象を計算式で表現しようとする物理が何となく面白かったので、大学は工学系の学部に進学し、橋梁や浮体構造物などの構造工学に関係する研究室に所属しました。また、暑いのが苦手なのもあってか、当時から地球温暖化などの環境・エネルギー問題に関心があったため、エネルギー関係の施設を建設する会社に就職し、転職を経て、現在は再生可能エネルギー関係の仕事をしています。
建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
実務に活かすために体系的な知識の習得をする
大学は土木部門の出身ですが、職場では土木出身の方も建築出身の方も関係なく、建設という大きなくくりで土木構造物、建築物両方の設計・施工に関わっていました。私は施工現場に赴任していたこともあって、土木・建築両方の施工管理技士を取得しましたが、その流れでせっかくなので建築士も取得しようと思ったのが受験を決めたきっかけです。土木部門の出身で建築のことは実務で触れるぐらいでしたので、資格学校を利用して体系的に知識を身につけようと思っていました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
縁を大事に
北海道の現場に赴任中、現地の総合資格学院を利用して1級建築施工管理技士を取得しました。その縁があってか、神奈川に戻ってしばらくした後、学院のスタッフの方から建築士受験を勧められたこともあって、場所は違えども学院の雰囲気などは知っていたので、再びお世話になることにしました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
余計なこだわりは捨てる
試験では限られた時間で要求された図面をミスなく完成させることが求められるので、実務経験があるが故のこだわりや個人的な好みを考え出すと足元をすくわれる場合もあります。初受験ではその優先順位を守り切れず不合格となってしまったと思っています。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
メリハリをつける
仕事をしながらだと緊急に対応しないといけないことや残業時間が多い時期がどうしても出てきます。そういうときは睡眠時間を削ったりする必要が出てきますが、仕事がそこまで忙しくないときは、思い切って休暇を取得して勉強時間を稼ぐようにしていました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
背景を知っていると仕事内容が理解しやすい
建築士の試験は学科・製図を通して、計画、法規、構造、施工について幅広い知識が必要とされるので、その内容を学院でしっかり学ぶことによって、建物の配置や高さ、納まり、建築設備などがどうしてそのようになっているのか、その背景について知ることができます。何となく知っているよりは、その背景を知っている方が理解も進み、仕事もしやすくなります。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
双方向のやり取りが可能
映像講義では、その映像を見ているだけの受け身になってしまいますが、講師によるライブ講義では、わからないことや疑問に思ったことを講義終わりに聞くことができるので理解力が変わってきます。講師は皆さん熱意があって、遅くまで教室に残ってくれていたり、チューターもいるのでちょっとした疑問や悩みも相談しやすかったです。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
パターンの習得
道路付けや建物規模などから建物配置・室配置を考えるのに苦労しましたが、オリジナル製図課題をこなすことでパターンを習得していくことができました。解答例のみならず、ほかの受講生のプランニングを見ることで、プランニングに幅を持たせることができたように思います。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
どれだけ枚数を描けるかが重要
作図のスピードアップは最後まで苦労しました。なかなか目標時間内に作図を完成させることが難しかったですが、同じ図面を何回も繰り返し描くことで徐々にスピードアップしていきました。丁寧すぎるところがあったので、作図スピードアップのために、ほかの受講生の製図も見ながら適度に荒く作図して、どれだけ時間が短縮されるか確認しながら作図練習をしていました。
設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと
法的要求の図面への反映
製図試験では、延焼ラインや竪穴区画など法的要求を満たしていることをきちんと図面に表現する必要があります。学科対策期間に法規をしっかり理解していれば、製図対策期間で余計な時間を割く必要がなく、あとは正しく図面に反映するだけの作業で済みます。
製図合格のポイント
未完防止の作図手順の遵守学院では未完防止の作図手順に則って作図することを、宿題や講義、模擬試験でくり返し練習します。試験は相対試験で1つのミスが命取りになることもありますが、未完防止の作図手順でしっかりチェックの時間を取って、ミス・漏れのない図面を精度よく時間内に描くことができれば合格することができます。