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SPECIAL INTERVIEW
最後まであきらめない気持ちを継続させてくれた仲間がいたこと

山川 千尋さん (29) 令和3年度 2級建築士合格
- 学歴:
- 専門学校
- 勤務先:
- 設計事務所(意匠設計)
- 教室:
- なんば校
計画:24点、法規:22点、構造:18点、施工:19点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
人々の生活を「設計」を通して支えたいと思った
私は作業療法士というリハビリテーションの仕事をしていました。自宅から出ることが難しい患者さんの訪問リハビリテーションの仕事で患者さんと外出訓練を行った際に、街の中の施設の使いにくさを痛感しました。「デザイン性だけでなく使い勝手もよくしたい」「人の身体や脳のこと、小児から高齢者のことを知っている作業療法士が建築に関わったらいい社会を造れるのではないか」と思ったことがきっかけです。
2級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
専門学校卒業後すぐに資格を取得したい
転職ということもあり、「資格がなければやりたいこともできないので必ず取ろう」と思っていました。専門学校で勉強したことを忘れないうちにすぐに勉強をはじめようと決めていました。また4月から慣れない設計事務所での仕事も始まるということもあり、不安でしたが入社前にある程度学科の勉強を進め、仕事と勉強の両立ができるようにしました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
直接聞けるところがよい
オンラインや映像講義ではなく、対面指導のライブ講義というところがよいと思いました。とくにわからないところや疑問をその時に質問できる環境が私に合っていると思い、総合資格学院に決めました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
模試を甘く見ていた
習っていない範囲があるから、「まぁできなくてもいいかな」なんて気を抜いて模試を受けたことがありました。建築士試験が全国規模の試験であり、総合資格学院の受講生との勝負ではないこと、視野が狭かったことに気がつき反省しました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
睡眠時間を削るしかなかった
私の部署は常に忙しく、いかに勉強時間を確保するかに苦労しました。早めに帰宅できそうなときは総合資格学院の自習室にこもり、帰りが遅い日でも「自宅で絶対2時間は勉強する」と決めていました。最後、試験前2週間は出勤前、昼休憩も一問一答やエスキスなどしていました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
申請前の法規チェックがスムーズに
確認申請前に法規チェックをするのですが、法規で法令集を引くことに慣れていたためスムーズに調べることができました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
講師の工夫や講義への熱量が伝わりました
映像講義だと、シナリオに沿ったことしか学べないのですが、ライブ講義だと講師によって色が出るので、わかりやすく教えてくれることがよかったです。また、講義終了後も遅くまで質問の受け答えして下さる講師の姿を見て受講生を「合格させたい」という熱い思いが伝わってきました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
イメージしやすいように工夫
計画、施工では、「○○㎜」などの数字を覚えることが多かったので、イメージしやすいように実際に計測してみたり、スケールで長さをだしていました。施工では、私自身実際の現場経験が少なく覚えるのが大変でした。そんなとき動画や画像を検索してみるようにてしていました。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
問題の読み間違えが減った
問題に下線を引き、何を問われているのか学科からしていたことで製図の文章の読み取りで重要な部分がどこか読み解くことができ、また読み間違えすることが少なかったと感じます。
学科合格のポイント
一緒にがんばれる仲間学科試験では、長期クラスのメンバーには本当に助けられました。仕事終わりでしんどいときもみんなで 集まって、自習室で学習会をすることで「勉強する」という環境をつくることができ、お互い教えあうことでプラスの知識も得られ、最後までがんばれたと思っています。また、そういう機会をつくってくれた担当教務スタッフにも感謝しています。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
面積内に収めるということが難しかった
動線を考えながら、エスキスを考えることが難しかったです。プランニングで収まらないということもあり、床面積の計算方法など活かしながら講師に何度も聞きにいき、アドバイスを貰ってなんども繰り返し練習しました。講師に直接、エスキスを見て貰いその場でアドバイスいただけるところがよかったです。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
速く描くスピードがあがらなかった
なかなか速く描くことができなくて、苦労しました。克服点としては、まとめて描けるところは描く、作図の速い人に聞く、真似するということをしました。またコツを早くつかみたいと思い、描く量を増やし、1週間で10枚以上時間計測して描き、誰よりも早く作図に慣れるように努力しました。講義映像では作図の速い講師の手元を観ることができ、その描き方を知ることができてよかったです。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
計画や法規の学習内容を覚えておくこと
計画で学んだ、机の大きさや部屋の大きさを覚えておくことで、収まりがわかりやすく、人が通れる幅などイメージしやすいと感じました。また、文章中に出てくる法規面でも何に注意したらいいのかなど知識として持っていることで、時間をロスせずに作図することができると思いました。
製図合格のポイント
自分の描く時間を知ること、あきらめないこと一式作図をできるだけ多く行うことだと感じます。実際の試験時間で作図するという機会が少なかったため、学院で行っていた一式作図の集まりに参加し、「自分がどのくらいの時間で描くことができるか」を知ることで、試験でのエスキス時間分配や作図での密度上げにかける時間を把握することができました。学科とは違い、作図時間を自習でいかに確保できるか、図面枚数を多く描き、慣れるかが大事だと思いました。またエスキスで上手く収めるというコツを掴んだのも試験1週間前なので、ほんとうにあきらめず、聞くことや練習することが大事だったと感じています。