合格体験記 一級建築士柳田 輝明さん

SPECIAL INTERVIEW

あきらめず継続することが合格への道

柳田 輝明さん (36) 令和4年度 1級建築士合格

学歴:
大学

勤務先:
設計事務所(意匠設計)

教室:
新宿校

受講講座

受験回数:
学科3回/設計製図2回

私の受験ストーリー

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ

小さいころからの夢・親孝行

進路を考えた際、幼少期にマンションの広告に描いてある間取りを真似して、よくお絵描きしていたことを思い出し、大学は建築学科に進みたいと思いました。しかし、第一志望の大学では建築学科のある工学部に不合格。悩んでいたところ、父が私と同じような悩みを抱えて建築学科を選ばなかったことを話してくれました。最終的に、建築学科で合格した大学へ進学したのは、そんな父の応援があったからです。

1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法

職場でのキャリアアップ

1級建築士の資格がなければ参加できるプロジェクトや仕事の内容が限られてしまうため、取得しようと決意しました。しかし、力不足を痛感することも多かった仕事との両立は難しく、勉強しはじめた時期は「本当に1級建築士になれるのだろうか」と不安ばかり。それでも、合格してほしいという気持ちにあふれた講師にモチベーションを上げていただいたおかげで、だんだん勉強するのが楽しくなっていきました。また、職場の部長には勉強に集中できるよう仕事を配慮していただいたことも大きかったです。

独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由

信頼と実績

周囲で合格している人が、総合資格学院の受講生であったことが大きかったです。また、実は過去に学院に通っていたのですが、病気によりカリキュラムを消化しきれず受験を断念した経験があります。それでも、当時のライセンスアドバイザーがやさしかったので、また資格スクールに通うときは学院にしようと決めていました。

ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか。

この競争試験は、ライバルが自分を成長させてくれる

学院に通うメリットは、自分が周囲に対してどのくらいの位置であるかを毎週把握できることです。働きながらの勉強時間は有限。そのなかで優先すべきは、基本を効率よく習得すること、ほかの受験生ができて自分ができていない部分のギャップを埋めることだと思います。試験は相対評価です。同じクラスのライバルがいるから、合格という目標に対してどう行動していけばよいかを明確にすることができます。特に、製図試験の場数を多く踏む訓練は独学では難しいと感じました。

合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード

背中を押してくれた言葉は「本番でできるようになればいい」

製図試験は、1回目の受験から今年度の中盤まで苦手意識が払拭できませんでした。エスキスも迷ってばかりで、時間内に完成しないことも多かったです。心が折れそうなときに救われたのは、講師からの「試験問題も人がつくったものだから解けない訳がない。今できなくても本番でできるようになればいい。思い切ってやらないと自分に何が足りないか、いつまでもわからないままだよ」というアドバイス。失敗を恐れず、納得できるプランがつくれなくても完成させ、チェックする時間管理の習得に全力を注ぎました。

勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点

決めてから行動し、時間帯別にできることを明確化

製図試験の勉強は、隙間時間でやることを見出すことが学科と比べて難しかったですが、時間帯別に実践する項目を決めて取り組みました。朝の通勤時間には課題の解説動画を視聴、昼は記述トレース、夜は宿題課題のエスキスや作図など、という具合です。製図試験は体力も重要なので、疲れが溜まっているときは早めに切り上げて翌朝に回すなど臨機応変に対応し、集中しやすい状態で勉強ができるよう心がけました。

当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード

法令知識の向上でチェック力が向上

法規に対する苦手意識を取り除くことができました。仕事での基本計画時に、採光や歩行距離で法令を満たしていない部分をチェックして修正することができ、勉強で養ったチェック力を活かすことができるようになったと思います。質問されることも増えていますが、法令集のどこを見ればよいかがわかるようになったので、仕事にも積極的に取り組むことができるようになりました。

当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと

疑問をその場で解決できる

講義やその日の課題でわからないことがあれば、その場で講師に質問して解決できたことが大きかったです。その疑問を通して、自分の理解していないポイントはどこなのかを明確に知ることができたと実感しています。ときには、ほかの受講生の質問をクラス全員に共有してもらったり、グループミーティングで宿題課題について共有事項があればタイムリーに教えてくれたりしました。毎週の講義から得るものがたくさんあったと思います。

設計製図攻略法

当学院では、精度の高い図面を効率よくスピーディに描ける作図力や作図時間の短縮によるエスキス/チェック時間の確保・表現豊かなプランニング、ミスをなくすためのグループ添削採点実習などを講座の重点ポイントとしていましたが、それについての感想。

一人ひとりに合わせた丁寧な指導

作図スピードがなかなか進まず悩んでいました。そんな私の特徴を把握したうえで改善点をアドバイスしていただけたので、試験で戦える力を養うことができたのだと思います。エスキスでも、用紙の構成や私がつまずきやすいポイントを見抜いて、細かくアドバイスを書いてくれたり、効率よく実践しているほかの受講生のやり方を紹介してくれたりと、自分と同じ目線に立って指導してもらえたことは大きかったです。

エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと

基本の習得・過不足なく検討する

私はエスキス用紙にすべて書き出さないと不安を感じる傾向が強いものの、振り返ると何を検討しているのかよくわからなくなっている、ということが多々ありました。①エスキス用紙のどこに何を書くか、②検討が必要な情報だけ書き出す、③振り返ったときに判断根拠がわかるエスキス用紙にする。この3点ができるように、何度も練習して訓練しました。

作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと

自分の特徴を把握し、活かす

平行定規を使用した作図が苦手でした。そこで、フリーハンドを積極的に活用してスピードアップできる部分を研究。什器も方眼紙のマス目をうまく利用するなど、フリーハンドでも整った図面の印象となるよう工夫したり、わかりやすい図面を描くほかの受講生の図面を参考にしたりして克服することができました。

設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと

法規を得意にすれば迷いなし

高さ制限は一発不合格に直結します。斜線勾配も、今年は問題文に記載がありませんでした。法規に苦手意識を持っていては、製図試験で不合格のリスクや大きなハンデを背負うことになります。学科試験でも配点が多いので、法規はよく勉強しました。防火設備、高さ制限、避難関係は、学科試験のうちから重点的に学習することをおすすめします。

製図合格のポイント

冷静さとチェック時間

本試験はプレッシャーに負けず、どれだけ冷静に判断できたかにつきます。毎年サプライズがありますが、今悩んでいる項目はどのタイミングで決めるものなのかを冷静に判断できたから合格できたと感じています。また、チェックの時間は必須です。本試験でもチェックで拾えたミスは少なくありませんでした。たくさん課題をこなすなかで残り時間が短いこともよくあったので、何から優先してチェックすればよいかをシミュレーションできていたことも大きかったと感じています。

メッセージ

合格後の心境や、周りの変化、今後の目標や抱負

資格を取得するまでに苦労したことを忘れず、1級建築士の資格に恥じない力をつけ、社内外問わず信頼される人材に成長したいです。積み重ねた努力の先に、社会の役に立ち、愛されるような建物を設計できればと思っています。

資格取得をめざす方へアドバイス

1年に1度しかない試験のため、精神的にも体力的にもタフでないと勝ち抜くことは難しいと思います。私も日々、不安でした。今、本試験のときを思い返すと、たくさんの課題をこなしてきて「ここまでやったから大丈夫」と思えたから合格できたと感じています。学院のカリキュラムや講師を信じてやり続ければ大丈夫です。手ごたえをつかむまでに時間がかかりますが、実行した分だけ最後は必ず結果が出ます。合格すればすべての苦労も歓びに変わっていくもの。体調に気をつけてがんばってください。

総合資格で良かったところ

  • グループ交換添削

    合格するにはチェック力が必須です。ほかの受講生の図面を採点することもチェック力の強化に役立ちます。また、自分以外の人の図面と比較することで、自分の図面が相対的にどうみえるかを肌感覚でつかむこともできました。数多くの課題と交換添削をこなすことで、思い込みや間違いも確認することができ、本番に活かされたと思います。交換添削後のグループミーティングでは、自分と異なる構成をした人のプランや考え方も知ることができ、1つの課題から解答例以外でもたくさんの学びを得ることができました。

  • 実力養成講座(課題発表前)

    合格への土台を着実につくるために必要な知識や考え方を勉強することができたと思います。ゾーニング型、基準階型とまんべんなく課題に取り組むことで、苦手意識を徐々に払拭することができました。暗記に頼りがちな記述や構造・設備の知識を製図試験対策としてしっかり勉強できたことで、課題発表後の学習や本番で大きなアドバンテージになったと実感しています。

  • 教務スタッフ・チューター

    教務スタッフはカルテに記載した細かい要望への対応や、講習後の声かけなど、学習に集中しやすい環境づくりなど、精神面で心強い存在でした。チューターの方にも、講師とは異なる角度からのアドバイスなど、講師と両輪となって指導していただいたおかげで学習効果がさらに高まったと思います。

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