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SPECIAL INTERVIEW
試験開始30分前まであきらめないこと

雨宮 巧さん (24) 令和4年度 2級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- 設計関係
- 教室:
- 藤沢校
計画:22点 法規:22点 構造:15点 施工:14点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
お客さまの夢や思いを形にする仕事がしたかった
幼いころから乗り物や景色を眺めるのが好きで、モノをつくることや絵を描くことが趣味でした。この自身の趣きを活かせる仕事に就きたいと考えていくなかで「建築」という道に出会い、大学は建築学科に進学することを決めました。進学後は課題や講義を通して様々な建築を学んできましたが、人が最も身近で利用していてそれぞれが理想を思い描いている「住宅」を設計できたら素敵だなと思い、ハウスメーカーへ就職しました。
2級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
プロの一員として設計するために
住宅の設計を行うためには必要な資格であるため、学生のころからこの資格を取得することを一つの通過点として勉強に励んできました。1年目は職場と仕事に慣れ、2年目に必ず資格を取得しようと入社時に決断していました。仕事との両立が必須で、当初はどのように勉強の時間を確保するか不安がありましたが、職場に協力をいただき、在宅勤務の日を増やしていただいたりして、試験前などには集中して勉強に励む時間を確保することができました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
この1年で必ず受かるという自身への後押し
試験に受かるためには、とことん自身を追い込んでいくことと、的を絞った勉強が必要だと考えました。闇雲に全範囲を勉強していては大学で学習した知識と1年間の勉強では間に合わないと思い、アドバイスも受けられ学習が可能な資格学校を利用することに決めました。そのなかでまわりの多くの知人が利用していたこともあり、総合資格学院で受講することにしました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
予想外の事態は必ず起こると思うべき
本年は引き続き新型コロナウイルスが流行した年で、外食は一切なし、購入したものは必ず除菌するなど、家族で最大限の予防・対策を行ってきましたが、設計製図試験の学習期間中に感染してしまいました。その期間は集中講座などが行われていて私も受講予定だったのですが、すべて出られず1週間以上まわりに後れを取ってしまいました。そんな貴重な期間を1週間も失ってしまうとは予想できなかったため、常に予想外の事態にも柔軟に対応できるよう、先を読むことが大事だったと感じました。特に予習をさらにしっかり行っておくべきだったと痛感しました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
休む時間の取り方と隙間時間の有効活用
私は細かく時間を分けて勉強するのが得意ではありませんでした。そのため、まとまった時間を取り、そのなかでどの範囲を勉強するかを決めて終わるまで続けて勉強しました。自分が納得いくまで勉強することを常に意識していました。その後に1時間ほどの少し長い休憩を挟むことでリフレッシュでき、モチベーションの維持ができました。通勤時間が1時間半ほどのため、電車がすいているときには車内でも勉強し、昼休みも食事が終わったら勉強の時間にするなど、空き時間を有効に使う意識を持ち続けました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
物事を数値でとらえるようになりました
商品や実物件において、法規等さまざまな観点で照らし合わせながらチェック、計画することができるようになりました。また、現場に行く機会がない職種のため、現場の映像をオンデマンドで見ることができたので、その映像も仕様や構造を理解するうえでとても活きてきたと感じました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
自分のペースで受けられる
学科はオンデマンドで受講していたのですが、映像講義のため、わからない部分は止めたり巻き戻したりして、「わからない」を「わからない状態にしたままにすることなく」次に進めることができる点がよかったと感じています。設計製図はライブ講義だったため、わからない点はすぐに質問ができ問題解決ができる点がよかったです。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
得意と時間が比例するから
法規は法令集をいかにたくさん開くかが結果に直結しているということを実感しました。新しい問題ばかりを解くのではなく、同じ問題を一定期間内に繰り返し解くことで、感覚的に体が法令集の開き方を記憶してくれたと感じています。対して施工は暗記科目で、数量や時間が多く出てきてどれがどの数値なのかわからなくなることが多かったのですが、法規と同じく復習をしっかり行うことで、自分がどの問題で何回も間違えるかが明確になったため、復習を通して反復学習にて苦手を克服しました。
設計製図試験を見据えた、学科学習時から正しく理解し、記述できるよう指導を行いましたが、感じた効果を教えてください。
試験のときに迷いがなくなります
記述ができるレベルまで到達している部分に関しては、問題に出てきた際にどこがどのように間違っているか、またどこを根拠として正しい記述なのかが理解できるので、曖昧な選択肢がでてきても自信をもって解答できました。
学科合格のポイント
最後まで自分を信じること講義には必ず参加し、予習復習も徹底していたのですが、最後の模擬試験まで合格基準点に到達できず、不安が残った状態で本試験を迎えました。しかし当日までの1週間で必ず基準点を上回ろうという強い意志のもと勉強を最後まで続けた結果、本試験では計画と法規で基準をおおきく上回り、合格することができました。模試の結果にとらわれすぎず、ぎりぎりのタイミングまで自分を信じて勉強することが大切だと思います。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
焦らず自宅でじっくりと
コロナウイルスに感染してしまい参加できなかった講義の分、エスキスなどがまわりより遅れてしまいましたが、教材を有効に活用して自宅での製図を宿題以外でも多く行うことで追いつくことができました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
まわりよりも描くのが遅いというプレッシャーに負けるな
はじめての受験ということもありましたが、濃い線は引けても速く線を引くことがなかったため、設計製図試験が2回目以降の人を含むまわりの人たちと比較して作図がとても遅く、時間内に描き切れるか不安が残っていました。そこで、通しで製図を描く練習を繰り返し、どの図面はどれくらいで描き切れば自分は間に合うかを把握することができました。
製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたことを教えてください。
法規で暗記できるところは暗記
斜線制限など、計画するうえで必ず出てくる法規などがありますが、これを学科の学習時点で暗記していたため、どこまで建ててよいかなどをすぐに判断することができました。学科試験対策の期間から覚えることで、製図に集中して取り組むことができるうえ、エスキス時にも法令関係に関わる部分を素早く正確に判断できるのでやっておいてよかったと感じています。
製図合格のポイント
とにかくすばやく濃く引く練習をする本番では練習よりもエスキスで時間を使ってしまいました。そのため作図の時間が短くなってしまったのですが、すばやく濃く引く練習をずっと行ってきたため、時間内に描き切ることができました。この練習を多く行っておくことで、イレギュラーな課題が出た際にもエスキスに時間を使えるようになりました。
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学科問題集
過去問を含めた内容で、勉強した範囲を実践的に復習ができる点がとてもよかったです。過去問題を購入していましたが、問題数が多くないため、問題集のあの量をこなすのは時間もかかり難しかったですが、どのような形で出てきても解けるという自信をつけることができました。
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トレイントレーニング
主に隙間時間に使っていくものと思っていたのですが、問題集のように選択問題ではなく、一文一文を正誤で答える形式のため、どこがどのように間違っているかを正確に理解して勉強できて、とても便利な一冊だと感じました。
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設計製図テキスト
講義で理解しきれなかった部分や、欠席しておいて行かれてしまった分をわかりやすくまとめていて、自宅で自分のペースで復習に有効活用できる点がとてもよかったです。
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