2021(令和3)年度 建築設備士 「第一次試験」(学科) 合格発表
令和3年7月29日(木)に、令和3年度 建築設備士試験「第一次試験」(学科)の合格発表がありました。概要は下記の通りです。
実受験者数 |
2,900人
(前年 2,526人) |
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合格者数 | 950人(前年 650人) |
合格率 | 32.8%(前年 25.7%) |
配点 |
各問題1点、建築一般知識27点満点、建築法規18点満点、建築設備60点満点、合計105点満点 |
合格基準点 | 各科目及び総得点の合格基準点は下記のとおり。
建築一般知識:13点 建築法規:9点 建築設備:30点 総得点:70点 ※各科目及び総得点の合格基準点の全てを満たす者を合格者とする。 |
総論
7月29日(木)に令和3年建築設備士「第一次試験」(学科)の合格発表がありました。 実受験者数は、2,900人で昨年の2,526人より374人の増加、合格者数は950人で昨年の650人より300人の増加となり、合格率は32.8%と昨年の25.7%より、7.1%の増加となりました。
出題傾向について
試験制度が変更されて2年目となった令和3年の建築設備士学科試験は、令和2年と比較して出題構成は同じでした。
出題傾向について、建築一般知識における建築計画の分野では、環境・省エネルギーに関する内容が出題され、環境計画の計算問題では、熱貫流の計算問題が初めて出題されました。
建築法規については、試験制度が変更される前から大きな変化はなく過去問が中心ではありますが、建築基準法の建築設備関連については告示を引かなければならない問題があり、また、関係法令では電気事業法や電気設備に関する技術基準を定める省令からの内容が出題されました。
建築設備については、計算問題が空気調和設備で3問、給排水衛生設備で3問、電気設備で4問の計10問出題され、そのうち4問は初出題の内容でした。
その他の文章問題については、過去問を中心に、一部で過去問の言い回しを変えたり、過去問を発展させた内容が出題されました。
このように令和2年からの試験制度変更とともに出題傾向の変化も見られ、今後の傾向を捉えた、より的確な学習対策が必要になっています。
建築設備士取得後のネクストステップ
令和2年からの建築士試験の受験資格変更により、建築設備士に合格すると、1級建築士と2級建築士ともに実務経験なしで受験ができるようになり、学科・設計製図試験ともに合格後、1級建築士については4年以上の実務経験を経て、2級建築士についてはすぐに免許登録ができるようになりました。
また、設備設計1級建築士講習を受講する場合、建築設備士の資格を有していれば、講義及び修了考査のうち、「建築設備に関する科目」が免除されます。
したがって、建築設備のスペシャリストをめざす技術者にとって、建築設備士は必須の資格といえます。
総合資格学院の建築設備士講座
当学院の学習システムでは、建築士講座と同様に、令和3年度から、予習におけるプレテストの取り組みや、復習テスト(達成度)→達成度確認テスト→復習テスト(定着度)→定着度確認テストの流れ「合格サイクル」による繰り返し学習を導入しました。
その結果として、出席率80%、宿題提出率80%基準達成者の得点は令和2年度より大きく向上しました。
今後も、1級・2級建築士同様に、建築設備士についても第一次(学科)・第二次(設計製図)試験のストレート合格を達成していただくべく、良質の教材・学習システムを提供していきます。