土木施工管理技士 試験の特徴・傾向を知ろう

「総合資格学院より」試験の特徴・傾向をご紹介します。

一級土木施工管理技術検定の試験範囲は、
学科試験・実地試験ともに施工管理における非常に幅広い専門分野から出題されます。合格するためには過去の本試験問題や演習問題などを繰り返し行うことにより、自分の実力を把握し、弱点となる部分を補いながらの学習が必要となります。

また、試験の合格率について、平成26年度の一級土木施工管理技術検定学科試験の合格率は58.5%、実地試験の合格率は、39.5%でした。 学科試験の合格率を見る限り、極度に難しい印象は受けないかもしれませんが、ストレートで合格を目指す場合、単純に考えても2割程度の合格率となります。(※学科試験合格者の実地試験合格率を39.5%とした場合は、23.11%)
この事実は、合格基準点すれすれで学科試験に合格した場合、学科と実地の試験に必要な知識が不可分であることを考えると、実地試験でかなり苦戦を強いられることを表しています。さらに実地試験は、実務経験を問う記述形式となっており、現場経験が少ない受験者には難関となります。確実に実地試験で合格するためには、学科試験を高得点で突破するレベルの実力を身につけることが有効な戦略なのです。

学科試験

学科試験では、「機械工学等」「施工管理法」「法規」が出題されます。四肢択一式で、出題数は合計73問。このうち、選択問題は35問(35問中22問を解答)、必須問題は38問(38問中38問を解答)、合計で73問中60問を解答します。合格基準は、「必要回答数[60問]のうち[36問](60%)以上の正解」とされていますが、年度により補正されることもあります。
幅広い分野からの出題となりますので、暗記に頼った短期集中型の学習では、なかなか実力が身につきません。まずは自分に合った学習計画を作成し、正しい理解に基づいた学習を行うことが第一です。また、計画は常に見直すなど、柔軟な姿勢で取り組みましょう。集中力が低下しているときには気分転換をして、メリハリをつけるように心がけましょう。

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実地試験

実地試験は基本的にすべて記述式であり、択一式の学科試験とは根本的に異なるため、高い得点を取るためには、文章によって要点を的確に表現して解答できるようにしておく必要があります。
出題数は全部で6問。そのうち、第1問は必須問題である「経験記述」であり、これは指定された設問に対して、受験者がこれまでに担当した土木工事に関する現場施工管理の経験を記述する問題です。また、第2〜6問は、そこから3問を選択して解答する選択問題であり、土工、コンクリート、品質管理、安全管理、環境保全、建設副産物などに関する問題が出題されます。

特に「経験記述」は実務経験の有無と施工管理能力を判定する上で重要な問題であり、記述しなければ間違いなく不合格となります。以前は「施工計画」「品質管理」「工程管理」「安全管理」という漠然としたテーマのうちからいずれか1つが出題されていましたが、近年、出題の傾向が大きく変化しています。数年前から「出来形管理」や「仮設工」が出題されるようになり、また平成21年には「施工段階での出来形管理」、平成22年には「当初計画と気象、地質、地下水・湧水などの自然的な施工条件が異なったことにより行った品質管理」といった具体的な条件が付され出題されています。これは、受験者の現場での様々な経験とともに、出題テーマに合わせて要領よく文章をまとめる能力を試そうとする出題者の意図の表れだと思われます。
今後、経験記述を攻略するためには、基本となる管理項目の対策だけではなく、現場で経験した様々な条件をもとに、十分な事前対策をしておくことが必要となります。

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