令和元(2019)年度 構造設計一級建築士講習修了考査 総評

2019年度 構造設計1級建築士修了考査解答例・解説書

2019年度 構造設計1級建築士総合対策講座

令和元(2019)年度の修了考査の特徴

新規出題が、構造設計で4割程度、法適合確認で7割程度と多く、過去の修了考査を解くだけの学習では対応は難しかったと考えられます。特に法適合確認では、計算量、記述量が多く、解答時間についても余裕がなかったと考えられます。

出題内容では、2018年は出題されなかったものの、近年、頻繁に出題されている「一貫構造計算プログラム」に関する問題が出題され、また「耐震計算ルート3」、「保有水平耐力」に関して法適合確認5問中、4問で出題され、解答には実務的な知識が必要でした。
その上で、構造計算をする上で正確な知識の理解、通常コンピューターで行っている計算を手計算で正確に求める力、そして計算結果が妥当なものかどうか構造設計者として判断する力が問われる出題内容でした。近年よく出題されている、限界耐力計算に関する問題や規準書の誘導式の穴埋め問題などは出題されませんでした。

法適合確認について(記述式5問)

出題傾向

●一貫構造計算プログラムで出力した計算結果が適切か判断する問題が出題

問題1では、鉄骨造建築物の一貫構造計算プログラムを用いた構造計算に関して、建物重量の数値代入、応力解析計算結果から入力ミスの有無があるかどうかの指摘、そして「構造設計者の耐震設計に関する総合所見」に対する不適切箇所の指摘を求める問題が出題されました。一貫構造計算プログラムを正しく利用する上で、構造的な知識、センスを持って構造計算を行えるかどうかを問う出題でした。

● 耐震計算ルート3(保有水平耐力計算)関連の問題が多く出題

問題3は鉄筋コンクリート造で、一連の保有水平耐力計算と構造設計者としての総合所見に対する不適切箇所を指摘する問題であり、問題4は鉄骨造で塑性ヒンジの位置や崩壊メカニズム時の応力図(曲げモーメント図)を描いて保有水平耐力を求める問題でした。問題5では鉄骨造で、筋かいの部材種別の判定やDsの算定とその根拠を記述する問題が出題されました。一定の時間内に複雑な計算式に数値を適切に代入し、ミス無く計算する力、また、応力図をイメージできる力学的センスなども問われました。

出題傾向からの対策

過去出題されている内容について、理解しているだけでなく、十分なアウトプットトレーニングによる正確な計算力とポイントを押さえた記述力の強化が重要となります。構造種別を問わず全般に渡って、構造関係規定の理解と、構造計算方法のトレーニングが必要であり、特に出題のポイントに対応する規定等を「2015 年版建築物の構造関係技術基準解説書」で検索する力と該当部分の内容の理解は必須です。

構造設計について(4枝択一式20問、記述式3問)

出題傾向

●崩壊荷重(終局荷重)に関する問題が4肢択一式と記述式でそれぞれ出題

4肢択一式No.3、記述式問題1では、それぞれ崩壊メカニズムと崩壊荷重(終局荷重)を求める問題が出題されました。構造設計でも、塑性ヒンジの位置や崩壊メカニズム時の応力図(曲げモーメント図)をイメージして設計を進める力学的センスが求められました。

●過去に出題されたことのある内容が記述式で再び出題

記述式問題2では柱の座屈と許容圧縮応力度、問題3では直接基礎の長期接地圧と即時沈下量、杭基礎の鉛直支持力等に関する内容が出題されました。過去に出題された内容も含んでおり、比較的取り組みやすかったと考えられます。これらの問題では条件を正しく読み取って計算する力が問われました。

出題傾向からの対策

出題される用語の意味を理解し、設計条件を見落さず、与式に多くの数値、単位を間違わずに代入し計算する力、その結果を踏まえた上で構造設計者としての考えを整理し記述する解答トレーニングを十分行うことが必要です。また、応力図を正しく描くことが出来る力も必要となります。

pagetop

  • ※学科・製図ストレート合格者とは、1級建築士学科試験に合格し、同年度の1級建築士設計製図試験にストレートで合格した方です。

pagetop

総合資格学院でめざす構造設計1級建築士資格 総合資格学院が、皆様の構造設計1級建築士合格を応援します!

構造設計1級建築士講習(修了考査)に関する疑問や不安を、総合資格学院が解決します。当学院のライセンスアドバイザーが、豊富な経験や指導ノウハウに基づき的確にアドバイスいたしますので、ぜひ、私たちと一緒に構造設計1級建築士の資格取得をめざしましょう!

カテゴリトップに戻る 前のページに戻る pagetop