一級建築士は独学で合格できる?独学のメリット・デメリットを解説

一級建築士は独学で合格できる?独学のメリット・デメリットを解説

例年、総合合格率(※)が10%前後であり、難関資格試験といわれている一級建築士試験。

これから勉強を始める方にとっては、独学で挑戦して合格できるのかということは気になるポイントではないでしょうか。

この記事では、一級建築士試験が独学で合格できるのか、独学のメリット・デメリットについて解説しています。

※総合合格率:製図試験合格者数を、学科試験受験者と設計製図試験からの受験者の合計で割った値。

目次

一級建築士は独学で合格できる?

難関資格と言われている一級建築士ですが、独学で合格されている方もいらっしゃいます。

しかし、一級建築士試験は合格率が約10%台と低い上に、試験の出題範囲が広く求められる知識が多いので、独学で合格をめざすことは多くの努力と勉強量が要求されます

特に設計製図試験は独学で学ぶことが難しく、知識がある人に指導してもらった方がより早く描くことができるようになるでしょう。

独学で合格するためには、しっかりとした学習計画を立て、その通りに実行していくことが大切になります。

一級建築士を独学でめざすメリット

一級建築士を独学でめざすメリットについて解説します。

自分のペースで学習できる

資格予備校に通った場合、予備校のカリキュラムにあわせて学習を進めていくことになります。

予備校のペースで学習を進めるため、自分のペースと合わない場合は、手厚いサポートがないと学習についていけなくなる可能性もあります。

これに対し、独学だと得意な分野は時間をかけず、苦手な分野にじっくり時間をかけて理解を深めるなど、自分でカリキュラムを決めることができます。

独学の場合、自分のペースで学習できることもメリットのひとつといえます。

スケジュールに柔軟性がある

一級建築士合格のために必要とされる勉強時間は約1,300~2,000時間といわれています。

1年間の勉強期間で試験に臨む場合、週平均約25~39時間の勉強が必要になってきます。

独学の場合は自分でスケジュール調整できるため、仕事の繁忙期には学習時間を減らし、それ以外の時期に学習時間を増やす、休日や長期休暇時にまとめて学習することができます。

独学の場合、スケジュールに柔軟性があることもメリットだといえます。

一級建築士を独学でめざすデメリット

一級建築士を独学でめざすデメリットについて解説します。

情報が古くなるリスク

一級建築士試験においては、建築基準法をはじめとした法規が出題範囲に含まれています。

法律は改正されることがあり、試験に対応した最新の改正情報を抑えておかないと得点できないことがあります。

独学の場合、法改正があった際にその情報を抑えることが難しい、情報が古くなるリスクがあるといえます。

設計製図試験の独学は高難度

一級建築士試験において設計製図試験は学科試験よりも独学が困難です。

独学で勉強する場合、模範解答を描き写して練習を重ね、徐々に作図のスピードを上げていきます。

しかし作図に慣れたとしても、課題文を正確に読み取る、与えられた課題をもとにプランをまとめるエスキスの対策など、初学者にとっては難しい部分があります。

また独学の場合、自分の苦手な部分に気づきにくく、ただでさえ難度が高い設計製図試験のハードルが、より上がってしまいます

モチベーションの維持が難しい

資格予備校に行けば、同じ目標を持った仲間達と共に合格に向けて勉強を続けることができます。

勉強に取り組む仲間達の姿を見て、自分の合格に対するモチベーションをあげることもできるでしょう。

独学の場合、一人で勉強を続けていくので、長期間に渡る受験勉強においては、意欲の低下や集中力の欠如が起こる場合があります。

自分自身で学習計画や進捗状況など全てを管理することになり、他者からの刺激を受ける機会も少なくモチベーション維持が難しいといえます。

学習計画の立案が難しい

一級建築士試験は出題範囲が広く、計画・環境設備・法規・構造・施工の各科目をバランスよく学習する必要があります。

資格予備校であれば、試験日から逆算された体系的なカリキュラムが用意されており、合格に必要なペース配分が自然と身につきます。

一方、独学の場合はどの科目にどれだけの時間を割くか、いつまでにどの範囲を終わらせるかといった学習計画を全て自分で立てなければなりません。

計画の立て方を誤ると、特定の科目に時間をかけすぎて他の科目が手薄になる、直前期に範囲が終わらないといった事態に陥るリスクがあります。

疑問点を解消しにくい

資格予備校では、講師に質問して疑問点をすぐに解消できる環境が整っています。

独学の場合、テキストや問題集の解説を読んでも理解できない箇所が出てきた際に、質問できる相手がいません。

特に構造力学の計算問題や法規の複雑な条文解釈など、専門性の高い内容ほど独力での理解が難しく、疑問を抱えたまま学習を進めてしまうおそれがあります。

わからない箇所が積み重なると学習効率が低下するだけでなく、苦手意識が生まれて勉強自体が億劫になってしまう可能性もあるでしょう。

独学で必要な勉強時間の目安とスケジュール例

一級建築士試験に独学で合格するために必要な勉強時間は受験経験や知識の有無によって異なります。ここでは独学で必要な勉強時間の目安とスケジュール例について解説します。

初学者の場合

初学者の場合、勉強時間の目安は1,300~2,000時間といわれています。

1年間で合格する学習計画を立てる場合、週あたり約25~39時間の勉強が必要になってきます。

短期集中の場合

試験日の2ヶ月半前から学習を始める短期集中の場合、勉強時間の目安は例として約800時間の場合があげられます。

週あたり約31~43時間、場合によってはそれ以上の勉強時間が必要になってきます。通常、1,300~2,000時間が目安とされているので、半分程度の勉強時間では試験範囲を全て網羅し、万全の対策を行うことはかなり難しいといえます。

使える時間が少ない短期集中で試験に挑戦する場合は、効率の良い勉強計画と集中力の維持が重要になってきます。

独学合格のための勉強法

一級建築士試験を独学で合格するための勉強法について解説します。

過去問は15年以上分を徹底的に解く

一級建築士試験も他の資格試験と同様に過去問の徹底的な繰り返しが必要になります。

15年以上分は解いておきたいところです。

一級建築士試験の学科試験は過去問や過去問類似の問題が出題されることが少なくありません。

徹底して過去問を繰り返し、間違えた所はテキストで確認し理解しながら何度も過去問を解いて、知識を確実なものにしていきましょう。

偏りなく平日は3時間・休日は8時間ほど確保

社会人の場合、仕事をしながら学習を毎日休みなく続けることは難しい場合があります。

特に繁忙期の際は少しでも学習時間を確保することが難しくなるでしょう。

そのような場合でも、朝早く起きて勉強する、通勤時間等のすき間時間を利用して勉強する、夜寝る前の少しの時間を勉強にあてる等、工夫して勉強を毎日しっかりと続けることが大切です。

平日は3時間、休日は8時間ほど勉強時間を確保できることが理想です。

これくらい勉強時間を確保できれば、1年間で1,600時間勉強をすることができます。

設計製図は独学が非常に困難

仮に学科試験を独学で合格できたとしても、設計製図試験を独学で合格することは非常に困難です。

製図経験がない受験生にとって、どのようにして製図の学習を進めてよいのか正しい学習方法を手探りで探すことは難しいでしょう。

また自分の描いた図面が正しいのか、どこが悪いのかといった課題を見つけることも難しく、描いた図面を見てくれる添削者がいた方が安心して学習を進めることができます。

一級建築士試験 合格率・難易度

令和7年度の学科試験の合格率は16.5%、設計製図試験の合格率は35.0%、総合合格率は11.4%となっています。

合格率だけみると、設計製図試験の合格率が学科試験より高いですが、設計製図試験の受験者は学科試験の合格者で一定の学習レベルに達しています。それでも合格率が30%台であり、この試験が難関試験だということが数字の上でも見てとれます。

学科試験の出題科目は、学科Ⅰ「計画」、学科Ⅱ「環境・設備」、学科Ⅲ「法規」、学科Ⅳ「構造」、学科Ⅴ「施工」の5科目で、四肢択一式、出題数は合計125問で総得点が125点満点の試験です。

出題範囲が幅広く、専門的な内容が出題されるため十分な学習時間を確保することが必要不可欠です。

設計製図試験は、あらかじめ発表されている設計製図課題に基づき、図面及び記述を完成させる試験です。

設計条件の詳細等は試験当日まで確認できないため、課題から想定される様々なパターンの準備をしておく必要があります。
6時間30分の試験時間内に、与えられた内容及び条件を満たす図面及び記述を完成させなければなりません。

計画力や作図スキル、時間管理能力に加え、関係法令や構造・設備の知識等も必要とされます。
近年の社会的要請や制度改正の動きも反映した、極めて実務的な観点からの出題がされるので、最新の出題傾向の対策が求められます。

一級建築士 独学に関するQ&A

ここでは、一級建築士を独学で勉強することに関してよくある質問にお答えします。

独学だけで本当に合格できる?

独学で一級建築士試験に合格した方も確かにいらっしゃいます。

ですが、合格率10%前後という難関試験に独学で合格することは困難な道のりになるでしょう。

効率よい勉強方法、無駄のない勉強計画、集中力やモチベーションの維持が大切になってきます。

必要な学習時間はどれくらい?

初学者で1,300~2,000時間といわれています。

その人の知識や経験の有無によって、必要な学習時間が異なってきます。

設計製図は独学で大丈夫?

学科試験に比べて、設計製図試験を独学で学習するのは非常に困難です。

製図経験がない初学者の場合は、学習方法が分からず、特に自分自身の課題や弱点を見つけることが難しいことがあります。

合格のために必要な知識を持った添削者による指導を受けた方がより早く合格へと近づくでしょう。

まとめ:一級建築士の合格をめざすなら総合資格学院!

一級建築士は、合格率10%前後の難関資格です。独学で合格することは難しい面が多く、効率的に早く試験に合格したい場合は予備校の利用を検討した方がよいでしょう。

独学では不安な人や効率的に学習したい人にとって、予備校を活用するのは有効な選択肢です。特に早く確実に資格を取得したいとお考えの場合は予備校の活用をおすすめします。

建築士試験対策で知名度の高い予備校の一つが総合資格学院です。二級建築士、一級建築士、建築設備士等に対応したそれぞれのコースが用意されており、以下のような特徴があります。

  • 一級建築士試験で日本一の合格実績
  • 「人対人」による対面指導
  • 合格まで受講生を徹底したサポートで導く
  • 経験が豊富なプロの講師陣
  • 学院オリジナルの分かりやすい教材

一級建築士試験への挑戦を考えているけど、独学では不安があるという方にとって、総合資格学院のような予備校を利用することは早く合格して建築士としてのキャリアアップを実現するための最短距離といえるでしょう。

一級建築士試験に絶対合格したいとお考えの方はぜひ総合資格学院をご検討なさってみてください。

この記事を書いた人

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