設備設計1級建築士インフォメーション
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令和2年度 設備設計一級建築士修了 考査総評

総評

令和2年度の「法適合確認」は、特に序盤の「空調・換気設備」の分野において、5問中4問が過去に出題された問題の発展問題であり、難しい内容でした。その他の設備でも、過去に出題された内容であっても、不適切箇所を見つけにくい問題が多かったため、2時間の試験時間が、プレッシャーとなった方も多かったのではないでしょうか。さらに、法改正事項や図面、文章を読み落としがちになる問題も見られました。 総じて、本年度の難度は非常に高かったと言えます。

「設計製図」においては、本年度から問題冊子がA3からA4サイズに変更されました。出題内容は例年とほぼ同様でしたが、「空調・換気設備」で必須問題、選択問題ともに初めての条件が出題されました。令和元年度の修了考査で難化した「給排水衛生設備」は本年度も同程度の難度でした。

「法適合確認」について
[空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備、輸送設備:各5問、計20問]

特徴的な出題

【問3】煙突(図解問題)
従来の出題では、与えられる図面は断面図のみで、読み取りやすかったのですが、令和2年度は断面図に加え、平面図も与えられました。計算に必要な「煙突の曲がりの数」や「煙突の長さ」を立体的なイメージをもって正しく読み取る必要があり、計算ミスをしやすい難しい問題でした。

【問4】防火区画された居室を有する建築物に設ける排煙設備(図解問題)
過去問と同様の図が与えられ、チェック項目が限られた出題でしたが、本年度は「排煙ダクトの合流点」が記載されており、各区間の風量に着目する必要がありました。また、注意書きの条件を確認しないと重要なポイントを見落とす可能性があり、解答を見つけるまでに時間を要する出題でした。

【問5】空調・換気設備融合(四択問題)
選択肢Aが過去にも出題のある論点であったため、設問の条件を確認せずに文末の数字だけを見ると、誤って不適切と判断してしまう恐れがありました。他の選択肢についても、不適切な箇所を見つけにくい表現で記述されていたため、難しい問題でした。

【問6】給排水設備融合(図解問題)
建築物に設ける排水通気設備の問題でした。過去に出題された際に論点とされていた多くのチェック項目がすべて正しかったことや、試験元の講習会テキストに記載のない内容が不適切な箇所とされていたことなどから、非常に難しい問題でした。
正しく答えるためには、実務上の知識も用いて図面の違和感を見抜く必要がありました。

【問12】非常用の照明設備(図解問題)
非常用の照明装置の設置免除について、平成30年に法改正された内容を含む問題が出題されました。最新の法改正内容を把握していないと誤って判断してしまう難しい問題でした。

【問16】アトリウム空間に設ける展望用エレベーター(図解問題)
中間階の平面図、昇降路の断面図、エレベーターの仕様表が与えられた情報量の多い出題でした。エレベーター機械室や手すりなど、高さに関する数値が多く含まれている断面図に目がいきがちですが、実際は平面図の細かいディテール部分に不適切な箇所があり、見つけるのに時間を要する難しい問題でした。

【問20】輸送設備融合(四択問題)
すべての選択肢の文末が「〜しなかった」となっており、緩和規定について、ただし書きを正確に理解しているかを問う実務的な問題でした。内容としては過去にも出題されたことがありましたが、全選択肢に数値が含まれている中で、論点が数値でなく起算点(「以下」と「未満」の違い)であったため、あやふやな知識では判断に迷う難しい問題でした。

「設計製図」について
[必須問題10問、選択問題各3問(空調・換気、給排水衛生、電気から1つ選択)]

■課題条件 『設計課題:市街地に建つ本社事務所』

延床面積・階数 6,900 u・地上6階、塔屋1階 
空調熱源機 空冷ヒートポンプチラー
給水方式 ポンプ直送方式
排水方式 汚水・雑排水・雨水を分ける分流式
受電方式  本線・予備線2回線受電方式

■必須問題

※下表はクリックすると拡大されます

■選択問題

※下表はクリックすると拡大されます

特徴的な出題

【必須問題:問2】
従来の単なる空調方式の選定ではなく、「天井吹出」や「床吹出」といった吹出形式まで選ぶ形に変更されました。選定した理由を記述する部分では、アトリウムの環境設計における設備設計者として、提案力が問われました。

【空調・換気設備:問1】
従来のインテリア空調機、ペリメータ―空調機、ファンコイルユニットの系統に加え、切替え二管式の外気処理空調機系統の作図が求められたことで配管本数が増え、従来に比べて配管系統図の高度な構成力が求められました。

【給排水衛生設備:問3】
令和元年度と同様に、男子便所の配管計画に加え、汚物流しを有する多目的便所の配管計画が求められました。計画条件、記入上の注意点で指定された条件を満たしながら、限られた平面図内に多くの配管を適切に作図する高度な作図力が求められました。

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