法規の講義では、テキスト・問題集のほか、『建築関係法令集 法令編』を使用します。法令編は、関係法令や告示の掲載は建築士試験に特化したものになっております。
この教材は、1級建築士・2級建築士受験用です。
『建築関係法令集 告示編』について
「告示」とは、行政機関が一定の事項を広く市民に周知させる行為のうち、「法令、条例または規則に基づいて公示するもの」のことをいいます。つまり、法令集に載っている数々の条文に基づいて、その詳細や具体的な内容を定めたものが告示で、それが『告示編』に収録されています。
たとえば、『法令編』の建築基準法施行令第89条には表があり、木造の許容応力度(強さ)が数種類のFという記号で表され、その具体的な数値は「国土交通大臣が定める」となっています。
そして、この法令に対応した告示(平成12年建設省告示1452号)で、木材の種類に応じた数値が具体的に示されています。この告示が、「国土交通大臣が定めたもの」になるわけです。実際の設計などを行う場合には、こうした具体的な数値が必要なため、実務では『告示編』が必要になる場面が、たびたびあります。
『法令編』と『告示編』を組み合わせることで、実務に使える法令集セットとなります。