平成28年度 一級建築士設計製図試験 総評

平成28年一級建築士試験「設計製図試験」の課題 子ども・子育て支援センター

本年度 設計製図試験のポイントを映像で解説

本映像では、10/9(日)に行われた平成28年度 1級建築士設計製図試験(課題名:「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」を当学院がいち早く分析し、試験の特徴や採点のポイントとなる部分についてわかりやすく解説いたします。

【1.平成28年度課題の概要 】

1)出題の概要

2)出題の特徴(6つのポイント)

  1. 1.周辺環境に配慮した建築計画(配置計画、セキュリティ)
  2. 2.アプローチと各部門へのアクセス(共用エントランスホール、部門ごとのアクセス)
  3. 3.適切なゾーニングと明快な動線計画(上足ゾーン、通用口)
  4. 4.立体構成・地盤条件に対応した構造計画
    (無柱大空間、吹抜け・光庭、地盤条件を考慮した基礎構造)
  5. 5.パッシブデザインを積極的に取入れた計画(自然採光、自然換気)
  6. 6.プレイルームの天井落下防止対策

【2.課題で問われた内容】

本年度の試験も、国が本来求めている 「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」の有無が強く問われた試験でした。

具体的には「室面積」や「構成」の自由度の高い中での「保育所部門」「児童館・子育て支援部門」「共用部門」の各部門の平面的・立体的な構成の検討等、受験生自ら判断しプランをまとめていくことが求められました。

今年、注意書きで問われた @パッシブデザインを積極的に取入れた建築物の計画、A地盤条件を考慮した基礎構造の計画、B天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方については、要点はもとより、図面でも表現する必要がありました。また、プランと要点記述の『整合』も求められました。

1)「適切なゾーニング」と「明快な動線計画」が全体構成に影響する

[課題文概況]

〈2.建築物〉〈(3)要求室〉

保育所部門

  • ・エントランスホールから保育所玄関を経由して、アクセスできるようにする。
  • ・各室は、素足又は上履きで利用する計画とする。
  • ・保育所玄関/保育所部門専用とし、乳幼児の保護者が送り迎えを行う。

児童館・子育て支援部門

  • ・エントランスホールから受付を経由して、アクセスできるようにする。
  • ・各室は素足又は上履きで利用する計画とする。

保育所部門と児童館・子育て支援部門については、 共用部門のエントランスホールを介してアプローチすることが求められました。
さらに空間構成(建物配置のバランス、ゾーニング・動線計画、立体構成等)についても自由度の高い設定の中で、設計者としての判断が問われました。
今年の課題では、@各部門の適切なゾーニングや、A要求面積が大きい室や広場等についても適切に計画することに加え、Bパッシブデザインを考慮した計画についても問われました。
上記@〜Bに対しては以下の点を考慮して計画できていたかがポイントでした。

  1. @各部門の適切なゾーニング
    各部門に関しては、素足又は上足で利用する条件となっていたため、アクセス条件を考慮しながら受付等について適切に計画できていたか。
  2. A要求面積が大きい室や広場等についての適切な計画
    平面計画、断面計画で適切に表現できていたか。また、それらと計画の要点との整合性。
  3. Bパッシブデザインを考慮した適切な計画
    吹抜け、光庭を計画した場合の立体構成や構造計画との整合性。

2)例年以上に実務的な内容が問われた「計画の要点等」(1)(構造)

[課題文抜粋]

〈3.計画の要点等〉

  1. (2) 構造計画について、次の@〜Bの要点等を具体的に記述する。なお、要求図面では表せない部分についても記述する。
    • @プレイルームの上部(屋根又は床スラブ)構造の「部材の断面寸法」並びに、「構造種別・架構形式」及び「スパン割り」について考慮したこと
    • Aプレイルームの天井について、天井落下防止対策について考慮したこと
    • B 「地盤条件(GL-1.2m以深はN値=40 以上の洪積砂礫層であり、地下水位はGL-2.0m以深である。)及び「経済性」を踏まえて、採用した基礎構造の形式(べた基礎、布基礎、独立基礎)について考慮したこと

「構造計画」においては、今年のサブテーマでもある 「天井等落下防止対策」「地盤条件を考慮した基礎構造」についての設問となり、 より具体的な記述が求められました
また、実務に携わる上で必需となる「知識」及び「正しい構造計画ができる力」を問うことにより、1級建築士としての能力の有無が問われました。

3)例年以上に実務的な内容が問われた「計画の要点等」(2)(環境負荷低減)

[課題文抜粋]

〈3.計画の要点等〉

  1. (3) 建築物の環境負荷低減(熱負荷の抑制、省エネルギー効果)について、次の@及びAの要点等を具体的に記述する。また、要求図面では表せない部分についても記述する。なお、答案用紙Uに設けた補足図記入欄に@及びAの考え方等をイラストやシステム図等により補足してもよい。
    • @ 環境負荷低減手法として「太陽熱」、「地中熱」、「井水」のうちから2つ選択し、これらの利用方法及びその省エネルギー効果について考慮したこと
    • A「自然採光」及び「自然換気」について考慮したこと

「環境負荷低減」においても、 「パッシブデザイン」を考慮した設問がありました。
近年、求められている自然の力で快適な環境をつくる建築が、 図面への補足や計画の要点の答案用紙に イラストやシステムの簡易な図示で具体的に問われました。

4)要求図書の追加要求

[課題文抜粋]

〈1.要求図面〉

なお、各図面には、必要に応じ、計画上留意した事項について、簡潔な文章や矢印等により補足して明示する。

  1. (2)2階平面図 (3)3階平面図
    • Bイ.居室の最も遠い位置から2つの直通階段に至る歩行経路、それらの距離及び重複区間の距離
  2. (4)断面図
    • A採用した環境負荷低減手法について、必要に応じ、簡潔な文章や矢印等により明示する。
    • E基礎の断面を図示するとともに、基礎構造の形式及びその範囲を明示する。

昨年の 「簡潔な文章や矢印等により補足して明示してもよい」から、 「明示する」に変わり、図面においても計画の要点等同様、自身の計画についての留意事項を明示し、自己のプランをアピールするプレゼンテーション力が問われました。

歩行距離については、昨年の 「直通階段の一に至る歩行距離」から 「2つの直通階段に至る歩行経路」に変更になりました。また、基礎についても、断面図に 「基礎構造の形式及びその範囲を明示する」との要求があり、実務的知識の有無が問われました。

全体構成・ブロックプラン

専門指導校である当学院が分析した、本年度設計製図試験の採点ポイントを解説いたします。参加された方、全員に「採点のポイント資料」を 無料でプレゼントいたします!

日程 10/11(火)より随時開催
場所 全国の総合資格学院各校
参加費 無料

→ お申込の前に「最寄の教室」を検索する方はこちら

※上のボタンをクリックして表示される「Web申込フォーム」のガイダンス名欄に、「 1級建築士 採点のポイント説明会」とご入力のうえお申し込みください。

※お申込後、当学院担当より、会場や詳細をご案内をいたします

平成28年度 1級建築士設計製図試験 合格実績

総合資格学院でめざす一級建築士 総合資格学院が、皆様の一級建築士合格を応援します!

一級建築士受験に関する疑問や不安を、総合資格学院が解決します。当学院のライセンスアドバイザーが、数多くの合格実例に基づき的確にアドバイスいたしますので、ぜひ、私たちと一緒に一級建築士合格をめざしましょう!

カテゴリトップに戻る 前のページに戻る pagetop