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平成29年度 1級建築施工管理技術検定 学科試験総評

総評

平成29年度の建築設備士第一次試験(学科)は、「建築一般知識」、「建築法規」、「建築設備」の各科目に共通して、「実務的な面からの出題」や「本質的な理解を問う出題」、「法改正・新傾向の出題」、「過去問からの発展形で過去問と混同しやすい出題」が目立ち、難化の傾向がうかがえました。第二次試験(設計製図)まで見据えて、ストレート合格を実現するためにも、これまで以上に十分な学科試験対策が必要になっています。

建築一般知識

各分野の出題数は平成28年度同様、「建築計画」4問、「防災計画」4問、「環境計画」12問、「建築構造」3問、「建築材料」3問、「建築施工」4問でした。難易度の高い出題も見られるなど、実務に即した本質的な理解が問われるような問題が多くみられました。

建築計画(No.1〜No.4)…No.1の選択肢5「SOHO」や、No.4の選択肢2「基礎免震の場合のエレベーターピットの設置方法」など、過去問を発展させた出題が多数見られました。過去問を解く際には、なぜそうなるのか、正答肢の根拠にまで踏み込んだ学習が必要です。

防災計画(No.5〜No.8)…No.6「消防設備のうち、初期消火に用いられる設備」やNo.7の選択肢3「防火区画」など、建築設備に関わる法規の知識を正しく理解できているか問われる問題が出題されました。また、No.5の選択肢3「加圧防排煙方式」は近年制定されたガイドラインに関する出題であり、正しい知識を身に付けているかが問われました。

環境計画(No.9〜No.20)…原理・原則を正しく理解していれば解答できる問題も見られましたが、No.14の選択肢3「建築材料のホルムアルデヒド発散量による使用制限」や、No.17の選択肢2「超低周波音の測定評価」、No.19の選択肢2「設備稼働音の固体伝搬による影響」など、初出題で難易度の高い内容も多数見られました。No.18の選択肢3「浮き床の固有振動数」のように過去問を発展させた出題もあり、特にNo.17〜No.19の音響の分野は難化しました。

建築構造・建築材料(No.21〜No.26)…No.21の曲げモーメント図を選ぶ構造力学の問題について、過去に同形式の問題が出題された際には、曲げモーメントの生じない部分の有無で、容易に正誤が判定できる選択肢がありましたが、平成29年度はそのような選択肢が含まれていなかったため、難しい出題となりました。全体的に、2級建築士試験でよく出題される問題が多く見られましたが、No.22の選択肢4は、「釣合軸力」の用語の意味を理解し、「靱性」との関係を把握していなければ、正誤判断の難しい出題でした。

建築施工(No.27〜No.30)…近年の出題傾向を踏まえた上で、過去問学習を十分に行っていなければ対応の難しい出題でした。

建築法規

各分野の出題数は、「建築基準法」14問、「関係法令」6問と平成28年度と同様でした。難解条文は多くありませんでしたが、法令集の条文と照らし合わせて、しっかりと確認する必要のある問題が多く出題されました。

建築基準法(No.1〜No.14)
…出題の構成は例年と変わらず、「用語の定義」「面積・高さ等の算定方法」「制度規定」「一般構造」「構造強度」「耐火・防火」「避難施設等」がNo.1からNo.7まで、建築設備系がNo.8からNo.14まで出題されました。No.5の選択肢1「特定天井」は、近年の新しいキーワードです。建築設備系では、近年「排煙設備」と「非常用照明装置」が隔年で出題されていましたが、平成29年度は28年度に引き続き「排煙設備」が出題されました。また、建築基準法・令の範囲で解答できる問題と、告示まで調べなければいけない問題が混在していたため、細かな確認が必要でした。

関係法令(No.15〜No.20)…「消防法」が2問出題された他は、「建築士法」「電気事業法」「電気設備に関する技術基準を定める省令」「関係法令融合」が各1問出題され、例年の傾向と同様の出題構成でした。また、No.16「電気事業法」は法改正事項からも出題されています。

建築設備

「空気調和設備」12問、「給排水衛生設備」11問、「設備機器の耐震設計」1問、「電気設備」20問、「設備工事」6問が出題されました。近年の本試験では出題されていなかった問題や、新傾向の問題と併せて、過去問から言い回しを変えて出題された問題が目立ち、平成28年度に引き続き、難しい内容でした。

空気調和設備(No.1〜No.12)
・No.4「冷房時の送風量の算出に関する文章問題」やNo.8「ボイラー室を換気する場合の最低必要な給気量の計算」を始めとして、初出題の内容が多く見られました。初出題のキーワードとしては、No.1の選択肢2「LCCO2による環境性能評価」、No.6の選択肢5「連結完全混合槽型蓄熱槽」、No.11の選択肢3「HEPAフィルター」、No.12の選択肢5「インバータ搭載型の遠心冷凍機」などが挙げられます。

・空気調和設備における正答肢の半数は過去6年以内に出題された内容でした。過去に出題された内容は確実に得点することが重要です。

給排水衛生設備(No.13〜No.23)
・No.16「給水設備の計算問題」は、ポンプ直送方式の給水設備について、給水ポンプの最低必要な揚程を求める問題であり、器具ごとに最低必要な揚程を求め、大きいほうを採用するという手順をしっかり理解している必要がありました。

・No.18の選択肢1「掃除流しに設ける排水トラップの最小口径」は、過去の出題から正誤を入れ替えた内容であり、細かい数値について正確に覚えているか問われる出題でした。他の選択肢も数値を問う記述であり、曖昧な知識では正答を導くことができなかったと考えられます。

・No.20「消防用設備等」は、消防設備の設置等の基準となる数値に関する内容でした。消防設備に関しては法律で定められている数値が多いため、似たような数値を混同していると誤答してしまいます。きちんと消火設備ごとの基準を整理することが重要です。

建築設備の耐震設計(No.24)…No.24の選択肢3「受水槽の設計用標準震度」および、選択肢4「建築設備機器の耐震クラス」は、過去の出題から正誤を入れ替えた内容でした。昨今の地震被害に関連して、耐震に関する問題は今後も注意すべき内容であるため、正しく理解しておくことが重要です。

電気設備(No.25〜No.44)
・No.30「高調波流出の抑制対策」は、「LCフィルター」や「アクティブフィルター」、「自励三相ブリッジ(電圧形PWM制御)方式」となどの初出題の用語が含まれており、「高調波の流出」といった事象についての理解を要する難度の高い内容でした。

・No.31「最大負荷電流の計算問題」やNo.41「電圧降下の計算問題」は、初出題の計算問題であり、計算手順を理解していなければ正解できない難しい内容でした。

・No.34の選択肢3「スターデルタ始動方式」は、過去の試験では頻出の用語ですが、平成29年度は初めて言い回しを変えた過去発展形の内容として出題されました。

・No.43「太陽光発電設備」は過去の試験では選択肢単位の出題のみでしたが、今回初めて1問単独で出題されました。

設備工事(No.45〜No.50)
・No.45「申請・届出」は、従来のような届出先に関する出題ではなく、どのような場合にどの届出を提出するのかが問われる内容でした。

平成29年度 1級建築士学科試験 合格実績

平成28年度 1級建築士設計製図試験 合格実績

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