建築設備士インフォメーション
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平成30年度 1級建築施工管理技術検定 学科試験総評

総評

平成30年度の建築設備士 第一次試験(学科)は「建築一般知識」、「建築法規」、「建築設備」の各科目に共通して、「実務的な面からの出題」や「本質的な理解を問う出題」、「新傾向の出題」、「過去問を発展させた出題」が目立ちました。特に「建築設備」は、平成29年度に引き続き、難化の傾向がうかがえる内容でした。第二次試験(設計製図)まで見据えてストレート合格を実現するためにも、これまで以上に、十分な学科試験対策が必要になっています。

建築一般知識

各分野の出題数は、平成29年度同様、「建築計画」4問、「防災計画」4問、「環境計画」12 問、「建築構造」3問、「建築材料」3問、「建築施工」4問でした。難易度の高い出題もあり、実務に即した本質的な理解が問われるような問題が多くみられました。

建築計画(No.1〜No.4)… 全ての問題に初出題の選択肢が含まれていました。特にNo.4「環境に配慮した建築計画及び建築物の環境認証」では、「ZEB」「CASBEE」「LEED」「BELS」「eマーク」といった環境に関する新しい用語が出題されました。

防災計画(No.5〜No.8)… No.6「排煙ダクト平面図」では、過去に文章題で出題された内容が図解問題として出題されました。No.7では、「ハロン1301」や「IG-55」「HFC系ガス」など新しい用語が出題され、とまどった受験生も多かったと考えられます。

環境計画(No.9〜No.20)… 原理・原則をしっかりと理解していれば解答できる問題も多くみられましたが、計算問題が平成29年度より1問増えて2問(No.11、12)出題されており、特にNo.11「熱貫流率の大小関係」は、3パターンの外壁の熱貫流率を計算して比較する初出題の形式でした。また、No.16 選択肢2「昼光率」やNo.18 選択肢3「扉の遮音性能」などは、過去に正しい記述で出題された内容が、言い回しを変えて誤りの記述として出題されました。言い回しを変えた記述に対しては、正誤を判断するために正確な知識が必要となります。

建築構造・建築材料(No.21〜No.26)… No.21「構造力学」とNo.22、23「建築構造」についての正答肢は、いずれも過去出題されているものでしたが、No.22「地盤及び基礎構造」は、4年ぶりの出題ということもあってか、解答に苦労する受験生が多かった(※)ように見うけられました。過去問に取り組む際にも、直近の問題にだけ手をつけるか、5年以上さかのぼって取り組むかによって、差が生まれます。また、建築材料について、No.25 選択肢1「コンクリートのヤング係数」、No.26 選択肢1「木材の発火点」は、2級建築士 学科試験で出題されていますが、建築設備士 第一次試験(学科)では、近年出題されていません。特にNo.26「建築材料の熱に対する性質」は、それぞれの建築材料の熱の性質について、細かい知識が必要な難しい問題でした。

  • ※当学院の即日採点サービス利用者のデータによる。

建築施工(No.27〜No.30)…近年の出題傾向を踏まえた上で、過去問学習を十分に行っていなければ対応が難しい問題でした。

建築法規

近年の傾向と同様、「建築基準法」14 問、「関係法令」6問が出題されました。難解条文からの出題は多くありませんでしたが、法令集で条文をしっかり確認する必要のある出題が多くみられました。

建築基準法(No.1〜No.14)
… 出題の構成は例年通り、「用語の定義」「面積・高さ等の算定方法」「制度規定」「一般構造」「構造強度」「耐火・防火」「避難施設等」がNo.1からNo.7まで、「建築設備系」がNo.8からNo.14 まででした。建築基準法や政令の範囲で解答できる問題と、告示まで調べなければ解けない問題が混在していたため、細かな確認が必要でした。

関係法令(No.15〜No.20)… 例年単独で出題されていた「電気事業法」が、No.18 において、「電気設備に関する関係法令」として「電気事業法」3肢、「電気工事士法」1肢、「電気用品安全法」1肢という構成で出題されました。その他は「消防法」が2問、「建築士法」「電気設備に関する技術基準を定める省令」「関係法令融合」が各1問と、例年と同じ出題構成でした。

近年の改正事項として、「建築基準法」からはNo.1 選択肢1「幼保連携型認定こども園」、No.3選択肢4「仮使用認定」、No.3 選択肢5「定期報告」、「関係法令」からはNo.15 選択肢1「建築士法の一括再委託」、No.20 選択肢2「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(新法)」が出題されました。

建築設備

「空気調和設備」12 問、「給排水衛生設備」12 問、「電気設備」20 問、「設備工事」6問が出題されました。近年の本試験では出題されていない問題や、新傾向の問題と併せて、過去問の言い回しを変えた問題が目立ち、平成29年度に引き続き難度の高い内容でした。

空気調和設備(No.1〜No.12)
・No.1「建築物の省エネルギー計画」やNo.3「空調方式の計画」等、実務をベースにした知識を問う初出題の内容が多くみられました。また、No.7「エアフィルターの粉じん捕集率の計算」は、過去出題された「室内の粉じん濃度」を求める問題の発展形であり、計算の手順を覚えるだけでなく、原理・原則を理解できているかどうかを問われる問題でした。

・空気調和設備における正答肢の半数は、過去6年以内に出題された内容やその言い回しを変えた記述でした。過去の本試験に出題された内容は確実に理解しておくことが重要です。

給排水衛生設備(No.13〜No.24)
・No.16「給水設備」、No.19「排水通気設備」で出題された計算問題は、過去問の演習を行い、手順に沿って計算することができれば、正答を導き出せる内容でした。

・No.No.21「浄化槽設備」では、従来、フロー図で出題される内容や計算問題の条件として与えられる内容が文章問題として出題されました。たとえどのような形式で出題されても正答を導ける応用力が必要な内容でした。

・No.15 選択肢2「時間最大予想給水量」は、第二次試験(設計製図)で出題される計算問題の条件として必ず与えられる内容です。第一次試験(学科)と第二次試験(設計製図)を別々に捉えるのではなく、第一次試験(学科)対策として、第一次試験(学科)の過去問演習だけでなく、過去の第二次試験(設計製図)問題の内容も確認・理解しておく必要性があると考えられます。

電気設備(No.25〜No.44)
・No.26「回路の有効電力」、No.30「高圧進相コンデンサの容量」、No.33「屋内テニスコートの平均照度」で出題された計算問題は過去にも出題されていますが、ただし書きや条件に変化が見られたため、戸惑った受験生もいたかと推察されます。

・No.38「LAN設備」については、「無線LANの暗号化方式」や「PoEの方式」など、近年出題がみられる、最新技術に関する知識が問われた内容でした。

・No.44「エスカレーターの計画」のような昇降機設備の問題に関しては、近年、安全確保の観点から様々な内容が出題されています。正答を導くためには、過去出題された内容に限定せず、幅広い知識を身につけておく必要がありました。

設備工事(No.45〜No.50)
・No.47「空気調和設備工事」、No.48「給排水衛生設備工事」、No.49「電気設備工事」が例年同様に出題された他、No.45 では「申請・届出」、No.46 では「維持管理等」、No.50 では「建設業法」が出題されました。初出題の内容も含まれましたが、過去問を正しく判断できれば、正答を導きやすかったと考えられます。

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