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SPECIAL INTERVIEW
「感謝」と「恩返し」の気持ちを忘れずに

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
一本いっぽんの線が実際に「カタチ」となる魅力に惹かれて
中学生時代、親が自宅を新築した際に「建築」という分野に興味を持ちました。その過程の中で、人の生活の基盤となる「建築」という分野に携わりたいと考えるようになり、自分の引いている一本いっぽんの線が実際に「カタチ」となる「設計」という仕事に魅力を感じ、大学は建築系の学科に進学しました。設計課題に打ち込む中で、意匠設計に携わりたいと思うと同時に、施工に関する知識も身につけたいと感じ、現在の職に就きました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
意匠設計者として必須の資格であるため
設計者として、お施主様からの信頼を得るために必須な資格であり、資格取得は避けても通れない道であると考えていました。また大学在学中、建築士法改正が話題となり、実務経験なしでも受験可能となったため、「仕事で忙しくなる前に早く資格を取りたい」と強く思い、在学中から総合資格学院に通い始めました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
講師によるライブ講義
私は自分に甘い性格のため、独学で勉強時間を確保することが困難であると感じていました。また経験上、映像講義よりライブ講義のほうが学習効率が高いと感じており、ライブ講義の総合資格学院を選びました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
体調管理も学習の一貫
製図1年目は、会社の研修で施工管理をしていました。自宅から往復3時間以上かかる現場に配属されたこともあり、勉強時間・睡眠ともに確保が難しい状況でした。そのため、宿題は提出しない、講義中も居眠りしてしまうという状況で、当時を振り返れば不合格という結果は至極当然だったように思います。勉強時間の確保は当然ですが、体調管理あっての勉強だと思いますので、ただがむしゃらに勉強するのではなく、「体調管理も学習の一貫」と割り切って休むときは休むという姿勢も大切だと思います。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
自習室を有効活用
私の性格上、誘惑の多い自宅での勉強は難しいと考え、お盆休み含め休日返上で朝から学院が閉まる直前まで自習室で勉強するようにしていました。試験1カ月前からは仕事終わりにも自習室で勉強してから帰宅するようになり、試験1週間前は有休を取得して勉強時間の確保に努めました。自習室には大抵同じクラスの方々がいたので、お互い切磋琢磨しあえる環境があったのは私にとって幸いでした。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
仕事への理解が早くなった
学院で学習したことで、打ち合わせや協議などで出てくる言葉を理解しやすくなりました。逆に今年の課題が自分の取り組んでいる業務内容と密接に関連していたため、講義内容が理解しやすくなりました。実務と学院の講義の両立が双方にいい方向に影響しあったと思います。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
学習効果が高かったこと
映像講義と比べて、①緊張感をもって講義に臨めたこと、②質問事項へのフィードバックが早かったこと、この2点が最大のメリットであると考えます。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
パターンを覚える
私は、エスキスは時間がかからないほうでした。あまり細かいところで悩むことなく割り切るところは割り切るようにし、時間の短縮化を図るようにしていました。 一方、記述はイラストを明記して説明するということも含め時間がかかってしまいがちで、本試験も緊張で1時間程度かかってしまいました。ですので、イラストも解答例をトレースし、速く・丁寧に描く練習をしていました。エスキスも記述も、ある程度定型化されています。ただやみくもにつき進むのではなく、その定型化されているパターン・キーワードを身につけることが合格の最短ルートだと思います。また、エスキスに関しては大枠を外さなければ問題ないので、完璧をめざさないこと、「割り切る力」も大切だと思います。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
作図はとことんやる
エスキス・記述は定型化されているのであまり差がつかないうえ、ある程度課題文のほうで誘導されるのでプランで他の受験生の差はそこではつかないと考えます。そうなってくると最後は作図力がキーポイントになってきます。私は、1年目は作図に時間がかかってしまいチェック時間が確保できなかったため、その反省を生かし2年目は作図練習時間を増やしました。平日は最低1図面、休日は最低1課題分の作図をノルマとして課し、実行していました。そのおかげで作図力に自信がつき、本試験時にチェック時間を大幅に確保することができました。作図は筋トレと同様、一朝一夕に結果が出るものではありません。地道に、毎日、コツコツと続けることが大切だと思います。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
記述対策は製図学習前に
約2カ月半という短い期間の中で、作図力、エスキス力、記述力を試験レベルに上げていくのはかなり大変です。記述は学科の学習と親和性が高く、学科試験対策時に勉強できる分野です。1年目の時に、学科学習時期より製図学習を見据えた学習をしておけばよかったと反省しています。そうすることで、苦手な作図練習やエスキスにもっと時間が割けたのではないかと考えています。
製図合格のポイント
チェック時間の確保実は、私は今回から要求図書に加わった「道路高さ制限への適合が確認できる情報」を危うく見落とすところでした。それを回避できたのはチェック時間があったからです。本試験時にはこれを踏まえ、30分程度時間を確保し、問題文と図面のチェックを3回行いました。それでも図面復元時に細かいミスが見つかり、その度に不安になっていました。ですので、描き上げた図面にはミスがある前提でチェックする習慣を身につけておくことが大切だと思います。そしてそのためには、「作図時間の短縮化」がキーポイントであると考えます。
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教務スタッフ、チューター
1級建築士の勉強は想像以上に過酷で何度も心が折れかけました。その時支えてくださったのが教務スタッフとチューターでした。モチベーション維持のためにいつも気遣いの言葉をかけてくださったり、試験前には日付が回るか回らないかの時間まで自習室を開放していただいたりと、講義内容以外の面でサポートしていただきました。
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オリジナル製図課題
オリジナル製図課題では「これでもか」というくらい様々なパターンを学習することができました。加えて課題ごとに裏テーマが設定されており、初見で動揺するような仕掛けが設定されていました。そのおかげで与条件に対する様々な対応方法や問題の意図する課題条件を読み取る力が磨かれ、本番で落ち着いて取り組むことができました。
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設備用教材
設備に関する専門知識がなかったため、設備について理解するのに苦労していました。この設備用教材では、写真等で機材のイメージができ、設備機器の種類等も図説でわかりやすく体系的にまとめられており、設備に関する理解が深まりました。
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