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SPECIAL INTERVIEW
労を惜しまない

この仕事の道に進もうと思ったきっかけ
人が集う建物を建てたい
父が建設業を営んでいため、建築というものを小さいころから身近に感じていました。高等学校卒業後、建築を学び始め、様々な建築物を訪れるなかで建物が建てられ、その場所に人が集まり、賑やかな空間になることを目の当たりにしました。そこで私も人が集う建物の建設をしたいと思い、建設業界を志しました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
父が1級建築士であるため
元々公務員試験の勉強をしていましたが、建築士の法改正に伴い、1級建築士を受験できるようになりました。どちらを優先するか検討した結果、父と同じように1級建築士を取得し、建設業に携わっていこうと決心しました。また、1級建築士めざすのと同時に「本当に私は合格することができるのか?」と少し不安になりましたが、受験当時は23歳で、「まだ若いし当たって砕けろ‼」くらいの気持ちで考えると少し楽になりました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
生のライブ講義にこだわりたかった
私は、2級建築士を受験するにあたり総合資格学院に通学していました。その時にも生のライブ講義の方が理解しやすく、質問もしやすい環境であったため1級建築士でも総合資格学院に決めました。
他講習と比較して、実際学院で学んでみて良かったところ
講師が熱心に対応してくれる
以前通っていた他の資格スクールでは、質問に対しての返答が遅く、私のやる気を維持しきれないと感じました。しかし、総合資格学院では、質問に対して真摯に向きあっていただいたり、私の足りない部分を丁寧に説明してくださり、結果的にモチベーションの向上にも繋がりました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
息抜きがしづらいなかで勉強を続ける難しさ
私は新型コロナウイルスにより、外食などの息抜きがしづらいなかで毎日勉強することが辛かったです。しかし、これも数ヶ月耐えれば解放されると考えることで受験期間を乗り切ることができました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
インターンシップなどで知識が役立つ
某建設会社のインターンシップに参加させていただいた際に、図面を見ながら工事現場の見学を行いました。その工事現場では、集合住宅の工事を行っていたのでPS(パイプスペース)や収まりのお話、免震構造の説明などを頭の中でイメージしながら聞くことができたので、より深い現場見学ができました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
講師の熱を体感できる
ライブ講義の良さは、講師の熱さを感じることができる点だと感じました。映像講義では、あくまでモニターに写された映像に過ぎないため自身のモチベーションも下がってしまいますが、ライブ講義は学習以上のものが得られると考えます。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
エスキスはセンスではない
令和2年度に製図試験を受験したときには、エスキスは感覚的だから私には向いていないと消極的な考えでエスキスを行っていました。しかし、また同じことを繰り返せば不合格になることはわかっていたので、今までの考え方をすべて消し去り再出発をしました。まず、エスキスは読み取りに始まり1/400のプランを考えますが、うまく進めることができないときは、高確率でその前段階でつまずいています。そのため、エスキスを細分化し各段階での理解度チェックを論理的に行いました。この結果として、基本的にどの課題でもエスキスをまとめることができました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
誰よりも多くの一式図を描く
私は特に作図に苦手意識がなかったのですが、本試験では緊張感により作図時間が長くなるということを常に想定して作図を行いました。私は自分自身に2時間以内に描き終えるという厳しい基準を設けていたので、本番でも2時間10分程度で描き終えることができました。また、今年は試験3週間前までは週5枚の一式図を描くことを徹底して行ったため、どんなに難しい図面でも問題なく描けるように努力しました。
設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと
学科試験の知識をより深く
私の考えとして、学科試験では学習範囲を浅く対策しても合格できる可能性もありますが、近年難化し続ける製図試験ではそうはいきません。要点記述では構造計算のルートについての要求もありますし、建築基準法のチェック厳格化など、なんとなくではまず合格できないと思います。なので、ただ問題が解けるということに止まらず、なぜ?を追求して、学科対策期間中より深い知識を身に着けることで、製図試験の負担は削減されると思います。
製図合格のポイント
労を惜しまない私は製図試験を乗り切ることで一番重要なことは労を惜しまないことだと考えます。昨今、インターネットなどでは効率を重んじる発言が散見されますが、製図試験では効率的に最短合格をめざすことは危険だと思います。「自分で手を動かし、その過程で失敗して正解に近づく」そういった学習を膨大な時間を掛けて行うことにより得られるものが合格だと思います。