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- 宮園 恵美子さん
SPECIAL INTERVIEW
自分の人生をよりよくするために努力する!

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
テレビで建築家という職業を知って
小学生の時頃、テレビで住宅のリフォームをする番組を観ていました。建築家によって魅力的な住宅に変身させられていく姿に魅せられ、そこで初めて建築家という職業があることを知りました。それまでは将来の夢を聞かれる機会があっても、ピンとくるものがなく、なんとなく答えていましたが、この時初めて「これだ!」と感じました。そこから建築の道に進むことを決め、大学も建築学科を専攻しました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
今後の武器にしたかったから
子供の頃から「1級建築士をとって建築家になる」と意気込んでいましたが、大学で建築を学ぶにつれてやりたいことが変わっていき、就活をする頃には建築士をとることは頭にありませんでした。しかし就活で第一志望の職種に就くことができず、何とか建築関連の会社に入社できましたが、納得がいかず「建築士をとってキャリアップしてやる!」と決めたのがきっかけでした。仕事と勉強の両立に対して不安がありましたが、前もって上司や同僚に公言し、業務量や時間を調節してもらいました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
実績とライブ講義に魅力を感じ
大学の先輩方から「総合資格学院で合格した」という話を聞いており、実際に合格実績が高いことからも信頼がありました。また講義が対面式のライブ講義である点にも魅力を感じていました。私の性格上、映像講義だと「後でやればいい」と思ったり、学校に行かなくなってしまう可能性があり、疑問点をその場で解決できるというメリットがあったため、総合資格学院に決めました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
プライベートとの両立の難しさ
私が受講していたクラスでは、講義の前日に宿題が終わっていた場合、「持ってきてくれば添削して、その分早く返すことができる」と講師に言われていたので、極力前日に提出するようにしていました。5月のある土曜日に親友の結婚式があり、どうしても出席したかったため、平日に前倒して進め、土曜日に講師に提出し、式に参加することができましたが平日は予定通りとはいかず、2時間睡眠で式に出席する形となりました。あの週は本当につらかったです。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
まわりに言ったもん勝ち
完全に在宅だったため、朝早く起きて始業ギリギリまで勉強したり、昼休みを使って記述を勉強したりしていました。また、上司や同僚には試験を受けることを公言し、「試験が終わったらがんばります!」と極力残業しなくて済むように交渉して、勉強時間を確保していました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
職場で説明ができた
今は積算の仕事をしていますが、職場の中には建築とは関係のない大学を出ていたり、異業種からの中途で入社している方が多くいて、その方々に設備や施工について説明する機会がありました。説明した際に「なるほど!」と納得していただけたのは、とてもうれしかったです。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
疑問をすぐに解決できる
疑問点をその場で講師に質問できて、すぐに解決できるのはとても良かったです。また、難易度が高い内容も講師が受講生の理解状況を確認しながら、噛み砕いて説明してくれたので、理解できました。
当学院では、①精度の高い図面を効率よくスピーディに描ける作図力、②作図時間の短縮によるエスキス/チェック時間の確保・表現豊かなプランニング、③ミスをなくすためのグループ添削採点実習などを講座の重点ポイントとしていました。それについての感想
作図時間短縮の重要性
作図に関しては、1年目の時点でそれなりのスピードで描けていたため、エスキスや記述で時間短縮を考えていました。しかし、エスキスや記述で短縮することには限界があり、講師からは「もっと作図時間を短縮してチェック時間を確保することが重要」という指導をうけていたので、それを信じて速く描くように意識していました。結果、エスキスで時間が延びても作図で巻き返し、チェック時間を確保できるようになりました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
手順を確立し、中間チェックを怠らない
1年目からエスキスに時間がかかっており、2年目も最初の頃は目標時間内に収めることができませんでした。振り返ってみると、検証しなければいけないところまで検証できていなかったりと手順がめちゃくちゃでした。手順通りに進めながら重要な部分でしっかりと検証し、割り切る部分は割り切って中間チェックを徹底して行うことで、時間内に収めることができるようになりました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
「エスキスの密度」と「作図用紙を速く外すこと」
すでに自分の限界だと感じていた時間をさらに短縮しなければならなかったので、最初は苦労しました。1/400のエスキスの完成度が低いと作図中に迷いが生じてしまい時間をロスしてしまうので、困らない程度の完成度で描くようにしていました。また、レタリングや什器等細かいものは製図板から外して描く方が圧倒的に楽で速いため、いかに速く製図板から作図用紙を外すかを意識して描いていました。
設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと
暗記に頼るべからず
まずは法規。学科対策中はある程度、法令集を見なくてもいいように暗記をしていましたが、製図で使用する内容については、自分で判断して必要か不必要か、あっているか間違っているかを判断しなければなりません。法規の内容が十分に理解できていなかったため、苦労しました。あとは設備。こちらも学科で通用する程度でしか暗記ができていなかったため、いざ製図で問われたときに何を採用すべきか、何が利点なのか、限られた時間内で判断、解答することが難しかったです。学科対策中ではただ暗記するだけでなく、違う角度からの問いにも解答できるように理解しておくことが必要だと感じました。
製図合格のポイント
メンタルの強さまずは自分の弱点と向き合うことです。課題文の読み飛ばしやチェック漏れ、「エスキスはこれでいける!」と甘い考えで進めていった結果、ランクⅣが多々ありました。弱点から目を背けていきましたが、「ここで向き合わなかったら合格はない」と思い、手順やマーカーの仕方等を工夫して克服しました。あとは、途中でミスに気づいたとき、時間が押してしまったときにそこから巻き返せるかという強さです。毎回の課題で講師から「最後まであきらめない」と言われ続けてきました。本試験当日も駐車場がうまく収まらないことに気が付きましたが、あきらめずに試行錯誤し、形にしました。
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実力養成講座 (課題発表前)
なまじ経験値があったものの、自分の弱点がよく分かっておらず、変な自信だけがありました。しかし、講義が始まってみると重大なミスを何回もしてしまい、講師に「このミスは1年目も絶対していたんだよ」と指摘され、驚きでした。課題発表前に自分の弱点がわかり、克服する機会があったのは大きかったです。
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チューター
なかなか結果が出ずに落ち込んでいた時にチューターから「今の時期はすぐに結果が出ないから切り替えていこう」と声をかけていただき、前向きになれました。合格経験者の言葉は本当に励みになりました。また試験当日も一緒に試験会場行きのバスに乗っていただいたのは、本当に心強かったです。
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製図模擬試験
通常の講義とは異なる雰囲気の中で受けることで緊張感が生まれ、いつものパフォーマンスを発揮することができませんでした。特に後半の模試では面識のほとんどない短期の受講生と混ざって受けたので、本試験に近い環境となり、この経験は大きかったです。環境が変わると焦ってしまうことがわかったため、本試験までの講義では、その点を意識して、取り組みました。