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SPECIAL INTERVIEW
学生時代の学院での積み重ねが新社会人の自分を助けた

遠藤 陽奈さん (22) 令和3年度 2級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- ハウスメーカー(意匠設計)
- 教室:
- 仙台校
計画:25点、法規:24点、構造:21点、施工:20点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
震災が教えてくれた「家」の重要性
私はもともと工作や手芸が好きで、将来はものづくりに関する職業に就きたいと思っていました。東日本大震災による原子力発電所の事故で元々住んでいた実家を離れ、県外の体育館に避難し、その後アパートで生活する日々が続きました。その中で、家族の特別な居場所である「家」の存在の重要性に気づかされ、私自身もお客様が健康に快適に、そのご家族らしく暮らすことができる住まいを一緒に考えていきたいと思うようになりました。
2級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
学生時代の「学習の貯金」
比較的業務量に余裕のある社会人1年目に取得することで、仕事と勉強の両立を行いやすくすることができると思いました。また、その後に業務の幅が広がったり、早い段階で最終目標である1級建築士への挑戦にもつなげることができるため、卒業一年目での建築士試験の受験を決断しました。なりより、入社してからの勉強時間の確保の点で不安を感じていました。そのため、学生時代から学院に通い、入社後の勉強を想定しながら、学習の「貯金」をすることで克服できました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
「信頼感」が一番の決め手
一番始めにご説明いただいたライセンスアドバイザーが非常に丁寧で、親身になり当時の不安について寄り添ってくださったことによる「信頼感」が一番の決め手です。実績はもちろんですが、実際に受講するようになってからも教務スタッフや講師、チューターが都度声をかけてくださいました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
終電vs講義
私は仙台市外から通学していたこともあり、講義が長引いたときには終電を逃し、6キロの道のりを歩いて帰った記憶があります。次の日が仕事のことも多く、精神的にも肉体的にもキツい状態で月曜日の朝を迎えるのが非常に辛かったです。
周り(会社の同期や身近の先輩社員)の2級建築士に対する学習状況
同期が一番のライバル
会社の同期と一緒に受講していたので、お互いのテストの点数を見せ合うことをモチベーションに勉強していました。同期は宿題を前日の夜遅くになったとしても確実にこなし、テストでも高得点をとっていました。そんな私にとって一番のライバルとも言える「同期に負けない」という気持ちで前向きに学習することができました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
学んだことが活きる
卒業設計では計画で学んだ各部計画や建築史の知識を活かすことができました。計画を学んでいなければ、「そもそもどのような設備が必要なのか」ということやスケール感がわからないまま、なんとなく設計を進めていたと思います。そしてなにより「学んだことが活きる」ということが、卒業設計を最後まで楽しむことにつながりました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
効率的で質のよい学習
生の声を聞きながら講義をうけるので、講師の一字一句を聞き洩らさないよう集中しながら臨むことができると思います。また、演習テストやチャレンジテスト後に、正当率が悪かった問題や理解があいまいな問題をピックアップして丁寧に解説いただけるので、映像講義と比較しても効率的で質の高い学習だと思います。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
得意と苦手の勉強時間のバランス
法規は基本的に答えが法令集に書いてあるので、最初のうちは選択肢すべてをすぐに引き当てられるように確認をしていました。また、関連法令をさっと見つけられるよう、追加のマーキングやページ数の記載を行っていました。法規はある程度練習をしてしまえば、試験前は一切勉強しなくても点数がとれるので、他の科目の勉強時間に充てていました。苦手だった施工は、施工管理をしている友達に用語を教えてもらい、問題文から映像でイメージできるようにすることを意識していました。また、問題集でわからなかった選択肢、間違った選択肢のある問題には付箋をつけ、解けるようになったらはがすというのを繰り返していました。
学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導で感じた効果
記述で応用力を身につける
今回の製図試験では法規の知識が必要な項目があり、暗記程度の理解度を越える、記述力といった応用力が求められる試験だったと思います。また、計画の学習の時に図やイラストを用いて空間をイメージすることで、エスキスの際のゾーニングの計画や必要な設備を考えるときに生かされていると感じました。
学科合格のポイント
すべての選択肢を確認インプットの各講義の中で、不明点を残さないのはもちろんですが、講義で取り扱わなかった応用の問題も講義後1週間以内に復習テストや問題集を通して、すべての選択肢を確認するようにしていました。アウトプットである模試が始まってからは中々やり残した問題をすべて確認する時間を取ることが難しいので、余裕のあるインプット講義の時期にすべての問題をこなすようにすることで、模試や本試験でも自信をもって挑むことができました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
解答例全パターンの見直しを
エスキスで部屋がはまらないときに、そのプランの方向性に固執してしまった結果、中々柔軟な発想ができなくなり、永遠に部屋がはまらないまま時間だけが過ぎていくことがありました。そのために、解答例の中で今まで思いつかなかった部分をマーキングして、試験前にすぐ見返せるようまとめていました。本番では特に焦ることなく、様々なパターンからプランを検討し、無事エスキスを終えることができました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
まずは手順を暗記
作図の講義はいかに「なにも考えずに手を動かしつづけるか」が重要になりますが、作図を始めた当初は「次に何をしたらいいのか」「これで本当にあっているのか」で、不安で手が止まってしまい、エスキスは時間通りできていても、作図が間に合わないためにタイムオーバーしてしまうことがありました。そのために作図の手順を小さく印刷して製本したものを机の側におき、すぐに手順を確認できるようにしていました。これを繰り返すことで段々と手順を覚え、スピードアップにつなげていきました。
学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったと感じたこと
製図のイメージをもった学科の学習
今回が初受験だったので、製図のイメージをあまり持たずに学習をしていたと思います。学科の知識が製図になったときにどのように生かされるのかをより想像しながら学習を行えば、製図になったときに知識を引き出しやすかったのではないかと思います。
製図合格のポイント
とにかくたくさんのパターンをこなす製図はとにかくいろんなパターンをこなすことが重要だと思います。講義で行った、たくさんの製図課題をやってそのままにするのではなく、「どのようなときにこのパターンを使うのか」というところまで意識して家庭学習の際にトレースなどを行っていったのが合格につながったと思います。また、製図は一枚描き終えるのに長い時間がかかるので、一回の作業でできるだけ多くのことを意識し、効率的な勉強を心がけていました。
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チューター
学科から製図まで、学習状況やテストなどから的確なアドバイスをいただきました。また、とても気さくで話しやすく、普段の何気ないお話や試験当日の応援など、一つひとつのお気遣いが学習・受験の励みになりました。
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トレイントレーニング
一問一答でちょっとしたスキマ時間で解くことができ、さらに正答のチェック欄を利用することで自分の理解不足の問題を把握することができました。また、演習テストなどの各種テストにリンクしている問題が多いので、テスト後の復習にも最適でした。
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学科模擬試験
模擬後に点数を貼り出されるので、クラスのなかでどれだけの順位に入れるかが私にとって最高のモチベーションになりました。また、数回の模擬の科目や分野ごとの得点を一覧にしていただけるので、自分の苦手な部分の把握にも役立ちました。普段は過去問をベースに学習を行っていたので、試験本番で新傾向の問題が出てきたときの心構えにもなりました。
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